堅焼き黒パン ・ プンパニッケル
麦畑通信・136 ・ みのりのパン
最近、パンの売れ方が変わって来たと感じています。
開店当初から数年間、初めていらしたお客さまは、たいてい「おすすめのパンはどれですか?」とお尋ねになったものです。
そして「あんパンとかないの・・・?」「うわーっ、ズッシリしてるねぇ・・・。」等々、驚きの表情と共に、少しがっかりされたような雰囲気が伝わって来ることもありました。
要するに食工房のパンは、まだほとんど認知されていなかったのですね。
それが今年になって、それも最近になって、何だか様子が違って来ました。
初めてご来店くださる方が、「ライ麦のパンって、どれですか?」「プンパニッケルはありますか?」等々。
かと思うと、「ああ、これだよ、これだよ!」と言いながら、堅焼き黒パンを手に取ってお買い求めくださったり。
そして少なからぬ方が、その後も二度三度ご来店になり、お目当てのパンを買って行かれるのを目の当たりにして、「嗚呼!やっと食工房のパンも認知されたのか・・・。」と感慨も一入の私です。
開店7年目、やっとこれから元が取れて行くのかな・・・と、「継続は力なり」の言葉を噛み締めているところです。
それにしても、来年はもう還暦ですよ!私。
どうしましょう・・・?
否、どうもこうありません。一生、死ぬまで現役で行くしかありませんね。
明日も明後日も、そして来週も来年も、おいしいパンとお菓子を焼き続けますので、どうぞよろしく。
還暦には確かに感慨がありましたが、過ぎて急に爺になるわけではありませんよ。
おお!ありがたき先輩のお言葉。
しかと受け留めます。