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世界の命運は、ロシアをどう始末するかにかかっている

ロシアがウクライナに侵攻して以来間もなく2年になります。
これが単なる地域紛争ではないことを、ずっと申し上げて来ましたが、その通りになって来たと思っています。

もはや、世界はとても不安定になり、あちこちで火の手が上がり始めました。
事の発端を見ても分かる通り、ロシアは悪い国です。

と言うより、ロシアは近代国家ではありません。
中世または近世の頃の世界の価値観から一歩も前進していません。

国家の発展と繁栄は、領土の拡張と他国を支配することによってのみもたらされるものと言う価値観です。
プーチンの言動を見ていると、それが噓でないことがよく分かります。

戦争に明け暮れ、次に植民地主義に猛進し、二度の世界大戦を経て、やっと欧州諸国が気づいたことは、対等互恵の世界を作らない限り、お互い発展も繁栄も望めないということでした。

世界の潮流は、概ねこの方向に向かっています。

その21世紀の世界の中で、主権国家に言いがかかりをつけて侵略戦争を仕掛けるのですから、これが害悪でなくて何だと言うのでしょう。
これがまかり通れば、迷惑はかけ得、奪い取ったものは我がもの、勝ちさえすれば裁かれることもないということになります。

そしてこれは、単に独裁者プーチンを始末すればいいというような問題ではありません。
ロシア国民のためにも、ロシアという国家をどう始末するのかそこに踏み込まなくては、そこに世界の命運がかかっている重大事なのです。

いやいや、ロシアだけではないと思います。
我々自由民主主義、対等互恵を標榜する者にとって向かい合わなくてはならない国は、他にもまだいくつかあるのではないでしょうか。

このまま煮え切らない対応をし続ければ、もう一度世界は大戦に引きずり込まれるであろうことは間違いありません。

先ずはウクライナに勝利を与えることです。
そのために世界は支援を惜しんではならないし、ロシアに組する勢力には厳しい対応が必要だと思っています。


ポプラの傍

いつものことをいつものように

いつものことをいつものように・・・、若い頃はそれが耐えられなかったのですね。
逆に、いつも何かしらの変化を求めるのは、若者の特権かも知れません。

明日はまたいつものようにパン焼きです。
酵母種にとって、安定した状態の下にあることは、必須中の必須条件です。
つまり、いつものようでなくては困るのですね。
少しの気まぐれも許してもらえない、それが微生物との付き合いなわけです。

私も、還暦を過ぎたあたりから感覚が変わって、日常の大切さを思うようになりました。
その分、次々新しいことに手を出す意欲が減じたことは自覚しています。

まあ、人生70年も生きていれば、いろいろな物事に対し、何でもいい、どうでもいい、と言うわけには行かなくなります。
知見の深まりは結果的にこだわりを生み、一方で自由を失います。
その代わり、いつも良い結果だけを得られる(失敗しなくなる)ようになるのですね。

こうして歳をとってみると、どれだけ広い世界に住んでいられるかは、結局若い時の過ごし方にかかっているのだなと分かります。

果たして自分はどうだったか?
若い人たちと交流して見れば、それが分かるのでしょうね。

あと何年・・・、人生最後の章を歩んでいるのだと自覚する私です。

獣の気配が遠いのが不気味

今年は春が早いようです。
もう山も畑も雪に覆われているところはありません。

獣たちの活動も始まるだろうと思い、トレイルカメラを仕掛けたり見回りをして、足跡や糞など痕跡の発見に努めていますが、今のところ何もみつかりません。

少し前にクマの糞と足跡を見つけたことを報告しましたが、それ以降は全く何もありません。
クマもイノシシもサルも、皆、山の方に行っているのでしょうか。
人里に出て来ても、畑に何もないことを学習済みということかも知れませんね。

一方、タヌキやキツネなど小動物は、いつも人里の近くにいるようです。
カメラには、それこそ毎夜その姿が映っています。

それから面白いのは、藪に覆われた山の周辺には野ウサギがいますね。
少し山に寄った個所に設置したトレイルカメラには、野ウサギの姿がよく撮影されています。

畑の周りでは見たことがありません。
きれいに刈り払われている場所は、キツネなどに見つかりやすく逃げ隠れも出来ないからでしょうね。

一方でそういう所にはクマがいる可能性も高いのですね。
いずれそのうちに、またあちこちに出没するだろうと思っていますから、決して油断はしていません。

電気柵その他の対応策を常に考えています。
そして、冬枯れで見通しが良い今のうちに、出来るだけ広い範囲にこちらの縄張りを主張する印を付けておくことです。

そのために、獣たちの気持ちを想像しながら、どうしたら嫌がられるか恐れられねか、また騙すことが出来るか、せいぜい頭を使うことだと思っている私です。

ただ今、本業外が忙しい

集落の自治会の会計役を担当していることは、すでに何度かお話していますが、今期で3期丸6年務めたことになります。

長かった会計役も、今年の役員改選でやっと解任となる予定です。

ただ今、これで最後のご奉公と言うわけで、決算報告の準備をしています。

冷静に思い出してみると、会計役の仕事が食工房の本業に相当な負荷となっていたことは確かで、次第に高齢となって行く私にとってちょうど良い潮時かも知れません。

ま、何がしかのお役には立てたと思いますので、良としていただきましょう。

明日も、その件で別の役員さんと打ち合わせをしなくてはなりません。

最後まで、手を抜かずにやり遂げたいと思います。

飯豊山モルゲンロート

飯豊の空の下から・・・

早朝6時30分頃 飯豊連峰の主峰大日岳が朝焼けに染まりました。

パン焼きの朝は、時々いいことがあります。
早起きは三文の得と言いますが、それ以上の価値があるのは今朝みたいな情景に出遭うことです。
そして、家の庭からこの景色を眺められるというのも、また何とも贅沢な話です。
この地の利を、ありがたいと思わずにはいられません。
いいものを見させてもらったおかげでしょうか、パンの出来もいつも以上に良かったのですね。
午後には曇って、その後雨も降り出し、今朝たまたま快晴だったことが奇跡のように思える一日になりました。

昨年のブログを見て驚く

昨年の今頃のブログを見ています。
それによると、2023年の今頃、「麦畑は深さ40cmの積雪に覆われている。」とあります。
今年は、どこを見回しても雪に覆われてなんかいません。
全くこの違いに驚くばかりです。

この調子では、夏に向かってどんなお天気になるのか、想像も付きません。
クマも冬眠せずに歩き回っているようですし。

春を迎える準備は、2ヶ月近く早まるのではないかと思っています。
いやはや、何だか落ち着かなくなって来たこの頃です。

さて、明日はまたパン焼きです。
道の駅あいづさんに今週2度目の納品もあります。
今週末は3連休になりますので、山都にもお出でくださる方がいるかも知れません。

道路はもうすっかり雪が無くなっていますので、雪道が不安な方もご心配には及びません。

ご来店お待ちしております。

このまま残雪の無い春に・・・?

今日また少し寒くなっていますが、それにしたって平均気温が高い中での話ですから、大したことはありません。
麦畑も周りの山も、どこを見回しても、雪は日の当たらない所などの限られた場所に点々と残っているくらいです。
どうやらこのまま残雪の無い春がやって来そうです。

例年の2月頃と言えば、どこもかしこも根雪に覆われて一面の銀世界、3月のお彼岸を過ぎてもあちこちにたっぷりと残雪があって、春を待ちかねた人が圃場の残雪の上に灰や燻炭を撒いて雪融けを促す風景も見られるのです。

今年はそのような事をするまでもなく、もう日当たりの良い場所では草が芽吹き緑が差して来ています。
農作業の計画も、どのくらいになるでしょう?思いっ切り前倒しで臨まないと間に合わなくなるかも知れません。

毎年毎年、こんなことは今までなかったと言う気候の変化に出遭っています。
どう対応したら良いか、うんと頭を使わなければなりませんね。
そうやって鍛えられて、賢く強くなれるってことでしょうか。
ま、がんばります。

もちろん、明日のパン焼きも。 
この頃、自分の麦を使う割合が多くなってきたことに、何とも言えない喜びを嚙みしめながら仕事をしています。
明日も、おいしいパンが焼けると思います。

明日から2月

一年のうちでも最も寒いのが今頃です。
しかし、暖冬と言われるこの冬、今日は風もなく日差しの明るい暖かな一日でした。
午後のひと時、表に椅子を出して座り日向ぼっこを楽しむことが出来ました。

明日から2月ですが、この後本当に早い春がやって来るかも知れませんね。
上の娘の言うことには、植物たちの緊張感がいつもの冬と違ってずっと緩いのだそうで、春が早いのは間違いないようです。

獣たちの活動も活発になるでしょう。
そう言えば今日、近くの林でキツツキのドラミングが聴こえていました。
やっぱり春が近いのですね。

ま、再び寒い日があるにしても、平均すればどんどん暖かくなって行くのでしょう。
それならそれで、こちらもそのような対応をして行けば良いので、今日は外を見回りながら外作業の段取りを考えていました。
実際、体の方もスイッチが入ったのでしょうか、いろいろ動きたくなっているのですね。

さて、そのような気分で、明日はまた定休日明けのパン焼きです。
明日は、仕込み量が最近では最大量になります。
「道の駅あいづ」さんのご注文が効いています。
不備の無いよう、しっかり気合を入れて臨みます。
そして、皆さまのご来店をお待ちしております。

トレイルカメラ設置

獣害対策

画像クリックで拡大表示します。

冬の間、雪に埋もれてしまうこととチェックしに行けないなどの理由で、引き揚げて来ていたトレイルカメラですが、この冬は雪が少なく早くもクマが歩き回っているかも知れない状況の下、トレイルカメラの設置を再開しました。

今日は、これまで設置したことの無い集落の外れの耕作放棄地が広がる場所に1台設置しました。
残雪の上に獣の足跡が幾つも重なるように見られる、出没の可能性が濃厚な場所です。

先日、この場所で熊のものと思しき足跡を発見しています。
ひよっとすると、すぐにもクマの姿が撮影されるかも知れません。

ここは、人や車も通る農道ですが、獣たちも何の遠慮もなく日常的に利用しているようです。
ほとんど人の来ることの無い冬の間は、なおさらでしょう。
何が映るか、楽しみと言えば楽しみです。

さて、明日と明後日は、食工房は定休日です。
店はお休みですので、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

クマが歩き回っているらしい

この冬は、北海道も含めクマの生息地では、冬眠しないまま活動し続けるクマの姿が目撃されています。

以前にも申し上げていますが、クマの冬眠は本当に眠っているわけではなく、ただ休息しているだけなので、必要があればいつでも活動できるのですね。
ましてや暖冬で雪が少なく、食べるものにもありつけるとなれば、籠っている必要がありません。

で、正月のころでしたが、冬枯れで見通しも良くなり歩きやすくなったこのあたりを探索していたら、真新しいクマの糞を発見しました。
まさか・・・と何度も疑いましたが、どう見てもごく最近に落とされたものに間違いありませんでした。
それも特大でしたから、落とし主も特大サイズのクマなのでしょう。
中身は、クルミがほとんどで、殻ごと嚙み砕いて喰ったようです。

そして今日は、別なところで足跡を発見しました。
所々残っている雪の上にはっきりと形が残っていて、横一列に並んだ指の跡と縦横比とその大きさから、子グマ(二年子)の前足のようでした。

そしてそれより大きな足跡の上に重なっていたことから、母グマの足跡をなぞるように踏みながら歩いたのではないかと見られます。
ずっとどこまでも逸れることなく二つの足跡が重なっていましたから、親子グマが歩いたことは確かなようです。

いずれも写真を撮るのを忘れたため証拠をお見せ出来ませんが、近々さらにまた何か発見するかも知れませんので、撮影を忘れないようにしたいと思います。

ただ、そういう現場に遭遇すると極度に緊張しますので、写真を撮るという余裕がないのですね。

今日は二つの現場それぞれの場所で、ごあいさつにロケット花火を一発ずつ鳴らしておきました。
きっと聞こえたと思います。
そして、人間が近くにやって来た!と思ったことでしょう。

そこで何らかの反応があるかどうか、細かく観察していなくてはなりません。
獣たちを相手に、安全はタダでは手に入らない!そういうことだと心得ています。