高野通信」カテゴリーアーカイブ

本日は、2009.6.17

今日は定休日で店は休みですが、仕事が休みというわけではありません。
否、この頃営業日よりも忙しいのです。




・・・というわけで、本日は写真一枚で失礼いたします。



裏のお稲荷様の畔に、ユキノシタがあるのは知っていましたが、花が咲いているところを見たことがありませんでした。
今日発見して、娘に教えられて、納得した次第。
可愛らしくまた凝った造りの花です。
わずかな風にも震えるので、なかなかシャッターチャンスが掴めませんでした。
たった一枚、お見せ出来るものがこれでした。

快晴の下、生命の歌聞こゆ


トウモロコシがビックリするほど逞しくなりました。


今朝は、朝寝をして少し遅めに起き出しましたが、快晴の空の下まだ朝の冷気が残っていて、気持ちのいいことと言ったらありませんでした。
コーヒーを一杯飲んでから、遅い朝飯の前に畑に行って写真を撮りました。
ここ数日何度か雨が降ったおかげで、植物たちは確実に力づいて見えます。
そこにいるだけで、先日までとは何かが違っているのが、はっきりと分かります。


いやそれにしても驚くのは、雑草たちの生命力です。
すっかり取り尽くした気でいた所に、無数の新芽が萌え出ています。
大して気にならなかった隅っこには、逞しく太く丈を伸ばした雑草が、早や作物に迫っています。


その中で、トマトやキュウリやナスなど作物たちは、人の手に護られてようやく成長を始めました。
あと半月もすれば、食べられるようになるものもあります。




きぬさや、いんげん、きゅうり、なす、トマト
収穫が楽しみです。


 


こうして畑にいると、私たちは何故生きていられるかということが分かるような気がします。


私たちが食べ物を通して受け取っているのは、実は地球のお母さんの生命力なのですね。


 



 



こいつがナス科の大敵です。
潰すと、正にじゃがいものにおいがします。
当然と言えば当然かも。


私たち人間にとって大切な作物を食べる虫たちもいます。
少しぐらいなら分けてやってもいいと思いますが、加減するのはよほど難しいです。
すっかりやられて全滅させられるくらいなら、農薬を振ってでも収穫は得たいと、私はそう思っています。
でもその前に、他に方法があるならと、テントウムシダマシ(二十夜星テントウ)を手で潰しています。
もうすでに一カ月くらい前から、出て来ていますので見つける度に退治して、合計すれば300匹やそこらはやっつけたはずです。
卵が産み付けられているのを見つけることもあり、幼虫が孵ったら大変ですから、有無を言わさず潰しておかなくてはなりません。
虫の害はなかなか手強いものですが、実は一番協力してくれているのは鳥たちです。
ただし、鳥は作物に害を与えることも多いので、バランスが難しい・・・。
自然の計らいと、人の手のバランス。
過ぎても足りなくても、作物は上手く育ちません。



じゃがいもの花とクモ。農薬を振ると、彼らも一緒に死んでしまいます。


勘所をつかむためには、とにかくよく見ること以外にありませんね。
私が、コツコツ草取りするのが一番楽しくて、退屈もしないで続けていられるのは、そこに自然の営みの秘密が見えるような気がするからです。
実は、畑からもらっているのは作物だけではない、もっと大事なものを沢山もらっている、だから止められないのです。

隅田川フォークフェスティバル

昨日、思いがけなく訪ねて来てくれたtakさん、初めて出会ったのが東京両国のフォークロアセンターでした。
  <参照>
私にとっても、takさんにとっても、その後いろいろと関わりの深かったフォークロアセンターです。


そうしたら今日、そのフォークロアセンターから「第一回 隅田川フォークフェスティバル」の案内が届きました。
早速内容を拝見すると、何だかとても興味をそそられる企画です。
いやー、面白い動きになって来ました。
昨日そして今日です。こんな風に、ものごとはシンクロするものなのですね。

私は、残念ながら参加は叶いませんが、お近くの方あるいは当日東京にいらっしゃる方で時間の都合のつく方は、ぜひぜひ訪ねていただきたいと思います。



 



 



 


ポスターがまた、とてもいい感じです。
手描きの地図をベースに必要な情報をレイアウトしていて、イベントのタイトルとマッチした秀作だと思います。
第一回ということで、代表の国崎さんはじめ関係者の意気込みが伝わって来るようです。


そうしたらそこへまた!
昭和村から、いつもわざわざパンやコーヒー豆を買いに来てくださるSさんの奥さまがいらして、CDを一枚手渡されました。
ご主人がやっている「なかよしバンド」のアルバムでした。
今度6月26日(金)、昭和村の「織り姫歓迎コンサート」で演奏するそうです。
詳しいことは <こちら> へお問い合わせください。
ああ、この日も私、行かれないのです・・・。残念!


このところ音楽の話題でシンクロしている私の身辺です。



藤島晃一ライヴ @ 風街亭 もお忘れなく!


あと一つ!
明日、6月14日(日)
風街亭にて、石川二三男&小出斉・ブルースライヴがあります。
チャージは、ワンドリンク付きで2500円。


石川君は、昔私が関わっていたマッドブルースバンドのベースマンの弟です。
こちらは都合が付きそうなので、駆けつけます。楽しみです。

雨降って一息

昨夜から今朝まで、そして今日午前中、断続的に雨が降りました。
昨日の晩、久しぶりに雨蛙の鳴き声を聴いた時、ああこれで何もかもが一息つけると、妙にうれしい気分で眠りにつくことが出来ました。
結構まとまった雨量になったと思います。

一夜明けるとあたりは湿気を帯びて、昨日までとは別世界のようでした。
普通、雨が降ると「お天気が悪い。」と言いますが、今日ばかりは「いいお天気だね。」と頷き合いました。
本当に晴ればかりだったら、砂漠になってしまいますからね。


それにしても夜聴く雨蛙の声、何だか不思議な気分に捕われる私です。
そう・・・、目に見えない世界から誰かが訪ねて来たことを、知らせてくれているように聴こえるのです。


やれやれ、やっと忙しい木曜日が終わりました。


今また、外で雨蛙の声です。

働き者


私のことではありません。
昔の人は・・・、という話です。

今朝は、定休日としてはいつもより早起きして、畑に飛び出して行きました。
当然のことながら、ここらのおばあちゃんはもう一仕事終えたところです。
だいたい朝の4時とか5時くらいから畑にいるみたいです。

機械力のない昔は、ただもう時間を働くより他に方法がなかったのですし、それだけ働いてもちやんと喰えるという保証はなかったのですね。
私の古い知人(農家)のお母さんは、朝暗いうちから起きだして、「お天道様が出て来るのが遅い!」とブツブツ文句を言いいながら、駒ネズミのように動き回って働いていたそうです。

今日午前中畑仕事をしていて、もうやることはいっぱいあって時間はいくらでも欲しいところでしたが、さすがに暑くなって来て降参。
午後から娘たちと、用足しに出かけました。

長女の運転に任せて助手席でウトウトしていたら、本当に眠り込んでしまっていました。
いろいろ手間取って帰りが遅くなりましたが、外はまだまだ明るい時間、くたびれていても夕方の水やりをしないままでは、ご飯も喉を通りません。
結局、暗くなるまで畑にいました。
もし具合よく月が昇って来たら、本当にそのまま夜間作業に及んだかも知れません。

昔の農家の暮らしを聞き及んでいるのですが、月が明るい夜はずっと畑で夜を明かして、疲れたら畔にぶっ倒れて眠ったとか・・・。
また、夜真っ暗になるまで働いて畑からの帰り道、畑に向かって来る人がいるのでおかしいなと思いながらも、「お疲れ様!」と声をかけると、相手は「おはようございます!」と、つまり俺はもう次の日の仕事に出て来たところだと、そうやって働き者を競い合ったという笑い話です。

いつも、すっかり腰が曲がって車を押しながら歩いて行くおばあちゃんの姿を見る度に、お気の毒に思う私ですが、いつだったか畑で鍬を振るっている姿を拝見した時、合点が行きました。
もう体が、それ向きになってしまったのですね。

今日は、働き者の気持ちを、少しだけ垣間見たような気がする私です。



本気で雨乞いをしたくなっています。
それでも、敷き草をしたり、水やりをしたり、
細かく世話をすれば、多少の収穫は間違いありません。


 

田舎暮らしは忙しい!


一昨日、ご近所の方々に手取り足とり教わって、何とか格好がついた「じゃがいもくるめ」


今日は、サワードゥビスケットを二種類、わらいごまとバタービスケットを焼きました。
それからコーヒー豆の選別も。

それで終わりなら楽勝ですが、畑が私を呼んでいます。
じゃがいもの土寄せ、ネギの土寄せ、トウモロコシの間引き、大根の間引き、その他細々とやることにキリはありません。
今世話をしなかったら、せっかくのこれまでの労が水の泡になってしまいますから、暗くなるまでとにかく頑張ろうという気になっています。

今日の夕方まだまだ明るいうちに、連れ合いが夕食の支度が出来たと呼びに来た時は、思わずカッとなってしまいました。
腹が減っていても止められないテンションというのは、本当にあるのですね。
気を取り直して、「すまん、すまん。」と心で詫びながら、少し遅れて連れ合いの後を追いました。

明日は定休日でも、きっと早起きするぞ!とこの場に宣言して、引っ込みがつかないようにしておきます。

そして明日の午後は、半日用足しに出かけなくてはなりません。
会社勤めとは質が違いますが、忙しいことに変わりはない田舎暮らし。
あとは好みの問題です。
もちろん、私はそれなりに納得しています。



   イベント告知

藤島晃一 ライヴ @ 風街亭  詳細決定


ポスター公開しました。 <こちら> からご覧いただけます。

雨が欲しいこの頃

ここ会津では、もうずい分しばらくの間、まとまった雨が降りません。
畑の土はパサパサで、野菜の苗もなかなか育ちません。
水分が回らないと肥やしも効かないのだと、農家の方のお話です。

確か去年も、雨が降らなくて困った記憶があります。
そう思って一年前のブログを調べたら、6月30日に3週間ぶりに雨が降ったことが書いてありました。
その時の写真には、しっかり育ったジャガイモが写っていましたが、今年のジャガイモはこれから一か月足らずでそんなに大きくなるだろうか?と思えます。
作物はもちろんですが、野の草花たちだってやっぱり水分に飢えているのが分かります。
お年寄りたちは、昔とは気候が変わってきたことをもうはっきりと分かっていて、この頃は何だかおかしいと言っています。

もっとずっと昔には、この日本でも飢饉で餓死者が何万人も出たことがあるのですから、今年みたいなお天気だと先行きを案じて気を揉んだであろうことは、今の私たちの比ではないと思います。
目の前の畑で何もとれなくても、喰うに困るようなことにはならない、私たちの今の暮らしです。
だからと言って、緊張感を失っていていいとは思えません。
畑をやっていると、そういう感覚がちゃんと働くようになることが、もう一つの大切な収穫だと思っている私です。



昨日のポスターは、めでたく完成にこぎつけました。  近日公開します。
チケットは途中まで。
チラシはこれからです。

「パンだより」が、まだまだです。
困りました・・・。

ポスターとチラシ、作ってました。


まだ未完成ですが、雰囲気が伝わるでしょうか。
A3のプリンターがないのに、A3のファイルを作ったところ、
そのままではA4に印刷出来ないことが分かり、もう一度
A4設定で作り直しました。いい勉強にはなりましたけど・・・。


今日は夕方から、例のブルースライヴのポスターとチラシを作り始めたら止められなくなり、おまけに設定ミスをしてしまったため、同じものを二度作る羽目になりました。
たっぷり3時間以上はかかってしまいました。
そういうわけで本日のブログは、ちゃんと記事を書く時間が無くなってしまいました。
まあまあ、たまにはこんな滅茶苦茶な時間の使い方をしてしまう私です。
明日は正気に戻って、朝からパタポンを焼きます。
コーヒー焙煎の準備もあるし、いやはや大変大変。

デジタル技術と人類の関係

ちょっと大きく出たなという感じのタイトルですが・・・。
まあお付き合いください。


先ず、デジタル技術の効用は何かと言えば・・・。

正確なコピーを、高速大量に作ることが出来る。
しかも、何度コピーを繰り返しても情報の質が劣化しない。
高密度の情報の保存が可能。
保存された情報の検索を、非常に高速に行える。

そして、このデジタル技術の実行に欠かせないのが、コンピューターです。
今やPCの普及で、コンピューターは私たちの日常に役立ち、またいろいろな側面で個々人の道具として、無くてはならないほどの存在になりつつあります。

とまあこんなことは、私が言うまでもないことかも知れません。


私がここで予感するのは、PCを使って作られ保存され蓄積された情報が、確実に私たちの物の考え方や人としての性格付けにまで、大きく影響を与えるようになるだろうということです。

何故そんなことを思うかと言うと、例えば記憶ということを考えてみてください。
私たち人間の記憶くらい当てにならないものはない、とよく言われますね。
いや実際、物事を正確に覚えていようと思うと、本当に大変です。
たいていの場合、今までだったら忘れたら困ることは、紙に書いておくとかしたわけです。
それでも、書いたものを失くしたり、書いたこと自体を忘れてしまうことだってありますね。
似たような出来事が交錯して、記憶の中身が入れ替わっていたなんてことも、そう珍しいことではありません。
そんな記憶の曖昧さも、場合によっては会話が弾むきっかけにもなり、あるいはまた争いの種になることもあったわけです。


この時代、それが画期的に変化していますね。
私たちは、公開されたデータベースを使って、十年前の今日が何曜日で、お天気はどうだったか、どんな出来事があったか、たちどころに明らかにすることが可能です。
そして個々人においても、データとして保存さえしておけば、何年何月何日の夕食に何を食べたか、その時誰かお客さまがいたかどうかなど、そんな詳細なことまでも瞬時に引き合いに出せるのです。

これからは、「そんなことは覚えていない。」と言い訳しても、サッと証拠を見せられて尻尾をつかまれるということになりますね。
そういう意味で、何事も正確を期そうと思えばいくらでもデータを出せる状況が、段々実現しつつあるわけです。
私たちの多くが、毎日あるいは時々でも、こうしてブログを書いて、時には写真入りで、こうしたデータがどんどん蓄積されると、それを記憶の道具として使うようになります。
実際私も、過去の記事を見て記憶を新たにするということが、度々ありますから。

そうです。
このPCシステムは、人間の脳に対しての外付けディスクの役割を果たすようになりつつあるのではないでしょうか。
私たちは、極端な話、物事の詳細な記憶の大半をPCに入れて、入れたということだけ覚えておけば良いことになるのではないか。
その時興味の湧かないことは、安心して忘れてしまえる。
そして必要な時には、正確な情報をすぐに提示出来る。

そうなると、人の頭の使い方も変わってくるのじゃないかと思うのです。
どんなふうに・・・かは、いろいろ想像が巡ってまとまりませんが、何か人類の本質に関わるような変化が起こりはしないか?と、そんなことを考えてしまう私です。



4ギガバイトのUSBフラッシュメモリー

ほぼ毎日書いている、このブログ2年分のデータが100MBにも達していませんから、
このメモリーの中には優に80年分のブログ記事が収まってしまいます。

暗くなるまで

夏至まであと半月余り、さすがに日が長くなりました。
午後7時でも、外で作業するのに全く支障がありません。
日中より涼しくて動きやすいので、畑仕事は夕方からになります。
このあたりのおばあちゃんも、お勤めから帰って来たお父さんも、あっちに一人こっちに一人、姿を見かけます。

今日は午前中、草刈りを少しやっておきました。
日中は、休日返上でコーヒー焙煎のお仕事。
そして夕方から畑へ。

きゅうりとかぼちゃの苗を定植し、刈っておいた草を敷き詰めて地面が乾燥しないように計らいました。
何しろ雨が降りません。
一昨日降ったわずかばかりの雨は、植物たちの成長の助けになるほどではありませんでした。
こういう時でも、雑草は強いですね。
その雑草を刈り取って、弱い作物の保護に役立てるのが人間の知恵。
やり過ぎない程度に、上手く使って行くのが上農の心得でしょうか・・・。

夢中になってやっているうちに、いつの間にかあたりは暗くなって、街灯が灯っていました。
見上げれば、空にはおぼろに上弦を一日過ぎたくらいの月が・・・。
そして今日は、無事PCも復旧しました。
かくして、やることがいっぱいあって目が回りそうな一日も、やっと終わりです。