変ってないんですね・・・

先月28日に、県内の田村市で高濃度放射線(40μSv/h)が観測されて、ちょっとした騒ぎになりました。

結局、16時間後に計測器の故障による誤報だったことが判明し、事無きを得ましたが、この時何の報道もありませんでしたし、警報が伝わって来るということもありませんでした。

これって、何事も無かったのだから、いいじゃないか!・・・と言うわけには行きませんよね。

T田先生もブログで仰っているように、誤報かどうか分からない状態では、先ずは警戒するに越したことはないわけで、何らかの手立てがあって然るべきだったのですね。
関係者には、緊張感が全くないと言うか、何だかリアリティーが欠落しているのではないか・・・。

関連が疑われた4号機の解体工事の様子がこれまた凄まじいので、私などは、工事をしている人の間にも、一種緊張感の欠落が常態化しているのじゃなかろうかと、疑っています。
と言うか、ちゃんと放射線に関する基礎教育を受けずに現場に入っている作業員も、実際相当な割合でいるのじゃないか・・・。

水を掛けながらやっているんだけど、十分中まで届いていないのだとか・・・。

いやいや・・・、あの中にはむき出しの使用済みと使用中の燃料棒が水に浸かっているのでしたね。
水に浸かっていない状態では、そばにいる人がバタバタと死んでしまうほどの強い放射線源から至近距離で、あんなに不用心な乱暴な工事をしていて大丈夫なわけはないと思うのですが・・・。

そうしたらやっぱりですよ・・・。
配管を破損したか何かで、冷却が止まってしまいました。
まだその後のニュースがありません。

仮に大事に至らずに済んだとしても、何と言ったら良いのでしょうか・・・、体質は変わっていないのですね。
これではどこかでまたやってしまいますよ。

地震が起こらなくても、津波が来なくても、電源喪失は何でもないことで起こるということは、先日落雷による停電で福島第二原子力発電所の構内電源が落ち、非常用発電機が起動したことでも証明されています。
知りませんでしたが、非常電源は5~6時間しか持たないそうですから。

原発は、停止中でも大電力を必要とする設備であり、そしてもし停電したら大事故に至る可能性もあるというわけで、そんなら動かしたって同じでしょ?なんて冗談にもなりませんが、その程度の認識なのではないかと思ってしまいます。

本来もう少し真面目にやってもらえればいいのですが、対する人間の側の未熟さとお粗末さで、尚更危険が増大しているというのが今の原発です。

これでは、大飯の再稼働などとんでもない、あり得ないことです。
で今夜、いよいよ起動ですか・・・。
どうします?