NDの意味

この前、牛乳の安全について確認し、ND(不検出)であったことをご報告いたしました。 <参照>
今日は、このNDについてさらに詳細に説明を申し上げておきます。


NDは、No Detected(検出せず)の略語です。
ここで重要なのは、ND=0ではないと言うことです。


どういうことかと言うと、測定に使用する機器にはそれぞれ性能があり、検出限界というものがあって、それ以下になると検出不可能になります。
これをND(不検出)と定義しているのです。
理屈から言っても、0のものを計ることは不可能ですから、NDはある値以下と理解しなくてはならないわけです。


そこで重要になるのが、測定器の検出限界です。


実は私、そのあたりを勘違いしていて、NDは限りなく0に近いと考えて差し支えないものと理解していました。


今日は、県の環境保全農業課というところに電話して、このことについて質問いたしました。
その結果、測定限界は0.1 ~ 5.0Bq/kg であるとのことでした。


先ずここまで聞いて、私は納得出来ると判断いたしました。


基準の厳しいドイツの例でも、食品の汚染は8Bq/kg以下となっているそうですから、この検査でNDなら、それ以上は望みようがないと思っています。
むしろノーチェックの他県産より安心なのではないかとさえ思います。


どの道、0であることは証明し様が無いこと、それからこの前も申し上げた通り、放牧を禁止していること、飼料は全て輸入飼料に替えていること、水の汚染は心配が無いことなど、これらの条件からして、実質0と考えて差し支えないと判断しています。


どうぞ皆さま、福島県産であるということで、十羽一絡げに短絡的なご判断をされないようにお願いいたします。
それぞれ個別に、安全安心に取り組んでいますので、評価もそれぞれについて個別にお願いいたします。


食工房では、引き続き「会津のべこの乳」を原材料として使用いたします。