食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

寒いくらい・・・

台風通過の後、こちらでは日中でも涼しさを通り越して、肌寒いくらいの気温になっています。
夕方ともなれば、本当に寒い!と思うほど・・・。
長袖はもちろん、上にもう一枚重ね着してしのいでいます。


もう早や、オーブンの余熱が心地良く感じられます。
ついこの前まで、閉店の後も冷却のために扉を開け放して、風を入れていたのがウソのようです。


さて、今週末も百姓市はいつもどおり開催です。


今回から、大内果樹園の「かやば梨」を販売します。


線量の高い福島市ですが、涙ぐましい除染の努力とEM菌の施用が功を奏して、残留放射能不検出を達成出来ました。
同位体研究所の検査結果は、すでにご紹介していますが<参照>、別な検査機関でも同様に不検出だったそうです。


明日、その梨を受け取りに福島市まで出かけて来ます。
より詳しいお話しが聞けると思います。


そしてまた明日は、早朝からパン焼き仕事です。
密度の濃い一日になりそうです。

舗装工事・土曜日になりました。

昨日お知らせした道路工事の続報です。
本日は舗装の準備をしただけで、明日は祭日で休工、明後日土曜日に本工事となります。

工事中は、完全通行止めになりますので、相川郵便局の駐車場が開放されます。
ご来店の折は100mほど歩くことになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。




かぼちゃ・NDの報告

かぼちゃあんぱんに使うかぼちゃを検査に出していました。
昨日速報が入り、不検出との結果を得ました。

今回は、同位体研究所ではなく、友人の計らいで件の某大学研究室にお願いしました。

検体のかぼちゃは、食工房の店の前に広がる畑地の一角で、私が自家用野菜を育てている畑です。
つまり、自家用に栽培収穫したものです。
沢山採れたので、あんぱん用にも使おうというわけです。


ところで、同じ畑で採れたジャガイモも検査してもらいましたが、こちらも不検出。


実は、すぐ隣が百姓市店長の大ちゃんの畑で、こちらでも土壌や作物について複数の検査(それぞれ別の検査機関による)をしていますので、これらのデータを照合することにより、この付近一帯の土壌の汚染度をかなり正確に把握出来るのではないかと考え、分析を進めています。
いずれ近いうちに、詳細にご報告いたしますので、もうしばらくお待ちください。


先に結果だけ申し上げれば、私たちの畑からは大方の作物についてND(不検出※統計上の定義としてではなく、精密検査による実質的不検出)を達成出来る見通しが立ちそうです。

道路工事中のお知らせ

すでに一度お知らせしていますが、いよいよ最終工程の舗装工事が始まります。
明日一日で終わるか、明後日までかかるか不明ですが、ご来店の折時間帯によっては通行止めになる可能性があります。
その場合は、近くの相川郵便局の駐車場を利用してください。
なおほとんどの場合、係員の指示に従って通行可能です。




台風直撃か

静岡県浜松市に上陸した台風15号が、各地に被害をもたらしながら首都圏さらには我が福島県に向かって、直撃コースを進んでいます。
今後、気象情報とともに原発の状況にも注意したいと思います。
SPIEEDI と定時降下物情報、そして県内各地の線量に注目です。

酵母は裏切らない

今日も、早朝からパン生地をこねていました。
昨日から準備しておいた我が酵母君は、夜の間に糖分を喰いつくして発酵が止まりかけるくらいの飢餓状態。
そこに、糖分を与えると30分ほどの間に、全く劇的な様子で息を吹き返します。
思い起こせば22年前、阿武隈の山中の沢水から取り出し培養し続けている我が酵母は、
14年間の山暮らしの間、その沢水で生かし続けました。
会津に来てからは飯豊の湧水で養っていますが、阿武隈山中の沢水由来のDNAが未だに残っているはずです。
それを思うと、とても不思議な感動的な気持ちになります。


さて、会津に来てもう8周年、我が酵母によって焼かれたパンの数がどれほどになったか分かりませんが、この頃はもうすっかり気心が知れたと言うか発酵の様子を見ただけで、パン生地をこねる前から今日のパンの出来が分かります。


私が、面倒くさがって手を抜いたりしない限り、我が酵母君は絶対に私を裏切ることはありません。
出来ないと思っていたあんぱんも、先ずはかぼちゃあんぱんでうまく行きそうです。
パン屋稼業、やればやるほど奥が深くなって行くような気がしています。




    国会中継

昨日は配達に出た折、ラジオをつけたら国会中継をやっていました。
昔は政治に関心を払うことのなかった私ですが、そうした態度が今の政治の不毛につながったと考え、最近はずい分関心を払うようになりました。
それにしても国会議員たちのやり取りを見ていると、私などから見てもいかにも質問能力のない議員が多いのにガッカリさせられます。
昨日は参議院の本会議でしたが、たまたまラジオをつけた直後から、民主党の谷岡郁子議員が質問に立ちました。
否、はっきり申し上げて他の議員には悪いけど、久々に胸がスッとするような明解で筋の通った質問をしていました。
家に帰ってから、連れ合いや娘たちにも知って欲しいと思ったら、今は中継録画されたものをインターネットでいつでも見られるのですね。
まだご存じない方にはぜひご覧いただきたい内容の質問でした。
特に、後半の原発事故に関連する項目に注目してください。


9月16日参議院本会議・谷岡郁子議員の質問・silverlightをインストールしている方は以下のアドレスでダイレクトに見られます。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/silverlight/index.php?ssp=6331&mode=LIBRARY&pars=0.9525497932092306


参議院国会中継のホームページ・カレンダーの9月16日をクリックし、本会議の登壇議員アイコンをクリック・名前をクリックすると閲覧ページに入れます。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

今日は手短に・・・

毎週月曜日、地元出身あるいは他所から移住して来た、主に若い方々と共に集まりを持っています。
以前一度ご紹介したこともある、「百二姓ネット」という集まりです。<参照>
今は、ほとんど「百姓市」に注力していますが、本当にいろいろなことに関わりたい人たちの集まりです。
今日も先ほどまで、議論白熱していました。


そんなわけで、あとは今週のクッキーとマフィンのお知らせです。


今週は、わらいごまとどろんこクッキーを焼きました。

マフィンは、シマリス君の朝ごはんとそば粉マフィンを焼きます。


それでは、本日これまで。

かぼちゃあんぱん


二度目の試作の時のもの
もっと餡の量を増やすことに。


かぼちゃあんぱんを試作しています。
アンパンの類は、今まで一度もつくったことがありませんので、一から手さぐりです。
それでもチーズパンの成功で、パン生地で何かを包むことは覚えましたので、そのこと自体は難しくなかったのですが、食工房のパンの種類の中には、あんぱんに向いた口当たりのものが無いということが分かり、それが先ず一番の課題でした。
幾通りかやって見ましたが、結果から申し上げると、カネリプッラ(シナモンロール)の生地が一番マッチしていることが、今日の試作で分かりました。
生地の量に対するあんの量も、いろいろ試しました。
もうあと少しで完成にこぎつけられそうです。
どうぞお楽しみに!


あんは、かぼちゃにバターと牛乳と砂糖を加えて練り上げ、シナモンとカルダモンで風味を付けます。
皮は、やはりバターと牛乳を加えてこね上げたパン生地を使います。


開業8年目にして、初めてあんぱんを手がけるパン屋です。

パンだより、出来ました。

「食工房のパンだより・66・稔の秋号」が出来ました。
ホームページ上に、pdfファイルにして公開いたしますので、ご覧いただければ幸いです。

<こちら> からご覧いただけます。

店頭には、プリントしたものを置きますので、ご自由にお持ち帰りください。

実はそのプリントをする際、プリンターの調子が悪くて一時お手上げ状態になりました。
なかなか原因が分からず、最悪買い替えかと暗澹とした気分になりましたが、なおあきらめずあちらこちらと点検しているうちに、排紙方向をガイドするパーツに、紙の粉塵が固着しているのに気が付きました。

これを掃除して、シリコンオイルを塗ったところ完璧に復旧。

やったー!{/チョキ/}





明日は、パン焼きの木曜日。
張り切って、おいしいパンを焼きます。
かぼちゃあんぱんの試作が出来るかもです。
ご来店お待ちしております。

ただ今、道路工事中です。

もっと早くにお知らせすべきでしたが、すぐに終わるものと思っていましたので、「まあ、いいか!」で工事に突入。
始まって見たら、これがなかなかかかりそうな感じです。


ちょうど今、舗装をはがして砂利道状態で、定休日明けの木曜日までに新しい舗装が完了するのは難しそう・・・。


そんなわけで、ご来店時に何かとご不便をおかけすると思いますが、どうぞ悪しからずご了解ください。




  舗装をはがしたら・・・

舗装をはがしたら線量が変化するかどうか、当然のことながら関心がありましたので、店のフロントに線量計を置いて観察していました。
店の真ん前を掘削している最中、埃が舞い上がったせいでしょうか、一時的に線量が上がりました。
0.08μSv/hだったのが0.1μSv/hに。

その後また0.07μSv/h~0.08μSv/hに落ち着いたので、工事の人が帰ってから付近の道路をモニタリングして見ました。
歩きながら変化を見ていましたが、意外なことに舗装をはがしたところが線量が高めでした。

非工事区間が0.10~0.11μSv/h、工事区間が0.13~0.14μSv/h。

セシウムは、舗装の下まで浸透してしまったのでしょうか。
あるいは他に理由があるのか・・・、ちょっと分かりません。






  今週のクッキーとマフィンのお知らせ

今週は、バタービスケット、ナッツクッキー、パタポンの3種類を焼きました。
その他数種類、店頭在庫があります。
マフィンは、スィートハートとそば粉マフィンを焼く予定です

こうなったらとことん・・・

昨日の記事を見てくださった方は沢山いらして、わざわざメールをくださった方、来店の折に声をかけてくださった方、皆さんそれぞれに関心を持ってくださっています。


私ももっともっと勉強しなくてはと考え、先ずは、厚生労働省が作成した「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」をダウンロードしてざっと読んでみました。<こちら>

いやー、放射能の測定がこんなに込み入っていて難しいものとは知りませんでした。


精密なデータを得るためには、ものすごい労力と時間とそして高額な測定機器が必要なのですね。


それで今回の同位体研究所の検査ですが、報告書を見ると、この「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」の、第二段階モニタリングをカバーする検査であることが分かります。


20分間の検査時間で、10Bq/kgの定量下限値を達成出来るどうかは別にして、この通りの検査がなされているとすると、ライ麦の34.1Bq/kgを見逃すはずはないわけです。
小麦の18.5Bq/kgでも引っかかると思います。


これが出ないということは、同位体研究所か某大学の研究室か、どちらかが間違っている可能性があるということになります。


こうなったら、また一つ別な機関で検査してもらう以外ありません。


結論が出るまでには、まだまだ時間がかかりそうです。




  明日も「百姓市」やりますよ!


台風のことが気になる方も、おられるかも知れません。
明日は、風はあっても雨は降らないと思われますので、いつも通り開催です。
テントの支柱にしっかりと重石をかけて備えます。
野菜もパンもいっぱい用意して、皆さまのご来店をお待ちいたします。
無料コーヒーサービスもお楽しみに。
場所のご案内は<こちら>



ちょつと地味ですが、こんな風景です。
お見逃しなきよう・・・。

NDの意味・再び

この前6月14日の記事<参照>で、NDについて解説申し上げましが、当時は耳新しかったこのNDという用語も、最近では頻繁に耳にするようになりました。
前回の記事で、必ずしもND=0ではないことを申し上げましたが、放射能の検出に関しては、それだけではないもっと広範な意味が含まれていることを、最近になって知る機会がありましたので今一度取り上げることにいたしました。


先日、食工房でライ麦・小麦原穀の残留放射能検査を同位体研究所に依頼し、検査結果がNDであったことをご報告いたしました。
実はあの後、某大学の研究室の研究資料用という名目で、同じライ麦・小麦原穀の検査をしていただく機会を得ました。
そうしたところ、有意な汚染が認められるという結果が報告されました。

ライ麦が、34.1±6.1Bq/kg
小麦が、18.5±5.2Bq/kg

公認の検査機関である同位体研究所でND、大学の研究室の測定では有意な汚染有り、この事実をどう受け止めたら良いのか、正直なところ私には結論が出せません。


で、この研究室の測定結果には、測定結果の解釈について資料が添付されていました。
私には、概ね理解出来るものの、NDの意味するところは統計学的な定義によるもので、単純に測定器の検出限界以下という訳ではないことが分かって、ますますこのデータをどう扱ったら良いのか、戸惑うばかりです。


とにかく資料をそのままご覧に入れます。



統計学は苦手中の苦手



たしか、100分計測だと伺いました。


では同位体研究所の検出限界1Bq/kg、そしてNDという結果報告と検査に関する注釈はどう理解すべきなのか、やはり問い合わせて見るしかないと思っていますが、果たして解説を聞いても理解出来るかどうか・・・。
同位体研究所のホームページの中にある、検査の仕方や検査機器の解説を見ると、ほとんど完璧だと思わせるものがあります。



こちらは、同位体研究所の小麦の検査報告



★同位体研究所・検査機器の解説

★食工房がオーダーした核種検査の詳細

公認の検査機関ということで、検査結果の報告には当然責任を持っているわけですから、
公式発表はNDとする以外ありません。


※某大学のデータは、それを以て安全性や危険性の証明とすることは出来ませんし、大学名や個人名も一切公開しないことが条件になっています。


さてここまで申し上げて、今私に出来る対応は何かと言うなら、とりあえず事の真実が分かるまで、このライ麦も小麦も使用しないということに尽きます。
幸い、まだ切り替えていませんでしたし、ライ麦はカナダ産オーガニックのもの、小麦は昨年度産のもの、それぞれまだ在庫があります。


もし、この分野の専門的なご見識をお持ちの方で、この件に関しご教示いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください。


ところで、NDについてはまだ他に意見があります。

百姓市仲間のひぐらし農園の浅見さんのブログ<こちら>に、このNDのことも含めて貴重な意見や報告が述べられていますので、どうぞご覧ください。


私も、全く同感です。