月別アーカイブ: 2012年5月

補償のあり方・ゆがんで行く福島・壊れて行くのはこの国全部だ!

少し前になりますが、私はこのブログで、この度の原子力災害に関する補償を要求しないことを申し上げました。
その理由の一つとして、どの道税金がつぎ込まれるのであり、最後は増税という結果となって自分たちの所に還って来るから、と申し上げました。

しかし、それとは全く違う別な理由もあったのです。
そういうことについて、出来れば触れたくなかった。
書けばきっと要らざる誤解も生まれるに違いないと思ったからです。


しかし、同じような思いを持つ方は少なからずいらっしゃるようで、またそのまま黙っていてもいつかは巻き込まれることになるかも知れない。
そんな思いから、書き始めています。


今回原子力災害では、この福島県はいくつかのエリアに色分けされました。

汚染の程度、半径20kmあるいは30㎞という同心円、浜通り・中通り・会津という三つの地域、またさらにもう一つ特別避難勧奨地点というものも設けられました。

そしてこの福島県をはっきりと色分けしているものの一つに、補償の出方の違いというものがあります。
それが放射能という目に見えない、また科学的にも解明の不十分なものに関わるものだけに、個々人の感じる受けた被害の程度と必ずしも相関していないことが、問題を複雑にしゆがみを生み出しています。

不公平感はどうしたって生じます。
ある程度は仕方ないとしても、それが原因で関係者の間に分裂と憎悪の構造が生まれてしまうことは、とても残念なことです。


以前私が住んでいたことのある川内村は、当初警戒区域と緊急時避難準備区域の二つに色分けされ、全村避難の決断をして郡山市に一年間村の本拠を置きました。
そして一年経って帰還宣言をして、村役場もまた元の場所に戻りましたが、村民の帰還は思うように進んでいません。

何故でしょうか。
いろいろなことが言われていますが、最近まで川内村に在住で震災後「裸のフクシマ」という著作を出版された、たくきよしみつさんという作家さんが、ご本人のブログの中で、この補償のあり方や受け取る側の態度に問題の根本があると指摘しています。<参照>


先ずは実際にご覧いただきたいのですが、この中でも語られているように、福島県人同士が憎しみ合う構図が生まれてしまったことに、私は正直いたたまれない思いです。

そして、県外の人もようやくそのことに気づき始めた・・・ということは、福島県全体が他県から同様に憎まれる構図へと進展して行く懸念があるということです。


もちろん、そのような対応をする人ばかりでないことは分かっています。
それが大きな誤解に基づくものであることも分かっています。
しかしだからと言ってそのままにしておけば、後々良い結果を生まないことだけは確かです。


私が補償を要求しないつもりだと申し上げたのは、そういう土俵に乗りたくないからです。


私はこれまでずっと、国の無策、東電の無責任ということを申し上げて来ましたが、どうやらそれどころではないようです。
何もしないよりもっと悪い、無責任よりもっと酷い、明らかに悪質な行為を繰り返しているのではないか、このままでは日本という国が壊れてしまう・・・、そう思えてなりません。


今、福島県は助けを必要としています。
これから先何十年間も・・・。
それは間違いありません。


ですが、助けてもらう前に、ありのままを見てもらい知ってもらうこと、それが何より先だと銘記して終わりたいと思います。

今年の畑は・・・


今年も、この赤いトラクターにお世話になりました。 


やっと畑に手を出せるチャンスが巡って来ました。
今日は午前中、近所の大ちゃんに頼んで、トラクターで耕してもらいました。

それで先ずは、畑の中の放射線量を測定してみました。
耕す前の状態で0.13μSv/h。
耕した後も変わらず、0.13μSv/h。
いずれも、地上1mです。
地表面ではどうかと思いましたが、これも変わらず0.13μSv/h。



畑の真ん中です。
いつのまにか、あたりは美しい新緑に



耕転後の線量・地上1m



耕転後、地表面


昨年の今頃、0.16μSv/hくらいでしたから、少し下がったのですね。

昨年の経験から推測する限り、今年は根菜でも問題になるようなデータは出ないだろうと思っています。
じゃがいもやかぼちゃは、もちろん大丈夫でしょう。
収穫出来たら検査してみます。


ところで、いろいろ言われながらも、私としては信頼しているT田先生の最近の見解では、40Bq/kg以下というのがラインだそうですから<参照>、昨年使用を断念した沼ノ平のライ麦も、本当は使って良かったのかも知れません。


それはそれとして、なお引き続き監視して行きます。


今後も、皆さまに心配をかけるようなことはないと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。






  百姓市の小屋建ても・・・


今日も午後からでしたが、建設作業をして来ました。
少しずつですが、進んでいます。
壁もトタンにするか、あるいは板壁にするか、ただいま思案中です。



壁の下地になる間柱を入れています。



インパクトドライバーを使ってビス留めしています。
釘でも良いのですが、これはなかなか便利です。






  「パンだより 74・苗代号」 出来ました。

これからpdf ファイルを公開します。
あとで、ホームページを見てください。 <こちら> です。

小休止

今日は、造り仕事を休みました。

連休中ずっと忙しかったこともありますが、実は家のまわりの雪囲いをまだ取り外していなかったのです。
とっくに春になっているのに、家の中は囲いのおかげで薄暗く風通しも悪かったのです。
いい加減我慢の限界に達していましたが、何しろ時間が足りませんでした。

今日はお天気も良かったので、朝一番から雪囲いを外すことに。
設置する時は何日もかかったものを、解体するのは一日かかりませんでした。
午後には、すっかり風通しも良くなりました。


明日は午前中、畑を起こします。
やっと畑に手を出せます。
先ずはじゃがいもから。種芋も用意してあります。

今年は、かぼちゃとさつま芋も力を入れたいですね。
かぼちゃあんぱん用とそれからスィートポテトあんぱんも造りたいと思っています。


どんなに忙しくても、畑でちょっとした作物を作るのは、どうしたってやりたいですね。

そして午後はまた、百姓市の小屋建て作業の予定です。
両サイドと背面を塞ぎます。
そうそう、昨日の突風でどうにかなったかと心配しましたが、無事でした。






  今週のクッキーとマフィンのお知らせ


今週は、バタービスケットと森のパン屋のビスケットを焼きました。
他全種類、在庫があります。


マフィンは、シマリス君の朝ごはん、ココリス、スィートハートの3種類。
そば粉マフィンは、在庫があります。

連休最後の大嵐

今日はゴールデンウィークの最終日、朝は気持ちの良い晴天でした。
皆が帰ってからこんないい天気になって、惜しかったなぁと思っていましたら、お昼前頃に急に様子が変わり、雷鳴が聞こえて来ました。
あわててPCなどの電源を抜いた直後から、突風、落雷、大雨が襲って来ました。
ちょうどご来店のお客さまがいらしたのですが、車から出られないまましばらく立ち往生するほどでした。

そして店内では、卵を泡立てている最中に停電になりました。
折しもブラウニーを焼くために準備をしていたのでした。

一時はあきらめかけたのですが、オーブンはしっかり予熱してあるし、あと一息というところでしたから、電動を止めて手で泡立て作業を再開。
無事にミキシングを終えて、オーブンの中へ。
余熱だけでちゃんと焼けるかどうか心配しましたが、さすが容量の大きいオーブンだけあって、少し時間が延びたものの大丈夫でした。


全くビックリ仰天の大嵐、あとで知ったのですが、関東、東北など広範囲で大きな被害が出るほどの大嵐だったのですね。
こちらでも停電が長引き、復旧は午後4時近くになってからでした。

結局午後は仕事にならないということで、スタッフの方には早退していただきました。
いやはや大変なゴールデンウィークでした。


話のついでにちょっと余談ですが、停電中、古民家の我が家は薄暗くて何をするにも不自由。
そこで、山暮らしの時に使っていたランプやロウソクを出して来て、灯してみました。
炎の明かりは、いいものですね・・・。

そして気がついたのですが、物音がしなくて本当に静かになるのですね。
冷蔵庫の音、PCの冷却ファンの音など、いつの間にか気にならなくなっていたのですが、停電してみると結構大きな音だということが分かります。
山暮らしの家からこちらに引っ越した直後、蛍光灯の音が気になって仕方がありませんでしたが、あの感覚が蘇りました。


停電復旧の瞬間またしても、一昨年の大雪の時の停電で味わったのと同じ、ちよっとがっかりするような気分を味わいました。
娘も言いました。「終わっちゃったね・・・。」と。

孫たち帰って、嵐去る

こんな言い方をすると、いかにも騒がしくて大変だったと受け取られてしまうでしょうか。
否、そうではありません。

今年の連休は、何だか変だったと言うか、こんなお天気の悪いゴールデンウィークは初めてです。
2日、3日、4日と雨模様で、子どもの日の今日も午前中雨でした。
風も吹いて、ちょっとした嵐。

孫たちも外に出られなくて、家の中で持て余し気味でした。
じーじの私は、ずっと仕事だったので、夕方になるまで遊び相手にはなれません。
ちょっと不完全燃焼のまま、今日のお昼頃帰って行きました。
そして皮肉なことに、直後から日が差して来てすっかりいいお天気になりました。
そう言えば、うちの息子の一人が、雨男なのでした。
でも、晴れ女もいたのですが・・・、今年はやっぱり変です。


ま、夏にはまた来るそうですから、その時を楽しみにしていましょう。


さて一方食工房はと言うと、変りやすいお天気の下、ポツポツと遠くから近くから、三々五々ご来店のお客さまが見えました。
幸い、パンも焼き菓子も品が揃っていましたので、お気の毒なことにならず一安心。
このところの人気は、スコーンです。
どうやら今までの蓄積が効いて来たということでしょうか。
多くの方に認知されているようで、造り手の私たちとしてはとても嬉しく思っています。
もしまだ召し上がっていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お試しを。


連休最終日の明日、いつも通りに営業いたしております。
お天気も概ねよろしいかと存じます。
新緑が美しくなり始めた山の風景も楽しめますので、ぜひご来店ください。


嵐の前の静けさ・・・!?

明日にかけてお天気が荒れるようですね。
今日は前触れでしょうか、暖かい強い風が吹いていました。
春の嵐ですね。
夕方になって一時的に凪いで、まさに嵐の前の静けさでした。


それとは関係あるような無いような話ですが、今夜これから次男一家がやって来ます。
にぎやかなことこの上ない三人娘を連れて、到着は、夜中の1時頃になるとか・・・。
じーじもばーばもうれしいのですが、明日はパン焼きの予定ですから、早めに寝てしまっているはずです。
明日の朝から、いつもの10倍くらいにぎやかになることでしょう。
それに合わせて、四男一家もやって来るはずです。
超元気な男の子二人が合流すると、どんなことになるでしょうか。
言わずと知れた、「春の嵐」です。


じーじとばーばは、もみくちゃにされながらいっぱい元気をもらいます。


さあ、明日から飯の支度が大変です。
学校の給食並みの仕込みです。


食工房は、明日もいつもどおり営業しています。
午後には焼きたてのパンも揃います。
焼き菓子の在庫も揃っております。
さあさあ、ご来店!ご来店!


孫たちのおかげで、テンション上がっております。

小屋建て・第三週

 


本日の作業は、まず垂木の取り付けから。
解体の時に損じてしまったものが何本かあり
ましたので、新しい材料が混ざっています。
 



垂木の次は、トタン板を打ち付けるための受け材・抜き板を取り付けます。
高い所での作業は危険なので、専ら浅見さんと私でやりました。



下地が出来て、これからトタン張りにかかります。



ポリカーボネート製・ワイヤーメッシュ入り・ブロンズカラーの高級感あふれるものを使用。
中が暗くならず、かと言って直射日光は防ぎますから、蒸し暑くならないはず・・・。



高い所からの眺めは、上に登った者だけが味わえるのです。
でも、「それがどうした!」と言われれば、それまで。
「バカと煙は、高い所に上る。」と言いますからね。



終わりの頃には、近所の子ども達が遊びに来ました。
「上に上がる?」と私。  「ヤダ!」とひよりちゃん。
百姓市の時も、毎週のように遊びに来てくれる子めらです。


これで三週間連続で建築作業です。

毎週、私のために、食工房の定休日に合わせて作業日を取っていただいています。
棟梁の身勝手に付き合っていただき、恐縮です。

尤も他の日では、何もお引き受けできませんから、まあ仕方がない事情ではあるのです。


本日の作業は、屋根張りでした。

最後まで終わるはずでしたが、トタン板が品切れで必要な枚数に足りず、少し残ってしまいました。
まあでも、いいところまで終わりましたので、めでたしめでたし。


あとは、両側面と背面を塞げば、とりあえず完成です。
とりあえずと申し上げるのは、まだこの先建て増しをする気でいるからです。


さてさて、本日も作業に参加した浅見さん、大ちゃん、太田君、ヤッさん、ごくろうさまでした。


来週、もう半日だけ作業して、とりあえず一段落します。
そこから先は、ボチボチと・・・。
少しずつ仕上がって行くと思います。






食工房は本日、明日と営業いたしております。

本来定休日ですが、臨時に営業中です。

皆さまのご来店、お待ちしております。