先日、「やっぱり手書きの力はすごいな!」と思わせてくれる、1枚の通信が届きました。
B4版片面のみのその通信は、端から端まで完全に手書きそして手描きの、文字と絵で埋められていました。
いかに手書き風フォントが沢山あると言っても、本当の手書きは決定的に違います。
それを紙に印刷(コピー)して見せられた時はっきり分かったのです。
そこからは、それを書いた時の状況やその人の気分までもが伝わって来るのです。
ちょっとした文字の乱れや線のかすれ具合などは、その文字の意味以上の情報を伝えることもあるのですね。
一方ブログの画面で、私はレイアウトをあれこれ考えて作成していましたが、見る方のブラウザの設定によって、全然意図したものとは違って見えることが分かり、ちょっとショックを受けました。
フォントも変えられないし、結局、文字は文字以上の役割を果すことはあり得ないということなのですね。
だとしたら、ブログの魅力って何なのでしょうか。
やっぱり速さでしょうか。
情報が伝わる範囲の広さでしょうか。
あるいはまだ他にもあるでしょうか。
私にとっては、印刷物を発行すること、手紙を書くこと、電話をかけること、ファックスを送ること、それぞれの役割の一部分を兼ね備えている、というのがブログの魅力です。
さてまたその印刷物の話しに戻りますが、私は、何とかしてそれをこのブログ上かホームページ上に載せて、皆さんに見てもらえないものかと考えたのです。
方法はないことはないのですが、スキャナのサイズが足りなくて取り込めないことが一つの理由、あとは、それを封筒から取り出した時の感激までは再現出来ないということもあると思い、止めることにしました。
ブログにはブログにしか出来ないことがあるはずですから、それを活かし切るようなブログを発信出来るようになれればいいのですね。
ところで「高野通信」は、2月に10号を出して以来すっかり間が空いてしまっています。
ブログやホームページにエネルギーを取られているからということはもちろんありますが、ブログを発信するようになったおかげで、私にとって印刷物の持つ意味が整理されてより明確になり、軽々しく出せなくなってしまったことが一番大きな理由です。
楽しみにしていると言ってくださる方もいらっしゃるのですが、もうしばらくお待ちいただきたいと思います。