投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

from 高知 1st.


出発時は雨模様でした。
ダブルデッカーの超巨大車体



途中、箱根の足柄サービスエリアにて。
すごい雪で、チェーンも無しでこれでよく走れるなという状態。
でも、さすがプロフェショナル、全く不安はありませんでした。


昨日は午後会津を発って、一路郷里の高知へとバスの旅でした。
途中東京を中継した折、毎回巡り合う面白い出来事が・・・。
東京駅の八重洲南口のあたりで、一時間余り暇をつぶしながらバスに乗りに次々とやって来る人々を眺めて過ごしていました。
すると、高知行きのバスに乗る人がやって来ると、「あっ!この人高知だ。」って分かるのですよ。
もちろん、話し言葉を聞くまでもなくパッと一目見た瞬間にです。
どうしてかと言われても困りますが、同じ四国でも松山などに向かう人とは違うと分かるのです。
そして時間が来て高知行きのバスが入ると、思っていたとおりの人たちが乗降口に集まっています。
そしてバスに乗り込んで、これまたいつも面白いのは、バスの車内だけ一足先にもう間違いなく高知なのです。
外は、大東京の喧騒です。
この瞬間が、私はとても愉快で好きです。
たまに乗務員の方も高知の人だったりすることがあって、そういう時は尚更です。
こんなグローバルな世の中で、表に出れば皆さんソツなく標準的な(NHKのアナウンサーみたいな)言葉を喋るのに、こんなところではローカル色が濃くて、庶民性や文化がいかに土地に根ざしているかということを思わずにはいられません。
かくして、一夜の車中泊の間に、無事に高知駅にたどり着きました。


本日は、実家にてPCとネットのセットアップに時間を費やしました。
画像の加工ソフトがないので、写真をアップ出来ません。
また明日以降に。
メールはこちらでも確認して、お返事差し上げています。

出かけて参ります。

今日は予定通り、郷里への旅に出かけて参ります。
今日明日と各方面は雪の予報で、高速バスは順調に運行になるのか心配はありますが、そこは計らいに任せることにいたします。
途中、東京を中継して行くのですが、二年半ぶりの東京は私の目にどのように映ることでしょう。
毎度行く度に度肝を抜かれる田舎者の私です。


明日から、現地より土佐ネタでブログ更新の予定です。
先ずは、PCとネット接続のセットアップをしなくてはなりません。
ではでは、行ってまいります。


     おしらせ
昨日、文旦ピールを沢山造りましたので、シロップも沢山出来ました。
小瓶に入れて皆様に差し上げていますが、手持ちの小瓶を全部使っても足りませんでしたので、出来ましたら、ジャムの空き瓶など適当な容器を持参してお出でください。
よろしくお願いいたします。

モノとお金

このところ、日本も世界も経済不況と言われ、かつての世界恐慌の再来かと危惧されていることは、先刻皆さまもご存知の通りです。
そんな折に私がふと思ったのは、今、モノとお金はフェアに交換されているだろうか?ということです。
また、お金は本当に誠実に、本来の目的に適って機能しているだろうかとも思います。

その昔お金は、物々交換では不可能なモノのやり取りを可能にするための、画期的な発明だったに違いありませんが、そのシステムは今や一人歩きして、お金そのものを売ったり買ったりして利益や損失を生じる、ある意味でとても不誠実な力を発揮するようになってしまったと、私はそう思います。

例えば、証券取引で相場の上下にうまく乗って得た100万円と、数ha(1ha=3000坪)の田畑で一年間汗水流して得た100万円は、果たして等価でしょうか?
絶対に違うと、私は声を大きくして申し上げたいです。

本来、人類全体のためにいくらでも善い働きをさせることの可能な経済のしくみも、悪用すればいくらでも利益を一人占めして、多くの人を不幸に落としてしまう困った道具にもなるのです。
しかし問題は、それがどちらに傾くかは、私たち一人一人の態度にかかっている部分がどうしてもあるということは、否定することの出来ない事実です。

今回の不況の果てはどうなるのでしょうか。
波の上下のように、時が過ぎれはまた好況になるのでしょうか?
そんな単純に行くかな?またそんなことで過ぎて行ってしまっていいのかな?と私はちょっと素直じゃないかも知れませんけど、あまり肯定的な近未来観を持ってはいません。

そんな時代に、この先どのようにして生きていようか?このパン屋という仕事を通してそれは実現出来るだろうか?このところいつもそんなことを考えている私です。

マイブログ中間報告 vol.12

ブログを始めてから、今月の27日で丸2年になります。
それでついさっき確認したら、いつの間にやらカウンターが10万に近づいていました。
おかげさまで、ほぼ毎日100人を超える訪問者があり、食工房の営業上にも大いにプラスになっています。
当初の目的は、今や十分に果たされたと自己評価しているところです。
これからは、お得意さま方とのコミュニケーションツールとして、もっともっと上手に使いこなせるようになりたいというのが、一つの課題だと思っています。
何と言ったら良いのでしょうか、現実世界で人付き合いの苦手な私は、どうやらネット上でも同じようなスタンスになっているようですね。
まあそれはそれで無理せずに、どこまでも自分流で行こうと思っていますので、今までどおりにお付き合いいただければありがたいと存じます。



さて、もうじき10万ヒットのキリ番になりますので、また記念のプレゼントでも差し上げようかと思っています。
大したものは用意出来ませんが、ささやかに且つオリジナリティーあふれる記念品にしたいと、頭をひねっています。

ところでそのキリ番ですが、ほぼ間違いなく私が高知に出かけている間に達成されそうです。
ご自分がアクセスした時にカウンターが100,000を表示していた方、このささやかな楽しみにお付き合いいただけるのでしたら、コメント入れてそれから食工房宛にメールしてください。
後日、対応いたします。
なお、前後賞も付けますので、こちらも該当する方は同様にお申し出ください。

ご心配なく

昨日は、くたびれてしまったと、そんなことを書いてしまいましたので、また少なからぬ皆さまに要らぬご心配をかけたのではないかと反省しております。
今日は、ネタが無くてもブログの更新は休めないぞ!と、肝に銘じておりました。
おかげさまで、一晩寝ればどうということなく、今日一日パン造りに精出しておりました。
明日の段取りまですっかり片付けて、ほど良く疲れてまたよく眠れそうです。

さてさて、今日は2月も最後の日でした。
昼間、会津交通の方がやって来て、ここの前のバス停に看板と時刻表を取り付けて行きました。
明日から3月、そうです、昨年も同じことを書いていますが、バイパスに迂回していたバスが、またこの部落の中を回って行くようになります。
昨年の今頃の写真を見て驚いたのですが、今年はもう店の前に雪はありません。
前の畑に行く道も、もはや除雪の必要もなく中まで入って行けます。
やっぱり春は早そうですね。
畑が始まるのも、1~2週間早いんじゃないでしょうか。
そう言えば先日、ホームセンターで種じゃがいもを山積みして売っていました。
ありがたいことに、まだまだ食べきれないほど去年のじゃがいもが残っています。
白菜も大根も、そのままのものと漬物と両方、食べきれないほど・・・。
お金でいくらと計算すればわずかな蓄えに過ぎませんが、心は例えようがない豊かさを感じて幸せ気分です。

明日も何とかお天気は持ちそうな気配、皆さまのお出でをお待ちしています。

さすがにくたびれてました。

今日は、マフィンとスコーンのご注文がこの一日に集まってしまった関係で、今までにこなしたことのない数を焼きました。
作業自体はとても順調で製品の出来も上々でしたが、最後のスコーンを焼いている時、ちょっと危ないなと思えるテンションの崩れを感じて焦りました。
まあどうにか乗り切って製品は出来たのですが、その後の配達が散々でした。
いつもだと考えられないくらい幾つも忘れ物をしてしまい、行く先々で頭を下げていました。
配達に出る前にコーヒーブレイクをすれば良かったのですが、時間に追われる別な用足しを兼ねているからと、慌てて飛び出したのが失敗の元でした。

いくらからだの調子が良くても疲れは来るものです。
逆に、調子が良いから、そういう失敗をするまで疲れに気がつかなかったりするのですね。
そして病気を引き込んでしまったりするのでしょう。
いくら元気でも、鈍感な体にはなりたくないと思った今日一日でした。
明日も早朝からパン焼きなので、今日はここまでにして、風呂に入って寝るといたします。

忙しくしております


来週は、すでにお知らせしておりますように、私は郷里の高知に出かけて参ります。
もうじき満89歳を迎える母を祝うのがまず一番の目的です。
あとは、いつ最後になってもいいように、心残りをなくしておくためです。
不在中にいろいろ不足が生じるのは目に見えているのですが、少しでも手当てしておこうと思って、そんな理由でいつもより忙しくしています。


前回と違って今回は私の一人旅で、夜行の高速バスに乗って行きます。
東京発なので、会津からもバス便を利用します。
時間とお金を節約しようと思うと、この方法が一番です。
東京都内での移動を含めても、往復の交通費は3万円弱というところ。
着いた朝はちよっと眠いですが、寝ている間に目的地に着くというのは、何度も自分で運転して行ったことがある私にしてみれば、何とも楽でありがたい旅です。


そのようなわけで来週は、店は開けておりますが、製造の方はほぼお休みの状態です。
パンは焼けませんので、あらかじめお知らせ申し上げます。
その他は、在庫品と一部製造可能なものを並べております。
いろいろ不足があると思いますが、どうぞご了承ください。


なお今回、郷里でもネット環境が整うことになりましたので、今のところIT管理者が私だけの食工房ですが、メールへの対応もOKです。
ブログの更新も旅先から続ける予定ですので、現地からの「土佐ネタ日記」をどうぞお楽しみに。
思えばありがたい時代になったものです。
いろいろ弊害ももちろんありますけれど、それは利用する側の姿勢にかかっていますから。


明日は、会津若松市内へ配達です。
午前中の仕事が目一杯で、時間通りに終われるかどうか、今からテンションが上がりそうなのを抑えています。

地味な仕事に支えられている


いつもこのブログをご覧いただいている方なら、
これが何をしているところかご存知のはず。


ここ何年間か、女の子たちに人気の職業と言えばパン屋(ベーカリー)と菓子屋(パティスリー)が筆頭で、そして中高年の男に人気の職業の一つがコーヒーロースターだそうで、食工房はその両方を掛け持ちしている格好なんですね。
極最近は業績も上がり始めましたので、羨ましがられる側面もあるかも知れません。
しかし実際には、毎日の地味な仕事の積み重ねで、その割には金銭的な報いは少ないと言わなければなりません。
では何故そんな職業を選んだのかと言われそうですが、そこはそれ、また違ったところに価値を見出しているからだと、私の中では答えははっきりしています。


ところで、この仕事をしていて分かったことは、機械や設備あるいはレシピよりも、日々の細々とした作業の中にこそ、製品の出来を左右するノウハウが隠れているということです。
例えばコーヒー豆の選別ですが、悪いものは確実に拾い出し且つロスを少なくするためには、経験を積む以外に方法がないのですね。
情報化しようと思っても複雑な要素があり過ぎて、最後は人の目と手だけが頼りです。
現地であらかた選別してあるものでも、やはり焙煎前の手選別は欠かせません。

どんな仕事でもそうだろうと思いますが、コーヒー焙煎でも仕上がりを大きく左右するのは、実はほんの些細なことばかりです。
それをここで明かすわけには行きませんが、この「悪豆拾い」のように、やっていて全く楽しくない作業(時間と手間をかけて、目減りさせるわけですから)ほど、製品の出来に影響するもののようで、精神性を鍛えられますね。
結局話が元に戻りますが、自分の中ではっきりとした答えを持って臨まなければ、この時代にモノづくりという仕事は続けられないと思います。
やっと手応えのようなものを感じ始めた今、多くの人が定年を控えるこんな歳になってからかえって苦労していることも、まあ悪くないと思っている私です。


  おしらせ
「食工房のパンだより 41・早春号」を公開しました。
<こちら>からご覧いただけます。

製麺所を訪ねて来ました

今日、昨年からの念願がやっと叶って、小麦を持ち込んで麺に加工してもらうために、製麺所を訪ねて来ました。
場所は、中通りの滝根町というところです。
福島県の中通り地域には、昔ながらの製粉と製麺加工を請け負ってくれる業者が、まだ複数健在です。

今日私が訪ねたような業者、当然会津管内にだってあるはずと思って探してみましたがありませんでした。
会津にもそういう業者が残っていれば、どんなにかありがたかったのですが、聞いたところではどうやら元々なかったようなのです。
会津はやはり、お米と蕎麦なんでしょうね。

今日は、沼ノ平産のアオバ小麦を30kg預けてきました。
後日、乾麺に加工して送り返してくれる手筈になっています。

先んじて、製麺所で在庫販売している麺をサンプルにいただきましたので、帰って来てすぐに試食しました。
小麦の味わいをストレートに感じられる、とてもおいしい麺でした。
思わず、いつもより食が進んでしまいました。
このあとが楽しみです。



先ずは、食工房のほぼ全製品に使用される。
「南部」という品種の粉です。岩手県産。
酵母の培養も、この粉を使っています。
モッチリとした食感、大変風味の良い小麦粉です。



こちらは、製パン用にブレンドしている
「ゆきちから」という品種の小麦粉です。
白くてサラサラした手触りが特徴。



そしてこちらが、今日の製麺所の粉です。
親方曰く、「なめっこい手触りだべ。」
つまり、中力粉の特長です。


 



それから、製粉だけしてもらうことももちろん可能で、こちらも在庫がありましたので、5㎏ほど購入して来ました。
三枚の写真は、現在食工房で使っている小麦粉二種類とそれから今日仕入れて来た粉です。
それぞれ微妙に色合いが違うのがお分かりいただけるでしょうか?
今日の製麺所の粉だけが、少し灰色っぽい色をしています。
大きな製粉工場のような設備で製粉したものと違い、繊維分を多く含んでいるためです。
水を入れて捏ねれば、さらに色の違いがはっきりするはずです。

原料の小麦の品種を尋ねてみましたら、アオバと農林61号とのこと。
小麦を作ったことのある農家の方なら、農林61号の名は一度ならず聞いたことがおありでしょう。
今となっては古い品種ですが、麺に加工した時の風味と色合いの良さには定評があります。
ですから今日仕入れた粉は、どちらかと言うとパン向きではなくスコーンやマフィンに向いているかも知れません。
5㎏あるので、いろいろ試してみようと思っています。

・・・と、そこまでの話、価格のことは全く触れませんでしたが、実はそこのところが大問題なのです。
決して、決して、安上がりというわけには行きません。
今日の小麦粉は、1㎏が500円です。
自分の小麦を製粉してもらうと、さらに高くなって600円くらいになります。

例えば食パンを焼いたとすると、1斤が900円くらいになります。
スコーンやマフィンでも、やはり今の2倍くらいになるでしょうね。
実際に販売可能な製品になるかどうかは、皆さまから、製品の特質と価格にご理解とご納得をいただけるかどうかにかかっています。

今後、度々試作品を造って皆さまに評価を仰ぎたいと思っています。
なお、乾麺が仕上がって来ましたら、試食セールをやりたいと思っています。
価格など詳細は、このあとのお知らせまでお待ちください。

イベントよりも日常をこそ大切にしたい・・・。

私のような小さな商売をしている者にとって、いろいろなイベントへ出店のお誘いをいただくことは、本当にありがたいことです。
売り上げに直接貢献するということももちろんありますが、新しいお客さまに出会えるチャンス、これが何より一番大きな収穫だと言えます。
チラシを撒くことより、テレビの取材を受けることより、とにかく直接出合って自己紹介出来るのですから、こんないいことはありません。
しかし、イベントにそうした力を期待出来るとしても、やはり日常の努力がなかったら、新たに出合ったお客さまを固定客にすることは出来ないと思います。

食工房も5年間やってくる間に、最初は毎月一回試食会イベントを自分で仕掛けたりしていました。
当初の何回かは目覚しい効果がありましたが、自分のために自分でやるイベントというのはどこかマンネリになりやすい面があり、継続が難しくなって今は中止しています。
その代わり最近は、外からお誘いをいただくことが多くなっています。
このことを考える時、食工房に出店の誘いがかかることは、即ちそれは一つの社会的評価だと自覚しなくてはならないことに気づきます。
そして、皆さんの期待を裏切らないためには、日常こそが大切であることも分かります。

イベントがいくら売り上げ面への貢献度が大きくても、例えばパン屋は毎日のパン焼き仕事の方にウェイトがあることを忘れてはならないし、店に来てくださる方への対応も誠実さを欠いては、本末転倒となってしまいます。
そんな中今年は、また昨年にもまして外に誘われる機会も多くなるのではないかという気がしています。
どこでバランスを取るか、いろいろ今までにはなかった課題に挑戦しなくてはならない時が来たと思っています。


  おしらせ

今週のパン焼きは、木曜日・クリングラ、土曜日・カネリプッラです。


 高知に帰省します。

3月第1週、郷里の高知に帰省いたします。
この間、パンの製造をお休みいたします。
お店の営業は続けています。