とびきりおいしい福島の梨はいかがですか。
昨日、大内さんからファックスで送られて来た、検査報告書のコピー
3月以来、ずっと私の気にかかっていた農園があります。
5月に線量計を貸してくださった、福島市の大内さんの果樹園です。
もう、かれこれ20年来のお付き合いをしています。
3月15日、大量の放射性降下物が降り注いだ福島市、その一角にある大内さんの果樹園が無事というわけには行かないだろうと、線量計を返しに訪ねた時にも、かける言葉を見つけられない私でした。
しかし大内さんは、農場を見捨てることはしませんでした。
出来ることは何でもやって見ようと、ありとあらゆる情報を集めていました。
その中で、以前から使用していたEM菌の力に注目した大内さんは、その効果を確かめるための実験圃場としての取り組みに着手したのでした。
どんな取り組みだったか、詳細は大内さんの報告を早く聞きたいところですが、結果として収穫した梨を同位体研究所にて核種検査にかけたところ、放射性ヨウ素・セシウムともにND(不検出)でした。
土壌から作物への放射性物質の移行は、複雑なメカニズムが関わっていますから、何が良かったのか、私が説明出来ることではありませんが、何はともあれこの結果は我が事以上にうれしく思っています。
そのようなわけで、今回は大内果樹園の梨のプロモーションのお手伝いです。
国や県などの対応のまずさによる混乱で、ことごとく信頼を損なってしまった福島の農産品ですが、ちゃんと努力して良い結果を出している生産者もいるということを、知っていただきたいのです。
これからは、個人対個人のお付き合いの中でしか物は売れないだろうと思っています。
食工房のパンも、近所の友人たちの野菜も、そして大内さんの梨も、皆縁ある人から人へと手渡されて行くのが一番いいのです。
がんばる福島の仲間たちを、どうぞよろしくお願いいたします。
明日の百姓市、先着20名様に大内さんの梨を1個ずつ差し上げます。
どうぞお楽しみに。
大内さんの奥様のブログ 「福島・未来塾 すばる」 ご覧ください。