明日の朝は、白くなっているかも

雪の予報が出ています。
今夜遅くに一瞬らしいですが、多分明日の朝は、まわりは白くなっていることでしょう。

もうそういう季節になっているのですから、いつ降っても不思議はありません。
ただ、夏以降いつまでも暖かかったので、ここに来て急に真冬の寒さになるのは、衝撃が大きいですね。

これでもう、クマも穴に入ったでしょうか。
一時休戦です。
ただし、イノシシとサルは冬眠しませんので、戦いは続きます。
今のところまだ出没しませんが、ニホンジカもいるので、警戒しています。

さてさて、獣たちに振り回されながらも、本業は疎かにしていません。
明日は、パン焼きです。

収穫の恵みパンセットのご注文をいただいていますので、それに組み込むパンの仕込みが多くなっています。
おいしいパンを焼いてお届けまたお渡ししたいと思います。

お天気は優れないようですが、明日のご来店を心よりお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

冬支度ほぼ完了、そしてサル

飯豊の空の下から・・・

朝は、まずこの景色からスタートです。


シュトレン

こちらは、2023年のシュトレン、いつもと変わりません。
2023.11.21に撮影したものです。念のため。

暖かく穏やかな晴天に恵まれた昨日と今日でしたが、今日の午前中までかかって件の冬支度がほぼ完了しました。

中島圃場の道路沿い部分の電気柵の撤去、自宅と食工房の雪囲いの設置、自宅と食工房の周囲に設置していた電気柵の撤去などが完了しました。
あとは、自宅の周りの細かいものの片づけなどが残っています。

まあしかし、これで大きな仕事はなくなりましたので、ずい分気が楽になりました。
明日は定休日明けの営業日ですから、早朝から夕方まで食工房の仕事に集中します。

明後日には、雪も降りそうな予報ですから、昨日と今日の晴天は最後のチャンスだったわけです。
いつもながら運のいい私、間に合って良かった。

飯豊の空の下から・・・

母屋南面の雪囲いです。
この高さでは、簡単に越してしまいますので、頻繁に除雪しなければなりません。


飯豊の空の下から・・・

食工房の裏手の雪囲い
軒下ということもあり、除雪しないでおくと、雪囲いの上端に達するほどカサが上がります。

そして午後からコーヒー焙煎など取りかかっていたところにサル出没となりました。

ま、サルに関してはこちらが優勢を確保していますので、こちらの姿を見ただけでパニックを起こして逃げて行きました。

もちろん、そんなことで追撃の手を緩めたりはしません。
花火を打ち込みながら、ある程度の距離を追いかけました。

山の向こうまで逃走して行きましたが、しばらくすればまたやって来ます。
何しろ、威嚇はしても実際に危害を加えることはしていませんので、いずれそのうちこちらの対応の限界を見破られる恐れがあります。

何らかの実力行使の手段を持つ必要があります。
しかしこれには、法の改正など幾つものハードルがあります。

もっともっと、被害と犠牲者が積み上がらないと、状況は変わらないということなのでしょうか。
何ともやりきれません。

「学習放獣」という名の謎

長野県は、捕獲したクマを殺処分しないで、人間を怖がらせる学習をさせてから山に放すという対応をしているそうです。
これを「学習放獣」と呼ぶらしいですね。
他県でもこうした例はあるようですが、長野県はその割合が高いことで知られています。

しかしこれには課題もあるようで、学習放獣した個体が複数回繰り返して罠にかかり捕獲される例が少なからずあり、結局最後には殺処分された例もあります。

ところで学習と言いますが、どんなことをするのか・・・と思いましたが、クマ撃退用のスプレーを浴びせるとか、大きな音の花火で脅すとか、いわゆるお仕置きですね。
決して暴力的な措置は含みません。

そこで私が素直に疑問に思うことを申し上げます。

こうした手法で、クマが人間を怖がる学習をさせたつもりかも知れませんが、私は逆に、「捕まっても、少しいやな目には合うけどまた自由になれる」ということを学習するのじゃないかと思うのですね。

それに、遠く離れた場所に放しても、高い確率で元居た場所に戻って来ます。
だから、もう一度ならず罠に入ることもあるのではないでしょうか。

結局、クマの側に立って見れば、命を奪われる危険もなく人間は無害だと認識するに至るのではないでしょうか。

学習放獣は、人間の側の自己満足に過ぎないと、私は思います。

10分と持たないお天気でした

今日の空模様は、本当に目まぐるしく変わりました。
晴れから雨へ、曇りから晴れへ、突然降って来る雹、再び差して来る日差し、その最中に落ちて来る雨粒、いずれも10分と続かず変化して行きました。

今日は、食工房の仕事の合間に少しでも冬支度を進めようと狙っていましたが、こんな空模様でどうにもなりませんでした。
否、いっそのこと、降っても10分で止むなら外作業を続けられなくもなかったのにと悔やんでもあとの祭り、まあ仕方がありません。

その代わり、食工房の仕事は大いにはかどりました。
シュトレンの仕上げ工程を終わらせ、なかなか出来ずにいたクッキー焼きも4品目、ワインケーキを焼いたり、閉店時間を過ぎてさらに1時間以上も残業していました。

明日と明後日は定休日です。
明日は安定した晴れの日になるとのことですから、冬支度を一気に進めたいと思っています。
目が回るほど忙しい一日になりそうです。
ではでは。

クマ対策に柿の木を伐るの件について

飯豊の空の下から

小鳥たちは、雪の合間に隠れて柿の実を啄みます。

クマによる人身被害が相次いでいます。
そんな中、人里にクマを引き寄せてしまうとの理由から、柿の木の伐採を奨励する動きが出ています。

ちょっと待ってください!

クマの数を減らすことが先決だと思うのですが、クマを減らすのは何故ダメなんでしょうか?

ナチュラリストの皆さま、もう少し広い視野で周りを眺めて見てください。

あたりをすっかり雪に覆われた真冬の大地、柿の木に残っているオレンジ色の実がとても美しく印象的です。
そしてそれだけではなく、この柿で命を繋いでいる小さな生き物たちが沢山いるのです。

そうです、鳥たちですね。
大きいのはカラス、小さいのはシジュウカラに至るまで、彼らの貴重な冬の食糧となっています。

降雪地帯では、冬の間地面にアクセス出来ないので、樹上が専ら食料探しの場となります。
そこに熟した甘い柿があれば、どれほど大きな救いになることでしょう。

シジュウカラが自分の体より大きい柿の実にとまって啄ばんでいる姿は、見ていてとても愛おしい気持ちになります。
一個で何日も生きられます。

熟した柿は、ほとんど雪が融ける頃まで木の上に残っていて、彼らの命を支えます。
そして雪が融ける頃、一斉に地面に落ちて土に帰って行きます。

ですから、クマ対策だけのためにあっさり伐ってしまって、そこから先の影響は無視して良いとは思えません。

自然界は、もちろん人間だけのためのものではありませんが、クマだけのためのものでもありません。

そこは見失わないようにしたいものです。

寒くなりそうです

やっと先週あたりから気温が下がって来ました。
今夜は、冷たい風が吹き雨が降っています。
みぞれに変わるかも知れません。
来週後半は、いよいよ降雪もありそうです。

そしてこの寒さの到来で、やっとシュトレンの製造も始まりました。
実は、先週の月曜日に今シーズン初の製造をしています。
明日は2回目のシュトレン焼きの予定です。

一方で、最近まで暖かかったせいで、冬支度が進んでいません。
雪囲いもまだまだ完成してないし、電気柵の撤去もまだです。

と言うか、電気柵に関しては、降雪後は稼働させられませんが、本当は撤去までしなくてもいいのです。
ただ、道路沿いだけは、除雪車の通行の邪魔になりますので、撤去するしかありません。
それがまだなのですね。
気が揉めますが、致し方ありません。

明日はまた、当集落の収穫祭イベントがあり、私一人ですが、仕事の合間に参加して来ます。
旨い手打ちそばが食べられるのです。

差し入れに、スコーンを50個用意しました。
バザーで売ってもらって、売り上げを寄付します。

そんなわけで、明日も思いっ切り忙しい一日になりそうです。
早朝4時から、シュトレンの仕込み作業です。

バチルス菌対策を考えています

食工房

2023年度食品検査結果
画像クリックで拡大表示します。

スコーンの糸引き現象の原因が分かったのをきっかけに、製造環境全体の衛生管理を見直すことにしました。

まず、パンや焼き菓子は、庫内温度が200℃に達するオーブンで焼いた時点で完全に滅菌されるはずと思いがちですが、実はそうではないのですね。

水分のある生地を焼くのですから、水分が無くなるまで焼くのでなければ、表面はともかく内部は100℃を超えることはありません。
たいていは80℃くらいに止まるようです。

これでは、バチルス菌の淘汰など望むべくもないことですから、何か別な方法を考えなくてはなりません。

※バチルス菌は、150℃ 30分間でも完全には死滅しない。

防腐剤あるいはpH調整剤などの添加物に頼る方法が先ず一つです。
これに関しては、重曹+りんご酢の件で説明した通り、化学反応によって酢酸ナトリウムが発生するので、ある程度の殺菌効果が期待出来ます。

それから、ヨーグルトなどの乳酸発酵製品を原材料の一部として使用することで、バチルス菌を抑制する効果があるそうです。
このあたりをもっと詳細に化学的に検証して、確実な殺菌効果を発揮出来てしかも風味に響かない配合を編み出せないか、研究して見たいと思っています。

あと一つは、製造環境のクリーニングの意味で、オゾン発生器による環境除菌を検討中です。
あるいは、次亜塩素酸水の活用も可能ではないかと、そちらも検討しています。

尤も、酵母菌や乳酸菌も一緒に淘汰されたのでは元も子もなくなりますから、使用する場面や使用方法などは、細かく検討する必要がありそうです。

ちなみに、本年の食品検査では、スコーンを検体として提出しました。

※年一回以上、製品の生物化学的検査が義務付けられています。

結果は、一般生菌数 10未満/g 大腸菌群 陰性 /0.1g 黄色ブドウ球菌 陰性 /0.01g でした。

これなら、糸引き現象が発生する懸念はないものと思います。

収穫の恵みパンセット 発売!

食工房

食工房の麦畑・収穫の恵みパンセット 2023

画像が用意出来ましたので、オンラインストアでも発売いたしました。
食工房オンラインストア、ハンドメイドマーケット”Creema”、二つのサイトでご購入いただけます。
原則として、お一人さま1セット限定とさせていただきます。
商品は、オンラインストア、店頭販売、直接通販を含めて合計50セットです。
よろしくお願いいたします。

飯豊の空の下から

台所の窓から見える飯豊山、すっかり冬の装いになりました。

スコーンの糸挽き引き現象について・その後

2017年5月の記事ですが、「スコーンの糸挽き引き現象について」という報告をしています。

その後どうなったかについて、報告しないまま時間が過ぎてしまいました。
私の勉強不足もあって、正確な原因が分かったのは、割合最近になってからのことです。

糸引き現象は、業界では「ロープ現象」と呼ばれ、バチルス菌という細菌によって生成されます。
納豆菌とは類縁の細菌です。

環境には普遍的に存在しており、製造現場の空気中にも浮遊しています。
また小麦粉そのものにも、数種類のバチルス菌が存在することが分かっています。

原材料から生地を経て焼き上げ、冷却に至るまで、すべての工程がバチルス菌汚染のリスクに晒されています。
しかも、バチルス菌は150℃まで耐えるので、オーブンによる焼成の温度でも死滅しません。
バチルス菌のリスクを除去することは大変困難です。

それでその後、食工房がどういう対応を取って来たかと言うと、製造現場の衛生管理をより徹底したこと、賞味期間を夏、春秋、冬で変更し、夏場は特に短く1週間としました。
ちなみに冬は、1ヶ月です。

この対応で、ほぼクレームは発生しなくなりましたが、原因についての核心が掴めていなかったので、いつも若干の不安がありました。
しかし、ごく最近になって多くの情報に触れることが出来、一挙に学習が進みました。

それによると、バチルス菌を抑制するためには、生地、製品のpHを低く保つこと(pH=5.0~5.5)が重要と分かりました。
業界では、添加物の使用が推奨され、特に酢酸ナトリウムあるいは酢酸そのものの有用性が報告されています。

そこで思い当たるのですが、食工房では膨張剤として重曹(炭酸水素ナトリウム)とりんご酢(酢酸を含む)を反応させて炭酸ガスを発生させています。

この時の反応で、微量の酢酸ナトリウムが生成されますので、当然これによる殺菌効果が期待出来ます。
ただし、製品のpHを正確に測ることまではしていなかったし、そのような殺菌のメカニズムについても無知でした。

とは言え最近は、重曹臭さを回避するために、りんご酢を規定量より若干多くしていましたが、これがpHを下げることに貢献したものと思っています。

こうした対応が功を奏したのか、スコーンに対するクレームは、最近では一件も発生していません。

今後はなお念を入れて、定期的な品質テストを行うこと、製品pHを正確に設定することなどを実現していきたいと考えています。

<参照> 「食品の微生物変敗と防止技術」 アサマ化成株式会社発刊 「アサマNRWS パートナー №192」

またしてもクマ出没

獣害対策

目撃情報 2023.11.14 6:50


獣害対策

詳細図の表示範囲を示しています。

もう冬眠の動きになっているので、餌になるものが無いところには出没しないだろうと思っていましたが、とんでもないところに出て来ました。

今朝6時50分頃、藤沢集落の中心とも言える国道459号線の曲がり角の付近、介護老人施設「ハッピーランドあいかわ」の進入路入口に1頭のクマがいるのを、住民が目撃しました。

その時、道路を車2台が通過して行ったとのことですので、車の運転者も目撃したかも知れませんが不明です。

かなり大きな個体だったそうで、一旦老人施設の方向に坂道を上りかけて引き返し、プール跡の柵沿いに裏手の山に向かって移動し、藪の中に見えなくなったとのことでした。

クマの立ち去った方向めがけて追い払い用の爆音煙火を発射したそうで、その音がわが家まで聴こえました。

図面を見て分かると思いますが、集落の往来のど真ん中に出て来たわけで、こんなところに何をしに来たのか、いろいろ推測していますが今一つ謎です。
そして目撃された箇所に、どこからどこを通って移動して来たのか、それも想像の域を出ません。

娘たちが、朝方カラスが騒ぐ声を聴いたと言いますので、その位置にクマがいたのだと思いますが、まだ寝床にいましたので詳細な位置は不明です。

出没箇所の周辺のどこかにトレイルカメラを仕掛けようかと思いますが、今一つ設置場所を絞り込むことが出来ません。
何とかして動きをキャッチしたいものです。

ちなみに、川を渡ったこちら側の我が中島地区は、今日もトレイルカメラ3ヶ所ともノーヒットでした。
イノシシもクマも、何の痕跡も見つかりません。