山が病気!?

近年、山の中の木が立ち枯れて行く現象を、よく見かけるようになりとても気にしています。
松枯れは、もうずっと昔からある有名な病害で、すでに日本中を一巡りしてしまったようですが、近ごろのは木の種類が多種に及び、病気の種類も一つではないようですね。
一見、何事もなく見える山の中や公園や庭先の樹木も、近寄って観察すると、異常が見られるものが沢山あります。
ブナ科のナラやクリが病害で次々と枯れて問題になっていますが、この夏、我が家の前の樹齢50年以上と思われる立派な栗の木が病気にやられたらしく、わずかの間に葉が茶色になって落ちてしまいました。
花の季節には、外見上異常はありませんでしたが、内部ではすでに病気が進行していたかも知れません。
多分このまま枯れてしまうのではないかと思っています。
その話を知り合いにしたところ、周辺の山の中でも大量の立ち枯れが出ているとのこと。
以前私が、いわき市の方で見かけた立ち枯れの様子を思い出しました。
林業関係者は、個々の病害についてある程度原因を突きとめているようですが、何故近年こうした現象が頻発するかという点については、未だ定説はありません。
とは言え、人間活動による環境の激変悪化が根本原因だろうということは、大方想像のつくところです。
山に木がなくなったら私たちも生きていられなくなる、その因果関係を、私たちはもっと深く理解しなくてはならないと思います。
と言うより、そういう皮膚感覚で生きていること、そちらの方がもっと大切なことかも知れませんね。
車が走ることよりも、コンピューターが動くことよりも、本当は、山に木が生えていることの方が、ずーっと大切なことに違いありません。


    
カラマツ林 獏の空の下から  

山が病気!?」への2件のフィードバック

  1. Sanae

    人間が、地球の寿命を縮めているんですね。先日 「六ヶ所村ラプソディー」の上映会に行きましたが、原発も再処理工場もリスクが高すぎる事を再認識しました。この世にあってはならないものです。
     電気の無い生活は考えられないけれども、今のような無駄使いは減らしていかないと… 東京の夜は明るすぎます。

  2. Mikio

    Sanaeさん、コメントありがとうございました。
    失くして見なければ分からないのが自然の恵みのありがたさなんでしょうかね。
    本当はそれでは手遅れになってしまうことが、いっぱいあるのですが・・・。

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