食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

「あぐり・カフェ」に出店出来ません

来る3月28日(日)、会津若松市内にて開催される「第5回あぐり・カフェ」イベントですが、今回は残念ながら食工房は参加いたしません。

と言うのは、ちょうどその日我が地区の、年一回の定例総会が行われるのです。
加えて今年は、隣組の組長を任命されることが決まっていますので、欠席はもちろん代理を出してしのぐわけにも行きません。

そのようなわけで、今回のあぐり・カフェには欠席と相成りました。
また別な機会に出店させていただきます。


     只今、「パンだより」編集中です。

web全盛の時代を迎えたかに見える今でも、まだ数割の方がネットをご覧になっていません。
印刷物は、相変わらず貴重な情報源として機能しています。
こちらもおろそかにならぬよう、エネルギーを注いで行きたいと思っています。

そうそう、もう3年間も休刊になっている「高野通信」も、復刊したいですね。
たとえ年一回でも出せれば・・・、ブログとはまた違って、想いを育み文章を熟成させることが出来ると思っています。

仕事と労働

同じことを言っているわけですが、今日はちょっと違う意味の言葉としてお話ししたいのです。


上の娘が縫い物が好きで、自分と妹の着るものをもう何枚も縫っています。
その娘がこんなことを言いました。
「縫い物って、一枚縫い終わって完成じゃないんだよね。それを着てみて着心地が良かったら、そこでやっと完成と言えるんだよね。」「せっかく縫ったものも、着てもらえなかったら、ただの布切れだから。」
そこで私は思ったわけです。
モノづくりと言う仕事何でも、そのモノを造ったところで終わりじゃないのですね。
パンだったら、焼き上がって終わりじゃなくて、買って口に入れてもらって、おいしいかったと満足してもらって初めて、一つの仕事として完結するのだと。


で、労働と言うのは、賃金と引き換えに仕事をすることには違いありませんが、一人一人がやっていることは、必ずしも完結する必要はないのですね。
分業化、専業化が進んだ現代、中には自分が何を造っているのか、何の役に立っているのか分からない、また分かる必要もない現場がいくらでもあるわけです。
仮に何かの役に立っているには違いないと想ってみても、その実感を味わうことは滅多にないことです。


そこへ行くと私など、見合った賃金と言う点では全くお話しになりませんけど、自分の心がけ次第で仕事が完結して行く喜びを味わえるという点では、この仕事に全く不満はありません。


仕事というのは、何と言ったら良いのか、育って行くという感じをいつも味わっています。
自分自身の気持ち、仕事の質、お客さまの反応、そして喜び、それらが絡まり合いながら成長して行くという感じです。


骨身はそのために削るものと思っている私です。



お彼岸過ぎて降雪


東北ではこんなことも、そう珍しいことではありません。
まだまだ寒い。でも、明るい日差しに春の訪れを感じます。
このところ、お久しぶりのお顔を拝見することが多くなっています。
ご来店ありがとうございます。


  食工房からお知らせ

今週のマフィンは、シマリス君の朝ごはんとそば粉マフィン
クッキーは、わらいごま、森のパン屋のビスケット(新)、ナッツクッキーを焼きました。
他に、コーヒークッキー、どろんこクッキー、その他少しずつ在庫があります。

3月26日(金) 会津若松市方面へ戸別配達に回ります。
ご用の方は、3月24日午前中までにご注文ください。

森のパン屋のビスケット


ラベルも新しく描いてもらいました。



サクサク、ポリポリ、クセになります。


しばらく製造をお休みしておりました「森のパン屋のビスケット」、内容を変えて再開いたしました。
山の子クッキーの中身を、重曹ではなく酵母の発酵によって膨らませる方法を取って見ました。
クルミも、地元産の野性鬼グルミを使っています。
すでに発売しご好評いただいている「くるみびすけっと」と同じスタイルの、短いスティック状のビスケットです。
お値段もお求めやすく、8本入り290円としました。
オートミールも入っていますので、繊維質も豊富。
砂糖は、酵母の発酵に必要な分しか使っていませんので、基本的にノーシュガー、ドライフルーツの甘さだけです。
小さいお子さんも安心して食べられる、健康的なお菓子です。
新しい「森のパン屋のビスケット」を、お茶のお伴にまた軽食に、ぜひお試しください。
なお、山の子クッキーとロンサムパインは、当面休止を続行いたしますのでご了承ください。

千の響き vol.1 アイリッシュの夕べ

明日は、すでに何度もご案内していますが、山都の新名所「茶房 千」にて、ライヴコンサートがあります。
私は、出演者および音響担当の方とも関わりがありますので、いろいろとお手伝いしています。
今日聞いたところでは、まだ席に余裕があるとのことで、お時間のある方はぜひご来場ください。

お聞きいただけます。 サンプル音源・その2

ランニング、少しずつやっています

とにかく運動不足が、体に一番良くないと分かっていますので、ここ数日来ランニングを始めています。
先ず娘たちが、家の回り一周1000㍍余りのコースを毎日走るようになりましたので、私も触発されてついて行くようになりました。

でもまだ情けないことに、一周続けて走れないのですよ。
今はまだ途中で歩いてしまいます。
娘たちからは、ずーっと遅れてしまいます。
それでも、3、4日間のうちにも確実に走れる時間が伸びていますから、そりゃあ嬉しいものです。
歩くのなら、今の私だって8kmでも10kmでも大丈夫ですが、走るというのは体にかかる負担は全く次元が違うのですね。

やっぱり走れる体にならないことには、体力の要る仕事は出来ません。
ほんのちょっと走っただけですけど、もうその日のうちから仕事をしていても体の動きが軽いのです。
根気も持続するし、夜はぐっすりと気持ち良く眠ります。
そして何より、こうして頑張れる体がありがたいと感謝の気持ちが湧いて来て、益々いい仕事をしなくてはという気持ちになるから不思議です。
昔一時期、スポーツなんてと馬鹿にしていたこともありましたけど、そうばかりでもないと思い直しています。
バランスですね、要は。


今日は、ご注文に応えて大量のスコーンを焼きました。
今までだったら、二日に分けようかと弱気になったりしていましたけど、今日は午前中のうちにマフィン36個とスコーン400個余りを焼いて、大方包装まで終えることが出来ました。
何だ、やれば出来るんじゃないの!と、自分に言い聞かせつつ。
そして、神経の集中力を持続するのも、やはり体力なのだと思い知った次第。
これからしっかりと悔い改めて、体を鍛えます。



「やれば出来る、このくらい。」と確認出来たことが、何よりうれしい。

休暇の後始末

いやはや忙しくなっています。
一週間製造仕事を休んだ影響が、今頃になって効いてきました。
今週は、尻から火を噴きながらロケットのようにぶっ飛ばなくてはなりません。
それを過ぎたら、ちよっとは余裕を持ちたいと、むなしい願いに終わらぬようがんばります。


余談ですが、確定申告も無事終わりました。


うれしいお便り、ありがとうございます。



こんなお便りに、とても励まされております。

飯豊小麦プロジェクト


初夏の小麦畑


昨日も申し上げましたが、麦畑はまだまだ雪の下です。
でも一か月後には、青々と茎葉を伸ばし始めることでしょう。
さて今年の収穫はどんなでしょうか。
量のことももちろんありますが、質のことも実は大切だと思い知ることがあり、農家の方と共にこれから勉強しなくてはなりません。
農業は本当に奥の深い仕事です。
種をまく時期を始めとして、何時何をどのようにしたらどんなものが出来るのか、一年一作ではそうそう冒険は出来ませんから、先に経験を積んでいる人からいかに学ぶかが、成功のカギになります。


ところで、小麦はパンやお菓子だけでなく、醤油を造るのにも欠かせない材料です。
米と同じく大切な食糧として、地元産の小麦を使える体制を作ることは、これからの時代どうしても果たさなくてはならない課題だと思っています。
パン屋にとって、地元産の小麦を小規模に製粉して供給してくれる仕組みがあったら、それは本当に理想的です。


飯豊小麦プロジェクトでは、小麦の生産者とそれを使うパン屋がある程度の数になって、小さな製粉所が一軒成り立つくらいの規模になることを目指したいと考えています。
趣旨に賛同してくださる農家さんまたパン屋さんがいらっしゃいましたら、お声をかけていただきたいと思っています。


この取り組みにご興味をお持ちのパン屋さん、今のところ全粒粉しかありませんが、サンプルを提供いたしますので、どうぞご遠慮なくご連絡ください。
なお、小麦と併せてライ麦の作付けもしています。
ただしライ麦は、只今在庫切れになっていますので、サンプルは差し上げられません。
それから、小麦の作付けにご協力いただける農家さんも、お声をかけていただければと思います。
経験をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご指導を仰ぎたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。


  食工房からおしらせ

今週のクッキーは、バタービスケット、くるみびすけっと、コーヒークッキー、ナッツクッキー、どろんこクッキーがあります。
他にジンジャークッキーが少し。


今週のマフィンは、スィートハート(文旦ピール入りマフィン)を焼きます。



スィートハート

いそがしい日々が戻って来た!

一週間丸々休むと、さすがにあとが大変です。
なるべく影響の少ない時期を考えて3月にしたのですが、ありがたいことに、高知に行っている間にもメールでご注文やお問い合わせをいただいています。
今朝は、一週間間があいただけなのに、パン焼きの手順を間違えこそしませんでしたが、幾分緊張感が高くなっていたような気がします。
おかげさまで、順調に焼き上がりました。


それで今日はまた、時ならぬ降雪で、朝のうち周りは真っ白。
誰か、冬将軍の後ろ髪を引っ張ったか?
冬将軍、忘れ物でもしたのか?
と言う状態でした。
ご来店のお客さま方は、めでたく2倍ポイントとごっくん馬路村をゲット。


ま、忙しい中にも、遊びを忘れずに仕事をしたいと思っています。

早や2月も終わり!


お日さまパン。

フレアの部分がうまくくっ付くためには、なかなか微妙なコツが必要です。


あと一日あるとは言うものの、早や2月も終わりです。
今日のパン焼きで、娘が思い立って久しぶりにお日さまパンを焼きました。
日ざしが明るさを増すこの季節に、ちょうど良かったと思っていたら、焼き立てがすぐにお客さまの目に留まって、早速売れてしまいました。
セットでつくった三日月パンを、おまけに差し上げました。
余り生地でたった一個だけでも、こういうものをつくる遊び心を、ずっと大切にしていたいと思います。


酵母の調子も、もうずっと安定して良好で、今日も予定通りの時間で、焼き上がりました。
今日はさらに余力がありましたので、ブラウニーを焼きました。
現在のレシピで焼き始めてもうすぐ3年になるのですが、レシピは同じでもミキシングや焼き方、さらに後の養生の仕方など、細かいところは数限りなく工夫を重ねて来ています。
少しでも、食感や味わいに向上を感じ取っていただけるでしょうか?



焼き立てブラウニー・天板1枚で20切れ分


明日の朝まで冷たいところにおいて、それからカットして包装します。
きれいにカットするためには、冷えすぎてもダメ、冷え足りなくてもダメと、ノウハウがあるのです。
それで、ブラウニーを召し上がるのに、やはり良い食感が得られる温度があります。
保存は要冷蔵ですので、冷たくしていただかなくてはなりません。
そして、カットするのはそのまま冷たい方がきれいに切れますが、召し上がる時は室温に近づけていただいた方が、食感も良く風味が増して感じられます。
どうぞお試しください。


  コーヒー焙煎機、直りました。

ご心配をおかけしましたが、最速コースでケリを付けました。
新品のモーターセットを注文。
今日それが届いて、早速取り付け試運転いたしました。
おかげさまで、問題なく仕事再開可能となりました。
ただし、来週は高知行きが決まっておりますので、実質再来週からになります。
今しばらくご迷惑をおかけいたします。
どうぞご了承ください。

春がそこまで!


会津大外周の並木越しに眺める今日の夕日


今日は暖かかっただけじゃありません。
冬将軍が帰り支度を始め、春の女神がすぐそこで待っているという感じが、確かにしました。
もうこれからは、鉛色の空の下に閉じ込められることもない代わりに、雪明りに気持ちを温かくする感覚を味わうこともなくなります。
正直言ってこの冬は、寒さも雪も、何か今一つ欲求不満の残る冬でした。
そうは言っても、昨年の今頃は福寿草が咲いていたのでした。
雪も無かったし、早過ぎる春の気配を怪しんだ覚えがあります。
毎年違う季節の移り変わりですが、今日は、地上は真っ白な雪景色ですが、空はもうはっきりと春の空でしたから。
それで明日は雨の予想とか。
これから一雨ごとに暖かさが加わって行くのですね。


今日の暖かさで、パン生地の調子がえらく良かったのでした。
我が酵母は、いつも自然と一体です。
飯豊山食パンの標高が、いつも以上に高くなりました。
おいしいパン、焼けています。

エビデリ!

本日また、「ふくラボ」絡みです。
どうして「エビデリ」なのか、取材の時に聞いておけば良かったのですが、忘れて聞き損ってしまいました。。
エブリデイとデリシャスを引っかけて作った新造語なんでしょうか・・・?
で、今日のエビデリコーナーに、実は食工房のブラウニーが取り上げられています。
あとで <こちら> をご覧ください。


それは良かったのですが、こんな時に限って在庫が少々心もとない状態・・・。
ちょっと見積もりを誤りました。
もしご来店時売り切れの際は、どうぞご容赦!
次回のための割り引き特典を差し上げます。


さてさて本日も、コーヒー焙煎機修理のために部品探しに奔走していました。
しかし、今日も外れ。
ただ、新品のモーターセットを購入出来ることが分かって、これならすぐに現状回復が可能ですが、3万円近いお値段。
それなりの仕事をする機械ですから、出費も止むを得ないかと覚悟を迫られているところです。


明日はまた、パン焼きの木曜日。
お昼過ぎには、いろいろ焼き揃っております。
ゆつくりとお出でください。
近場は、配達も承ります。


 



高知市中心部を流れる鏡川 2009年3月撮影