放射能汚染が日常の話題になる前、これは公衆無線LANのアクセスポイントのことを言っていたのですね。
今でもホットスポットで通用しますが、ここに来てもう一つ大きな意味が付け加えられました。
つまり、局部的に高濃度に放射能汚染された場所のことです。
私に測定器を貸してくれた福島市の友人は、仲間と一緒に、市民の手によるホットスポットマップを作りをやっています。
私も、昨日から自宅と周辺の測定をしていますが、このホットスポットと呼ばれる高濃度汚染箇所が、大体予想の付く地点に存在することが分かって来ました。
道路沿いの側溝の淀みに溜まった泥、窪地に吹き溜まった落ち葉、建物の軒下の雨だれが落ちる所、雨どいの水が流れ落ちる出口の直近など、ほとんど例外なくホットスポットになっています。
我が家の周りでも同じことになっていて、最高点は1.7μSv/hでした。
そして今日は配達のついでに足を伸ばして、少し離れた会津若松市の一角まで行きました。
配達先や途中の路上などで測定しましたが、ある大きなお屋敷の大屋根の長い雨どい落ち口では、9.0μSv/hを記録しました。
ここの空間線量は0.19μSv/hです。
次のお宅でも、玄関わきの雨どい下が9.0μSv/h。
そんなに大きなお家ではありませんが、こちらは空間線量が0.29μSv/h。
3月以来、ずっと線量の高い(4月時点でも0.8μSv/h超)地区でしたから、この結果は理屈に合っています。
そして、別な地区の集会所建物では、四隅の雨どい下が3.0μSv/h・6.2μSv/h・10.0μSv/h・1.4μSv/h(ここだけ水たまりになっていました。)。
この会津で10.0μSv/hが出るとは思っていませんでしたが、考えてみると屋根の面積が大きいなど条件が揃いさえすればいくらでも濃縮され得るので、体育館などの屋根の水が集まる所では、どんな数値が出るのか確かめてみたい気がします。
そして、それら全てが集まる排水溝出口付近の汚泥や、流れ込む先の河川の両岸など、調べて見ればきっと度肝を抜かれるような数値が出ることでしょう。
そういう場所に子どもたちが遊びに行ったりしないよう、大人は気をつけてやらなくてはなりません。
そして出来ることなら、集会所や公園など人が集まったり子どもたちが遊んだりする場所を、地域の人たちで除染したら良いと思います。
水で洗い流したり、泥をすくい出したり、草を刈り取ったりするだけで、劇的に汚染を取り除けるはずです。
ただそういう時に結果が目に見えるためにも、測定器は是非とも必要かと思います。
そういうところにこそ行政の計らいがあるべきですね。
市民は、もうすでに行動を開始していますよ!
ちなみに今私が借りて使っている測定器は、アロカ社(日立精機)製のPDR-101・ポケットサーベイメーターです。
公的機関の備品で、校正済みです。
測定結果も、県の発表する数値とピッタリ符合しています。
今日付のブログで、こちらの記事を紹介させていただきました。
http://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2011/05/post-7bf3.html
たまるところにはたまるというのが、不気味ですね。
takさん、知るほどに付き合い方も分かって来るものですね。
ホットスポットは、もうほぼ完全に把握出来るようになりました。
数値も、ある程度予測出来ます。
だからと言って、リスクが無くなるわけではありませんが、いたずらに恐怖感が募ることはもうありません。
これが一番大事な所かも知れません。