飯豊連峰・弥生3月の頃 この麓に我が山都町があります。
雪国の会津では、あの濃厚な放射能の灰が降り注いだ3月15日~17日、辺りはまだ大半雪に覆われていました。
水源の山々は、大方1m以上の雪に覆われており、すっかり融けるまでには1ヶ月かそれ以上かかったと思います。
ところで皆さま、雪は下から融けて行くことをご存じでしょうか。
冬の間も春になってからも、積もった雪の下ではいつも地面に接しているところが地温によって融かされ、水が地中にしみ込んでいるのです。
ですからその後放射能の灰は、表面に乗ったまま少しずつ下がって、ついには地表面に到達することになります。
その時、雪国の人ならだれでも見たことがあると思いますが、雪の上に乗った汚れはほとんどそのまま地表面に膜を張ったように留まります。
傾斜のあるところはある程度流れますが、平らな所はそっくりそのままです。
つまり、降り注いだ放射性ダストは、まだほとんどが山の上の地面や木や草の上に留まっていると考えられます。
よほど大雨が降って洗い流さない限り、それは少しずつ少しずつ水の流れに乗って移動します。
その他の汚れがそうであるように、放射性ダストも大半落ち葉や土に吸着され、浸み出してくる水はかなりな程度浄化されていると思います。
幸いにして今まで、会津管内の上水道からは、放射性物質は検出されていません。
よく考えてみると当然だったろうと、私は思っています。
積雪の下層が融けて流れ出した水は綺麗なはずですから。
いよいよ雪が融けて、汚れが地表に到達してからの方が、むしろ警戒すべき時です。
しかし、こうして時間稼ぎが出来たおかげで、少なくとも放射性ヨウ素の影響は回避し得たのだと思います。
そしてヨウ素と違って水に溶けにくいセシウムは、この後も一気に出て来ることはないと思います。
湧水を水源としているこの地区の上水道ですから、なおのことリスクは小さいと考えて良いでしょう。
県の5月21日の検査結果でも、管内全てでND(不検出)です。
決して不自然なデータではないと、私は思っています。
そして現在の原発の状況を判断すると、空気よりも水の汚染の方が深刻です。
水を注入し続けているので、大気中に放散するものは極少で、その代りに海の水が汚されています。
以上が、水に対する私の推測です。
なお今後、検査結果の発表を注視します。
多分、会津の水は大丈夫です。
どんな時でも、最後の最後は、自然の営みが味方してくれると信じている私です。
食工房から、今週のクッキーとマフィンのお知らせ
森のパン屋のビスケットとわらいごまを焼きました。
その他、ジンジャークッキー、ナッツクッキー、コーヒークッキー、どろんこクッキー、パタポン、くるみびすけっと、バタービスケット、いずれも在庫があります。
その他、エルフの焼き菓子を焼きました。
マフィンは、今週はココリスのみ焼きます。