投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

お正月


除雪だけは、元旦も休みなしです。


新しい年が明けました。
皆さまそれぞれの感慨の中に、新年を迎えておられることと思います。
どうぞ、本年もお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

我が家は、昨年夏に連れ合いの母上が亡くなり、服喪中なので年賀状も書きませんでしたし、新年のお祝いという感慨も希薄です。
ただ一つ元旦が長男の誕生日なので、これだけはささやかにお祝いをしました。

まあそんなこんながあっても無くても、この新年は目出度いというよりも、何か覚悟を迫られるような感覚に捕らわれている私です。
この先どうなって行くのか全く想像もつかない世の中、そんな中で私に出来ることは仕事に対して誠実であることだけ、そこに対する覚悟ということでしょうか。

さて食工房はこの1月8日に開業9周年、いよいよ10年目に入ります。
ここまで続けて来られたのも、ひとえに皆さまのご愛顧あってのことと、この場を借りて感謝申し上げます。

今年のこの日は、年末年始休業中で何も出来ませんので、営業再開後の日曜日(13日)あたりに、ささやかにお振る舞いをしようかと思案中です。

昨日、今日、そして明日も、会津は雪模様です。
お正月と雪、似合いますね。
静寂の中に、一日を過ごした元旦でありました。

年の終わりに


大好きなカラマツ林


この一年は、いろいろな意味で大変な一年だったと思っています。
一口で言えば、福島はどこにも責任を負ってもらえず、何の展望も与えられず、荒れ野に放り出されたも同然だからです。

浜通りの原発立地地域の苦悩はもちろんのこと、周辺市町村の苦悩も察するに余りありますが、それも福島から離れれば離れるほどに現実味が失せて行くのを、どうすることも出来ません。

会津も、被害の程度が軽かったというだけで、様々な補償の対象から外され、悪い結果も全て自己責任にされてしまいます。
こうして、日本中の大多数の人々の日常から、福島が消えて行くのでしょうか。

そしてまた福島の中も、皆が皆同じ意識ではありません。
様々な思いが交錯して、いくつもの分断が生じていることも確かです。
それが誰の策略であろうとなかろうと、嵌められる自分たちもある意味情けない・・・。

私は、もう人並みの楽しみごとなんか欲しいとは思いません。
今の私にとっての幸せとは、安心して耕せる大地があること、安心して汲める水があること、安心して歩ける森がありそこで胸いっぱい息を吸えること、孫たちが外で元気に遊ぶ姿を見られることです。

辛うじてそれが叶うこの地の幸運に、無限の感謝を捧げます。

そしてもうこれ以上何も損なわれないことを祈ります。

今年最後の、イベントのご案内

本年最後の営業も無事に終え、食工房は明日から来年1月9日まで休業いたします。

それでイベントのご案内と言うのは、毎年12月31日の深夜、会津若松市内七日町駅前で行われる新年を迎えるイベントです。
「七日町カウントダウン&除夜の鐘」~ 31日午後11時から新年1月1日午前1時まで、近くの阿弥陀寺で参加者一人一回ずつ鐘をつくことが出来ます。

これに合わせて、駅カフェも深夜営業しています。
そして、食工房製の特大シュトレンの切り分けお振る舞いがあります。

今年最後の、食工房のシュトレンを食べられるチャンスというわけです。
何しろ、完売御礼ですから。

他に、甘酒のお振る舞いもあるそうです。

お時間のある方、大晦日は「七日町カウントダウン&除夜の鐘」へお出かけになってみては。

改めて、この一年のご愛顧に感謝を

あっという間の様な、しかし長い長い戦いのようでもあった一年が、間もなく終わります。
食工房にとって、この一年は決して楽な一年ではありませんでした。

震災が過去のこととして、人々の記憶から遠ざかって行くのは仕方がないとしても、そのおかげで福島でモノを生産し生計を立てて行くことは、時間とともに益々難しくなっているような気がします。
どの方面でも、必死の努力をしても現状維持すらままならないというのが現実です。

そんな状況の中、食工房にお付き合いくださった少なからぬ方々に、改めて厚く感謝を申し上げたいと思います。

そして、「放射能のことは、もう忘れてもらって構わない・・・。」と言えるくらい、見えないところでの対応対策をしっかり継続して行きたいと思っています。

そしてまた、皆さまにもお願いいたします。
福島の原発が、震災直後に爆発したのであることを、その後も200万人近い人がそこに居て生活を続けているということを、どうぞお忘れにならないでください。


食工房、明日を以て年内の営業を終了いたします。

最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。

一年の疲れ

今日は午前中、マフィンとスコーンを焼いて、本年最後の製造仕事をしめくくりました。
午後は配達に回って、これでもうあとは二日間の店の営業だけです。

いつもなら、明日の土曜日もパン焼きで、緊張感のうちに早めの就寝を心がけますが、今夜はそれがありません。
代わって、一年の疲れがドッと押し寄せて、今はとにかく何も仕事のことは考えられません。

何はともあれ、皆さまとのご縁に支えられ、何とか辿り着いた一年の終わりです。
感謝!感謝!

明日は餅を搗こうかと・・・。

凍結路の走り方

今更私などが、どうと言うほどのことは書けませんが、それでもまあ自慢にはならないのですが、何度か怖い目に遭って、実際事故も起こしていますから、雪道、凍結路の走り方は否応なく体得してしまったのですね。
しかしまあ、特筆するほどのテクニックがあるわけではありません。

先ず一番は、慎重に走ること。
なーんだ、そんなことか・・・と、がっかりされないように。

慎重にと言っても、ただゆっくり走るというのではありません。
路面をしっかり見て、ということです。
滑りやすい所では、もちろん低速で走る以外に方法はありません。

どのくらい滑りやすいのか、走りながらではよく分からない時もありますから、状況を見て周りの安全を確認してわざと急ブレーキや急加速をして確かめるなんてことも、実はやってみたこともあります。

どこででも試すわけには行かないし、誰にでもお勧めするわけにも行きませんが、こうした経験を積んでおくと、どのくらいのスピードから上が特に危険か、今走っているスピードと路面状況でどの程度のブレーキが踏めるか、諸々体で覚えることが出来ます。
経験を積み重ねるうちに、路面を見るポイントも掴めて来ます。

それで一つ覚えておかれたら良いと思うことをご報告しておきます。
それは、凍結路は厳寒時のほうが安全に走れるということです。

何故かと言うと、スリップは路面が濡れている時に特に起こりやすい現象ですから、厳寒時はその水分が無いので、かえって滑らないのです。
目安として、氷点下5度以下になればほぼ大丈夫です。
氷点下10度以下にもなると、硬い石板の上を走っているようなもので、急ブレーキを踏んでも意外にしっかり止まってくれます。

以前山暮らしの時、凍結路を帰らなければならない時は、わざと日が暮れて遅い時間になってからにしたものです。

それから、本当に硬く凍結した路面では、タイヤチェーンは巻かない方が滑らないということも知っておかれたら良いと思います。
もちろん、タイヤは万全のスタッドレスタイヤであることが前提ですが・・・。

しかしまあ雪国では、積雪、圧雪路であることの方が多いので、雪国の人でも凍結路は怖いという方が結構いらっしゃるのですね。

それで今日の夕方配達に出ましたが、これがまた典型的なツルツルの凍結路でした。
どれほど滑るか怖くて試せないくらい、ただ直線通過だからいいものの、ブレーキもハンドルも効かないつまりコントロール不能な箇所が何か所かありました。

やっぱり、スピードは控えめに、これが一番の走り方ですね。

あとまだいろいろありますが、またの機会に。

あと5日


よかったら、デスクトップ背景に・・・。


今年も、残すところあと5日となりました。
いろいろなことがあり過ぎて、感無量を通り越して、呆然自失の趣きです。

そして明日は、本年最後のパン焼き。
いつもより少し多めの仕込みになっています。
気合を入れて臨みます。

美味しいパンが焼けると思います。
実家の母と妹にも届けなくては・・・。


来る年がどのような運びになるのか、全く想像も出来ません。
今日はまた、新しい総理大臣が指名されたそうで、これでまたこの日本の行く末に違った方向性が示されることになるのでしょう。
それが我々にとって幸か不幸か、しばらく先に行ってからでないと分かりませんね。

何はともあれ、私にはパンを焼くことしか出来ませんが・・・。

皆さまのご来店、お待ちしております。

ホワイトクリスマス

今日がクリスマスです。
世の中は、昨日のクリスマスイブが本番のような扱いで、「クリスマスは、サンタクロースの誕生日・・・」「今度からサンタクロースはヨンタクロースに・・・」と悪ふざけのような言動もあったとか。
全く・・・、この国には夢が無くなりましたね。

私は昨日の夜は、近くの教会のイブ礼拝に出かけていました。
小さな教会に集った信者さんは、10人そこそこ。
それでも、オルガンが弾かれ、讃美歌が響きました。
外は凍りつく寒さと雪。
ホワイトクリスマス・・・。

明けて今日も朝から雪で、日中さらに降りが強くなり、あっという間に除雪車出動レベルになりました。
用足しと買い物を兼ねて出かけましたが、車窓から眺める会津の風景は、かの齋藤清画伯の絵を思い出させる風情でした。

かと思えば、作業中の除雪車に追いつき、今度は少年のようにワクワクしながらシャッターを押している私。
これもまた会津の冬の風景です。

冬こそ会津へ!



 



 



 



 



 



 



 

ナナオサカキの命日

そう・・・、昨日でした。

天皇誕生日でもある12月23日、私にはナナオの記憶の方が強烈です。
でも昨日は、このブログの記事にすることを、不思議と忘れていました。

そこで今日、改めて記事にしようと思って、少しナナオのことをネットで調べていました。
これも不思議なことですが、全く私の思いにピンと来る一言を見つけて驚きました。

あるインタビューでの、ナナオの受け答え・・・。

「いつ詩を書きはじめたんだ?」っていう質問と同じだ。そう思うよ。
オッケー、おれは生まれる前から詩を書きはじめていたんだ。
そうだろ! ほんとに。
何世紀も前から。当時おれは、芭蕉とか一茶、蕪村、シェイクスピアなんて呼ばれていた。

・・・ おれはここにいて、なにか書いているだけだ。
そしてそれは古代からの言霊(エコー)だ。


・・・すごいですね。
この時、私が直感的に思ったこと・・・。

私はいつから生きている・・・?
もちろん、生まれた時からさ。

ちがう!もっとずっとずっと前から・・・。
そう・・・、地球が生まれた時からかな。

いやちがう!宇宙が生まれた時からだ。
今を生きている私の命に、その記憶が全て入っているんだ。

だって、そうでしょう!

いいことに気づかせてもらいました。

一年の感謝の気持ち


ランプとロウソクの明かりを灯して、準備万端


今日は、特大シュトレンを切り分けして、ご来店くださった方々に召し上がっていただきました。
お出でになった方は数人でしたが、皆さんお互いに顔見知りで食工房での再会を喜び合う場面もありました。
そこで私たちも同席させていただき、そのままクリスマスお茶会になりました。

今年のシュトレンは、何かと評判が良くて、完売御礼のブログ告知をご存じない方から、まだ注文出来ますか?とお電話をいただきます。
今日は、最後の最後ということで、特大シュトレンの一部を、どうしてもという方にお分けしました。

これでもう残りはありませんが、もう一つだけサプライズがあります。
二つある特大シュトレンの一つは、今日使いました。
もう一つは・・・?

いつもいつも特別お世話になっている、駅カフェさんに使っていただくことにいたしました。
多分、年末恒例のカウントダウンイベントの時に、お振る舞いされることになると思います。
お楽しみに!

そしてこの一年間、食工房をご愛顧くださった多くの方々に、改めてこの場を借りて御礼申し上げます。

食工房、年末は28日が製造最終日、30日まで営業して本年の営業を終了いたします。
どうぞ、最後までよろしくお願いいたします。