ITで変わる放送・通信

こんなことは、私が申し上げなくても皆さんも予想しているかも知れません。
それそれとして。
ここ数年あるいは、二十年間くらいの携帯電話システムとインターネットシステムの発展、PCの進歩などを見ていて想像するのですが、今後数年のうちに放送と通信は根本から変わるだろうと思っています。
先ず、光ファイバー通信網が確実に地方の過疎地にも張り巡らされつつあること、携帯通信網も全国津々浦々に及びつつあること。
この二つが完成すると何が可能になるかと言うと、ラジオ放送はもちろんテレビ放送も、すべてインターネット経由で配信出来るようになるということです。
家庭や事業所など固定した場所は、有線(光通信)のインターネット経由で、自動車など移動体は携帯通信網のインターネット経由で利用出来るはずです。
全国はおろか世界中の放送が、場所を選ばず、電波障害などに邪魔されることなく、明瞭に受信可能となるでしょう。
そしてもう一つ、電話やメールについては、放送に比べて微々たる情報量ですから、無料または定額低料金で無制限利用が可能になるかも知れません。
そうなると、AM放送で使っているような巨大な送信塔はいらなくなりますね。
言うまでもなく、莫大な量の電力を節減出来ることになります。
通信線も、すべてグラスファイバー線に置き換えられ、銅線のケーブルは極一部の特殊用途を除いて撤去されるでしょう。
これも莫大な量の金属資源節約に貢献するはずです。
光通信に使うガラスの材料は、逆にいくらでもあるはずですから。
そしてまた何より、今や貴重となった電波資源も、長波、中波、短波、超短波、極超短波帯の一部くらいまでの帯域が、グッと空くことになりますから、まあ何が起こるか?予想も付きません。


ま、それはいいのですが、これからの通信を一手に担うギガ帯電磁波が、人間やその他の生命に有害かも知れないという懸念は、どうなるでしょうか。
無害と証明されればいいとして、もしとんでもなく有害と分かったら・・・。
恐らく、なすすべはありませんね。

それはともかく、思い起こせばテレパシーや伝書鳩の時代にも、人は生きていたのでした。