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コーヒーも農産物であるということ

食工房の自家焙煎コーヒー

11月30日焙煎です。

過去にも何度か申し上げていますが、コーヒー豆は農産物です。
当たり前のことですが、工業製品のように画一的な品質を期待することは出来ません。

いつも頭を悩ますのは、焙煎前の選別作業のことです。
産地で完璧に選別済みのものがある一方、大変緩い選別でそのままでは使い物にならないものもあります。
困ったことに、選別状態の悪い豆でもこちらで丁寧に選別すれば、素晴らしい風味を出してくれる豆が、案外多く存在します。
それも私の好みに合ったものが・・・。

今日も午前中、娘に手伝ってもらいながら、合計約8㎏ほどの生豆をかれこれ2時間くらい集中して選別しました。
やはり選別するとしないでは、雲泥の差があります。
地味な仕事ですが、コーヒーの味はこの選別で決まると思っています。

これについては過去に詳しく申し上げていますので、長い文章ですが以下に引用しておきます。


このコーヒー豆の選別というのは、なかなか奥の深い仕事で、誰でもすぐ出来る一面、知れば知るほど意外に難しいことが分かって来ると言う、一筋縄では行かない仕事なのです。
もう何度も申し上げていますが、選別はコーヒーの味を良くするためにやっています。
しかし、選別の精度が上がらないと、その効果も程々のところで留まってしまいます。
的確な選別をするためには、これももう何度も申し上げていますが、経験と勘に頼る以外方法はありません。
機械化する方法、マニュアル化する方法、いろいろ考えて見ましたが、そんな簡単には行きません。
比重による選別、色による選別、粒度による選別、どれも豆の欠点を感知するファクターとして決定的ではありません。
では、コーヒー豆のどこを見ているかと言うと、果実としての熟度・乾燥遅れによる発酵・虫食い痕・亀裂と割れ・カビの発生、こうした要素を目視で判断します。
これらの中で、一番難しいのは果実としての熟度を見抜くことです。
農産物としての果実としての、健全性を見なくてはなりません。
しかしこれは、米や麦、豆や雑穀など、粒物に数多く接して来た私にとっては、そんなに難しいことではありません。
乾燥遅れによる発酵の方が、むしろ頭を悩ませます。
それは、はっきりここまでここからという線が引けないからです。
完全に変色変質しているものは迷いなく落とせますが、中間的な段階が連続的に存在していますから、そこは経験によってこのくらいまでというラインを自分で決めなければなりません。
それに比べれば、後の三つは誰でも眼で見て分かる要素ですから、簡単と言えば簡単。
一つだけ難しいのは、小さい虫喰い穴から内部にカビが回っている時です。
これは、外見で分からないこともあります。
これも、今までに疑わしいものをカッターナイフで切り割って内部を確認するなどして、経験値を蓄積してきた結果、まず見落としはないと自負しています。

今週のコーヒー焙煎

今週の焙煎

今週焙煎した銘柄と焙煎度
11月第4週

今度から、その週に焙煎した自家焙煎コーヒー豆を、店頭とブログ上に掲示することにしました。

毎週全ての銘柄を焙煎して販売するためには、時間も労力も不足しています。
そこで、お客さまからいただいたご注文を優先しつつ、余裕のある範囲で他の銘柄も焙煎します。
前の週の売れ残りもあったりしますので、そちらはアウトレット品として、店頭にて割り引き価格で販売します。

今週の目玉は、これからマイブームになりそうな「やや深炒り系」です。
インドとコロンビアをハイローストまたはシティーローストにしています。
酸味が切れてロースト香がグンと濃厚です。
苦みはそれほど強くなく、かすかに甘みも残ります。
酸味が苦手な方のために、特におすすめです。

なお、前もってご注文いただければ最優先で用意いたしますので、いつでもご遠慮なくご連絡ください。


オンラインストア でもジャムが買えるようになりました。

ただ今2品目ですが、順次追加して行きます。
ご利用、よろしくお願いいたします。

甘酸系3種、深炒りを試す

食工房の自家焙煎コーヒー

インド トリシューラSC-01 シティーロースト


食工房の自家焙煎コーヒー

東ティモール レテフォホ10マリアーノ シティーロースト


食工房の自家焙煎コーヒー

エチオピア モカ イルガチェフェG1 ナチュラル シティーロースト

甘酸系とは、この際便宜上造語したものですから、ここだけで通用するものと思ってください。
甘い香りと酸味に特徴があるコーヒー豆、つまりエチオピア モカ・イルガチェフェG1ナチュラル、東ティモール レテフォホ10マリアーノ、インド トリシューラSC-01、これらのことを指します。

この甘酸系3種は、特徴を生かすにはミディアムローストが身上と思っていましたが、深炒りも決して悪くないどころか、なかなかいいということが分かりました。
先日、インドの豆が入荷した折、お客さまのリクエストにお応えしてやや深炒りのシティーローストをやってみたところ、ちょっと思いがけないほどいい感じだったので、今日は3種類すべてを深めに炒ってみました。

酸味が切れて香りが高く、かと言って風味の特徴も残っています。
フルーツのような甘い香りはなくなりますが、代わってローストナッツのような香りが出ています。
3種それぞれ微妙に違う個性で、また楽しみの幅が広がりました。

さて今後、複数の銘柄に複数のローストで対応するとなると、すべての銘柄のすべてのローストを常備することは到底不可能ですから、ご注文にお応えして用意するようにしたいと思います。
焙煎は、ほぼ週一回(場合によって追加することもあり)なので、ご来店される時は一週間程度前にご連絡ください。
発送の場合は、ご注文いただいてから一週間程度お時間をいただきます。

食工房の自家焙煎コーヒーをよろしくお願いいたします。

インド トリシューラSC-01

食工房の自家焙煎コーヒー

インド トリシューラ SC-01 生豆
強い黄色味を帯びた色合いが大きな特長


インドのコーヒー

トリュシューラ SC-01
同じ焙煎でも、他の銘柄より明るい色に焼き上がります。

自家焙煎コーヒーにまた一つ新しい銘柄が加わりました。
インドのコーヒーです。
トリシューラSC-01と覚えてください。
販売価格は、550円/100gです。

一番の特長は、ロースト香にりんごまたはメロンを思わせる、甘いフルーツの香りが乗っていることです。
そして、やわらかな酸味と軽やかな苦みで、喉ごしはあくまでもスムーズです。

濃厚なコクを求める方には、ちょっと物足りないかも知れません。
でも、とてもおいしいコーヒーです。
私には、ちょうどいい!
歳のせいかも・・・です。

尤も、これを深炒りすればどうなるか、それは試していませんので分かりません。
もちろんリクエストがあれば、お応えいたします。

イルガチェフェ・ナチュラル、レテフォホ10マリアーノ、そしてトリシューラSC-01、自分好みの豆を3種類も集めてしまって、わがままなコーヒー屋ですね。
皆さまにも、このキャラクターを気に入っていただければ、この上なき幸せ・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。

今日もコーヒー焙煎を

コーヒー

本日もコーヒー焙煎を・・・。
その前に欠かせないのが、悪豆拾いです。
写真では全く判別出来ないと思いますが、20%くらい落ちます。


焙煎機

昨年11月末にやって来た焙煎機、もうすぐ一年になります。
今のところ故障もなく調子良く稼働しています。

毎週水曜日は、パンとスコーンマフィンの下準備そしてコーヒー焙煎と、スケジュールが決まっています。
午前中のうちに生豆の選別作業を済ませ、午後から焙煎という段取りです。

並行して、酵母の段取りも進めます。
娘たちは、スコーンやマフィンの計量、バター切りなど、それからパンの粉の計量をします。
その間、酵母の面倒も見てくれています。

一方コーヒー焙煎は、何だかんだと言いつつ続いています。
昨年、本式のコーヒー焙煎機に変わってから大方一年、以前とは銘柄も違うし焙煎も変わりました。
きっと、以前のポン菓子焙煎機の方が良かったのに・・・、という方もいらっしゃると思いますが、後戻りすることはないと思っています。
今の方がいいと納得していますから。

それからあと一つ、最近の食工房テイストの新しい境地として紹介しておきたいのが、発酵過程を伴う精製法でロースト香に甘い香りが乗っている豆です。
例えば、モカ・イルガチェフェ・ナチュラル、東ティモール・レテフォホなどがそれに当たります。
近々入荷を予定しているインドのコーヒーもそうです。

酸味系でやわらかい苦み、スムースに喉を通るのが特長です。
あぁ、この嗜好、私の歳のせいかも知れません。
パンチが効いたのより、マイルドな方が良くなっちゃったということなのでしょうか・・・。

そこで思い出すのは、焙煎を始めた頃のことですが、深炒り一筋で酸味を嫌っていましたね。
もちろん、私も若かった!

でも、お客さまのオーダーがあれば、もちろん深炒りもやります。
酸味が切れて、パンチの効いた苦みがピリッと来るコーヒーも、それはそれで悪くないですからね。

食工房の自家焙煎コーヒーを、今後ともよろしくお願いいたします。

三々五々、ご来店感謝

本日は、雲が多いながらほど良い晴天で暑くもなく、お出かけには絶好でした。
おかげさまで食工房にも、三々五々お客さまが見えました。
度々お出でくださる方、お久しぶりの方、初めての方、いろいろな方のお顔を拝見いたしました。

おかげさまで、店頭の商品も大分少なくなりました。

ご来店くださいました皆々さま、まことにありがとうございました。

この場を借りて、改めて厚く御礼申し上げます。

インドのコーヒー

左から SC-07 SC-11 SC-01


インドのコーヒー

トリュシューラ SC-01


インドのコーヒー

トリュシューラ SC-07


インドのコーヒー

ガンジス  SC-11


インドのコーヒー

コーヒー粉に熱湯を注いで落ち着かせ、上面のアクをすくい取ってカッピングの用意が出来たところです。

さて本日は予定通り、インドのコーヒーのカッピングをやりました。
ご来店のお客さまは多かったのですが、カッピングへのご参加はなく、私一人で純粋な業務としてやらせてもらいました。

それでインドのコーヒーの一番の特長というのが、別名ハニープロセスとも呼ばれる発酵過程を伴う点にあり、このおかげでロースト香に甘い芳香がプラスされます。
よく似ているのが、モカ・イルガチェフェ・ナチュラルと東ティモール・レテフォ10マリアーノです。

そして、カッピングではかなりガツンと来る苦みがありますが、実際にドリップフィルターで濾して飲むと、意外なほどやわらかくてあっさりとした苦みです。
とてもスムーズに喉に落ちて行きます。

今日の3種類の中では、SC01の番号が振られているものが、最も甘い芳香が濃厚で苦みもやわらかく酸味もフルーティーだと、これは私の評価です。
インドには、まだこの他にも沢山の産地と銘柄があるようですが、うちの仕入れルートにに乗っていませんので、それらは今のところ入手は出来ません。
それでも今回のサンプルの中の1つは、以前試すことの出来たインドのコーヒーとよく似ていますので、一度仕入れてみようかな・・・と思っているところです。
どうぞお楽しみに。


東ティモール レテフォホ10マリアーノ

食工房の自家焙煎コーヒー豆

東ティモール レテフォホ10マリアーノ ミディアムロースト
550円/100gにて計り売り

先日来度々ご紹介しております東ティモールのコーヒー「レテフォホ10マリアーノ」を本日より販売開始いたします。
本日焙煎のものを、とりあえず1kgほど用意いたしました。
あとは、ご注文いただいてから焙煎しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
7月31日の記事をご参照ください。
食工房オンラインストアでもご購入いただけます。


来週は夏季休業に入ります。

すでにご案内しておりますが、来週8月9日より17日まで、夏季休業いたします。
毎週定期的にパンをご購入いただいてるお客さま、一回お休みとなりますので、必要に応じて今週分のご注文を増やしていただくなどご対応ください。
休業中も、お問い合わせとご注文のご連絡には対応いたします。
ただし出荷は、休み明け以降になります。

暑いけど、この空はすでに秋

食工房

夏の終わりを思わせる空です。

今日は、ピカピカの晴天。
暑い一日でした。
気温は、お昼前に30℃を超えました。

でも、写真をご覧になっても分かると思いますが、この空は夏も終わりの頃の空です。
空気はサラッとして乾いていて、暑さの割には楽に過ごせたように思います。
日陰は、本当に涼しくて気持ちが良かったですから。

食工房

今日から、孫たちもお手伝い。
ご来店をお待ちしています。

さて今日から、孫たちと一緒の生活です。
朝から、にぎやかです。
これから二週間余り、体力勝負です。


東ティモール レテフォホ10マリアーノ 入荷

食工房の自家焙煎コーヒー豆

東ティモール レテフォホ10マリアーノ 入荷!
有機JAS認証取得品
Peace Coffee を通して輸入される、フェアトレードコーヒーです。

素晴らしいコーヒーです。

最近のコーヒー事情というのは、必ずしも有名産地が高品質とは限らないということですね。
世界のあちこちに、それこそ目を剥くような秀逸な品質のコーヒーが、点在しているという状況があります。
それを見つけるのが、楽しみであり腕の見せどころ。
感性が問われます。

食工房の自家焙煎コーヒー豆

東ティモール レテフォホ10マリアーノ
生豆の状態が、素晴らしい!
選別も完璧です。

この一年近くの間、積極的にリサーチしていますが、当たりもあれば外れもあり。
その上、昨年良くても今年は今一つということもあったりして、毎回サンプルを取り寄せてテイスティングしていないと、食工房テイストを維持出来ません。

今回入荷の「レテフォホ10マリアーノ」は、一番の特長としてロースト香にトロピカルフルーツを思わせる甘い香りが混ざっていることです。
エチオピアのモカ・イルガチェフェも同様なキャラクターでしたが、それとはまた違った香りです。
そして、味わいは酸味系ながらとてもマイルド。
バランスの良さとクセの無さは、どなたにも好まれると思います。
550円/100gにて、8月3日デビュー予定です。
どうぞお楽しみに。

コーヒー豆、全国一律送料250円にてお届けします。

ポスパケット

大きい方の箱が、A4サイズです。
コーヒー豆200g×3パック入ります。

今年の1月より、日本郵便のポスパケットを導入しています。
コーヒー豆の出荷を、ポスパケットを利用してお届けすることは、一度はお知らせしたと思いますが、改めてもう一度お知らせいたします。
コーヒー豆のみのご注文の場合、ポスパケットを利用して、全国一律送料250円でお届けいたします。
★商品は、郵便受けに投函されます。
ポスパケット専用のボックスには、最大で200gの袋が3個または100gの袋が5個入ります。
食工房のその他の商品と合わせてご購入の場合は、一まとめに梱包して通常形態で出荷いたします。
★地域別送料が適用になります。
なお、食工房オンラインストアでも同様な設定をしましたので、ぜひご利用ください。

久しぶりに、いいコーヒーに出会った!

先日、コーヒー豆の仕入先に、サンプルの提供を依頼しました。
ブラジル3銘柄と東ティモール2銘柄です。

それぞれ、目星をつけた上で選んだ5銘柄でしたが、期待していたブラジルの3銘柄は、現行のセラード樹上完熟には及びませんでした。
一方、東ティモールの2銘柄は、以前サンプルを取り寄せた銘柄がとても良かったので、当然期待も大きかったのですが、2銘柄のうちの1つが特に期待以上の品質で、定番に追加と決定しました。

今週中に発注して、来週には焙煎してデビューの予定です。
どうぞご期待ください。
なお詳細は、追ってご紹介に及びます。

このコーヒーに関するYou Tubeビデオをご覧ください。