高野通信」カテゴリーアーカイブ

個展終わる

今月は、連れ合いの作品展が二つあり、先日のFM喜多方の後、神奈川県の大磯町へ一週間出かけていました。
中四日間21~24日、Living Art Share に出展し、後片付けを終えて本日夕方帰って来ました。


私はその間ずっと忙しい毎日で、ブログの更新もままなりませんでした。


この後は予定もありませんので、落ち着いて食工房の仕事に向かい合うことが出来そうです。
明日は、またパン焼きの木曜日。
早速、かぼちゃあんぱんのご注文がラッシュで、一部お断りする状態になっています。


パンだよりの編集もしなくては・・・。
ではでは。



森のお母さん

百姓市・無事終了御礼

3ヶ月間、皆さまには本当にお世話になりました。

原発事故継続中で放射能の懸念が消えない中、関係者一同悩みに悩んで開催を決意した百姓市でした。

本日は、これまでのご愛顧に感謝して、大収穫祭と銘打って一大お振る舞いの宴を催すことが出来ました。
手打ちそばも杵つき餅も芋煮汁もカレーそばつゆも、すべてきれいに皆さまのお腹の中に収まり、後片付けも楽々でした。


本当に大勢の方々にお越しいただきました。
そして皆さま、ずっと長い時間滞在されて、いろいろ楽しんでいただけたと思っています。


おかげさまで売り上げの方も、開催以来最高となったようです。


今一度改めて御礼申し上げます。


そしてまた今日は、来年へのつながりの確かさを感じた一日でもありました。


どちらかと言えば、休んでいる期間の方が長い百姓市ですが、どうぞお忘れなく、来年もよろしくお願い申し上げます。





  売り切れ御礼・開店休業ご容赦

おかげさまで、パン焼き菓子ともにほとんど売り切れ状態です。
明日は、ブラウニーを焼く予定ですので、明日のうちに増える在庫はありません。

個展終了・ご来場御礼


FM喜多方・社長さんとパーソナリティーの方と共に(右側)青木真知子


10/7から今日まで、長い期間でしたが無事最終日を迎え、夕方には撤収完了いたしました。
この間ご来場くださいました沢山の方々に対し、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
また今回の個展は、招待作家として、喜多方市美術館やFM喜多方さんのご協力により、ほとんど経費をかけないで開催させていただきました。


このことは連れ合いにとって、今後大きく一歩を踏み出すきっかけになるのではないかと、これは私の予感です。


これに引き続き21日から24日まで、今度は神奈川県大磯町でアートシェア展の一角にて個展をさせていただきます。 <こちら>
こちらは、複数のアーティストたちの発表の場として素晴らしい企画になっており、その中で発表出来ることは、やはり大きなチャンスに違いありません。


私と共に還暦を迎えた連れ合い、同時に大震災に巡り合った今年、連れ合いの絵にも、何か一つの役割が与えられたのではないか・・・、そんなことを想っている私です。


 



喜多方の個展にいらした方が事前にブログでご覧になった絵を見て
手づくりして来てくださった、妖精のミニチュアです。



こちらは、先日ご紹介した画像の一部を拡大したもの

本日は休養日ということで

風邪の具合は、そこそこ悪くもなかったのですが、明日からまた忙しいことが確定していますから、今日一日くらいはと思い、ダラダラと朝寝をして日中ちょっと事務仕事をこなして、その後また寝床にいました。
やはり動き回っていると、本調子ではないのが分かるのですね。
この後も大したことはせずに、そのまま寝るとします。
ではでは。



  こんな記事を見つけました。


「福島の惨事 : 未だ何も終わってはいない」


※英ガーディアン紙・アジア環境担当記者 ジョナサン・ワッツ記者のルポ(全訳)

個展・準備完了


昨年の個展とは、ずい分雰囲気が違いますね。
お時間のある方、ぜひご来場ください。


今日は、食工房の仕事の後半を娘たちに頼んで、会場のFM喜多方へ個展の準備に行って来ました。
すでにパネル5枚が設置され、絵の飾りつけを待っていました。

さて今回三度目とは言いながら、この飾り付けが大変です。
今回は、スペースに対して作品が多過ぎて、ちょっとゴタゴタした感じになってしまいそうだったので、残念でしたが3枚ほど展示を諦めてもらいました。


まあでも後になって、それはそれで良かったかなと納得してくれましたので、めでたく準備完了となりました。


助っ人に駆け付けてくれたMちゃんのおかげで、予定よりずっと早く8時過ぎには終わって、一緒に喜多方ラーメンを食べに行くことが出来ました。


いよいよ明日から、青木真知子作品展・「ドコノモリ vol.3 あなたの子どもたち」の開幕です。

本人は毎日会場に出向くと申しております。
どうぞ顔を見に行ってやってください。
そして作品の方もご鑑賞いただければ、なおありがたいと存じます。

よろしくお願いいたします。


会場案内図


誕生日

人に言うほどのことではありませんが、備忘録として記しておきます。
今日は私の60回目の誕生日でした。
還暦です。


思えばずい分沢山の出来事がありました。


第二次世界大戦敗戦後の混乱冷めやらぬ昭和26年に生を享け、その後高度経済成長期を突っ走る時世に多感な幼少期を過ごし、高速道路に新幹線、カラーテレビにFM放送、全てが満ち足りて至れり尽くせりのはずの社会に反発し暴れ回った青春時代、そして出会いと結婚の20代、5人の子育てに無我夢中の30代、さらに一人生まれて6人の子どもたちと共に山暮らしの中にあった40代、会津の地に移り住みパン屋を開業し必死で頑張った50代、まるでてんこ盛りのスペシャルディナーのよう・・・。
それがまた還暦の年に、原発がドカンと行って、頭から放射能のスパイスをかけられて仕上げとは、予想もしていませんでした。


人は還暦を以て生まれ変わると言います。


私も、本日から生まれ変わって、新たな人生を生き直します。


何年先まで生きられるか分かりませんが、この福島で少しでも安心して人が暮らせるようになるために、子や孫たちのために、残りの人生を捧げたいと思います。


合掌

改めて思うこと

震災発生から半年余りが過ぎました。
自分のこのブログを読み返して、改めて思うことです。

震災以降、ほとんど原発のこと、放射能のこと、食べ物の安全のことに終始していて、以前のようにいろいろと楽しい話題に触れることも、意欲的に撮影した写真をご覧に入れることも、すっかり無くなってしまいました。


気持ちの切り替えが出来ないというわけではありません。


敢えて気持ちを切り替えないでいる、と言った方がむしろ当たっているかも知れません。


いろいろな意味で、放射能のこと原発事故のことは、一時も忘れてはいけないと固く肝に銘じているのです。


だから心が晴れないのは仕方がないのです。


例えば、変わりなく、否、ひょっとするといつも以上に美しい山々の風景を見ていると、やはりそこも目に見えない放射能の害を受けているに違いない・・・、それがたまらなく悔しくまた哀しく思えます。
もし花々の美しさにレンズを向けシャッターを切るなら、何らかの覚悟を求められるという気がするのです。


今この地上で、つくづく人間だけが愚かなのだと思います。


この先も、他の命たちとともにこの地上に生かされたいと願うなら、携えているべきは何か、それを自問自答している私です。




今週のクッキーとマフィンのお知らせ

今週は、バタービスケットとくるみびすけっとを焼きました。

マフィンは、シマリス君の朝ごはんとそば粉マフィンです。

よろしくお願いいたします。

改めて関心を!

この度の福島第一原子力発電所の事故、当初重要な情報のほとんどが国民に知らされず、そのせいで福島200万県民はもとより、近県および関東の一部を含む地域の国民が被曝の危機に曝されました。


当時の放射能の拡散状況は、半年を経た今ではほぼ解析され、すでに公開もなされています。 <こちら>
その結果は、当時SPIEEDIと呼ばれる予測システムが計算によって予測していた通りのものであったことも、明らかになっています。
何故、あの当時、適切な避難行動や屋外退避などについて指示が出せなかったのか、思い出すたびに悔しく、憤りを禁じ得ません。


それはさておき、今現在の情報公開はどの程度まで進んだのか、皆さまにも今一度関心を払っていただきたいと思っています。


文部科学省のホームページの中、放射線モニタリング情報のページを閲覧すると、膨大な量のデータが公開されているのが分かります。
こんなにも詳細に調べているのかと、ちょっと驚かされるくらいです。


★文部科学省のホームページ・放射線モニタリング情報のページ  <こちら>


例えば、あのSPIEEDIのページ<こちら>を開くと、毎日毎時のデータが即時発表されているのを見ることが出来ます。
定時降下物モニタリングのページ<こちら>では、今でも放射性物質の放出が続いていることを確認出来ます。
各県一ヶ所・一日一回の採集測定が行われており、福島県では福島市でのデータ、その他各県も大体県庁所在地で測定しています。


ざっと見ると、福島県だけが数値が出るだけの降下物があるようですが、他県は全て不検出となっています。(もちろん=0ではないはずですが。)
ただ一県、お隣の宮城県だけが震災直後から半年を経過した現在まで、ずっと震災被害のため測定不能のままです。


この重要と思える定時降下物のデータが、半年経ってもまだ測定出来ない状況というのは、問題ないのでしょうかね?
大都市仙台を擁する宮城県ですから、影響は大きいと思うのですが・・・。


話しが逸れましたが、こうした情報公開の進展は大いに歓迎されるべきですし、国民も関心を払って活用しなければ意味がありません。


自慢するわけではありませんが、原発事故当地の我が福島県は、モニタリングに関してはその数とデータの細密さにおいて、他県より一桁上です。


★福島県のホームページ  <こちら>


また市民放射能測定所なるものも立ち上がっており、市民の厚意によって高額なモニタリング機器が次々と導入され、食品や土壌などの精密な検査が無料あるいは格安料金で出来る態勢が整いつつあります。 <こちら>


何度も申し上げて恐縮ですが、放射能との付き合いはまだまだ始まったばかりです。
皆さんの関心が薄まっても、放射能の危険は薄まることはありません。
今一度、高い関心を寄せていただきたいと思っています。

線量計・レビュー


RAE社はアメリカの会社ですが、この製品は中国の会社がライセンス生産しているものでした。


今回の原発事故が発生して、先ず欲しいと思ったのが線量計です。
厳密に言うと、サーベイメーターと言うことになりますが、その辺りを正確に表示して販売している業者は少ないですね。

私も、放射線測定と言えばガイガーカウンターしか知りませんでしたし、その後勉強して、シンチレーション検出器だの半導体検出器というものもあることを知りました。

最近、国民生活センターが、市販されている簡易型線量計についてテストをし、全機種について、測定値の正確性や信頼性に問題があると結論付けました。
気になりましたので、サイトを閲覧して詳細を把握したところ、私が入手して使っている機種(Dose RAE2 prm1200)も含まれていました。
しかし、正直申し上げて私としては、生活センターの結論には若干の異論があります。


そのことについて詳しく申し上げるには、いささか時間を要するので、ここは私などよりも専門的な研究をしている方の論文をご紹介することで代えさせていただこうと思います。

<こちら> です。

併せて <こちら> をご覧いただければ、なお詳しくご理解いただけると思います。

またこんな例も興味を引かれると思います。 <こちら>


さてこの方の語り口は、どちらかと言うと私が入手した機種を評価しているものですので、我田引水と言われると心外ですが、少なくとも私の使用実感と合っています。


そこで、私の使用実感を申し上げておきます。


先ず、同一地点において行政機関が発表している公式データとほぼ一致していること。
このことから、正確性には大きな問題は無いと思っています。


その場所の測定値を得るためには、最低5分間は静置しなくてはならない。
要するに反応が遅いので、沢山の箇所を測定するには時間がかかり過ぎる。


小さくて頼りない外観ですが、機能的には大変充実していると思います。


出来ることなら、もう少しボディーサイズが大きくなっても良いので、センサーを大きくして応答性を上げて欲しいところです。


私が入手した当時、65,000円もした(一時、10万超えということもあった)のですが、今は5万円以下どころか3万円台で手に入ります。
そんなに難しい機器ではありませんから、日本のメーカーが大量生産して1万円以下で発売することも、本来可能なのではないかと思います。
いずれにしても、安価で入手可能な機種と言うなら、先ずこれが一押しと申し上げておきます。

百姓市にお出かけください

ずっと毎週、毎週、続けております。

今年は、皆さますでにご存じの通り原子力災害のおかげで、福島の農業を取り巻く環境は何から何までもう滅茶苦茶です。
生産基盤である土が汚されたのですから、そもそも作物を作れない所だってあったわけです。

これに対して国も県も、全く大雑把で緩い暫定基準を作って、それ以外のことはしませんでした。
要するに、問題なし!No probleme! というわけです。
どんどん作ってください!

こうして投げ出された農業者たちは、その後次々と消費者の方々の批判に曝されることになりました。

この危険を早くから察知していた私や仲間の農業者たちは、自主検査以外にないと判断し、大枚を叩いて沢山の検査をしました。
中には出荷先で検査してもらえる団体もあり、そこに出荷している野菜についてはその結果を利用させてもらうこともありました。
不安な結果が出たものについては、別な機関による再検査なども実行しています。

こうして検査マニアになるくらい、いろいろ勉強もしました。
NDの意味についても、引き続き勉強中です。

そしてごく最近、この地区のある場所の土壌と作物について、精密な検査をしていただく機会に恵まれ、NDという言葉を用いずに安心出来る結果を見ました。


詳しいことは、資料が届いてからご報告いたしますが、速報的な情報についてのお話しは百姓市にて・・・。


沢山の野菜と加工品、パン焼き菓子など取り揃えて、皆さまのお出でをお待ちしております。
かぼちゃアンパンの試作品も、皆さまに試食していただけます。
どうぞお楽しみに。


百姓市の場所のご案内