久々に、コーヒー談義

コーヒー豆の焙煎に意欲的になっています。

元々コーヒー好きの私が、今また意欲を燃やしているのは、最近になってコーヒー市場にフェアトレードやオーガニック認証に、積極的な流れが生まれたことが理由の一つです。

今回2銘柄を新しくレパートリーに加えましたが、他にもう3銘柄サンプルを取り寄せていました。
サンプル品は少量のため焙煎機にかけられず、昔やったように七輪に炭火を起こして手網焙煎しました。
3つともそれぞれ個性的なキャラクターを持っているようで、まだ試飲していませんが、とても楽しみです。



Pelu  Naranjillo                                                          Kenya    Eaagads



先にレパートリーに加えた2銘柄も、やはりそれぞれ個性的です。

ペルー産のナランヒージョ(生産組合名)、アルファベットで綴るとNaranjillo、スペイン語あるいはポルトガル語の読み方ですね。
余談になりますが、英語圏とスペイン語圏は、日本で言うと東京と大阪みたいに絶対に譲らないところがあるみたいですね。
英語風にナランジーロなんて発音したら、きっと怒られますから。

そしてあと一つがケニヤ産のイーガーズ(農園名)、ちなみにこちらはEaagads。
余計な話になってしまいましたが、肝心の風味のキャラクターです。

ペルー・ナランヒージョは、すでに食工房の定番品のコチャパンパに類似した風味を持っています。オーガニック認証品です。
コチャパンパに比べて甘みに欠ける気がしますが、セラード樹上完熟とブレンドするととても好感の持てるいい味になります。
酸味の好きな方は、さらにケニヤ・イーガーズを加えてもいいと思います。

一方、ケニヤ・イーガーズは、酸味が際立つキャラクター。
あくまでも爽やかな酸味です。念のため。こちらもオーガニック認証品です。

また余談になりますが、コーヒーの風味の中で酸味が果たす役割は、皆さんが思っている以上に重要です。
全てのコーヒーの風味から酸味を取り去ったら、麦茶の苦いのと大して変わりなく、全く深みのない平板な味わいになってしまいます。
酸味は、コーヒーの味わいに深みを持たせる、大変重要な役割を果たしているのです。

ケニヤ・イーガーズは、酸味の好きな方にはストレートで、そうでない方にはブレンドの中に組み入れて、いずれもお勧め出来る優れものです。





Haiti  CMIA-Mare Branche               Yemen  White Camel <MatariⅠ> Bazel                 Pelu       Oro Verde


さてサンプル品の3銘柄も、なかなか興味をそそられます。

まず、ハイチ・CMIAマール・ブランシュ。
ハイチは、ご存じの通り西インド諸島の一角にある小さな国ですね。
西隣は、ブルーマウンテンで知られるジャマイカ島です。
地形も気候も似ていて、おまけに品種もコーヒーの原種と言われるティピカ。
ブルーマウンテンもティピカですから、キャラクター的に酷似していても不思議はありません。
ただハイチというだけで、ブランドにならないのかも知れません。

・・・と、そんな読みで手を伸ばしてみたのですが、はたしていかがでしょう?

実はずっと以前、第三世界ショップルートで、ハイチのフェアトレード・オーガニックの豆が入荷していました。
この時の豆は、今思い出しても素晴らしかった・・・。
バランスの良さは、ブルマンと遜色ないものでしたから。
でも残念なことに、内戦が起こってルートが途絶えてしまいました。

そのようなわけで、勝算はあるのです。

次が、イエメンのモカです。
紛争地帯故に危険で、買い付けに行けない・・・、幻のコーヒーと言われたイエメンモカです。
一度は飲んでみたかった・・・、そんな私の我がままで取り寄せました。
果たして、どんなキャラクター?

そして最後が、ペルー・オロ・ヴェルデです。こちらもオーガニック認証品。
こちらは、ナランヒージョと競り合って第二候補になった銘柄ですが、捨て難い気がして、試してみることに・・・。
この次の日曜日あたり、大試飲会になるかもです。
どうぞお楽しみに。