よそ者の会津考 vol.7

今日は、月一回の会津若松市内戸別配達の日でした。
午前中、マフィンとスコーンを焼き上げて、午後から急いで包装、仕分け、荷造りと用意を整えて出発しました。
冬は雪の様子で道路状況が一変し、所要時間が読めませんので、とにかくいつでも時間的余裕を持って動かなくてはなりません。
今日はどうかな・・・と思いながら早めに出ましたが、圧雪の残る道路状況ながら除雪完了直後で路面は平坦、ちょっと滑りやすい状況ではありましたが、要所要所で十分にスピードを落としさえすれば、あとはさほど危険を感じる場面に遭うこともなく、至って順調に回ることが出来ました。
帰り道、また激しく雪が降り出しましたが、積雪になる前に家に辿り着き、ことさら難儀をすることもありませんでした。
それにしても、会津管内の道路は町内、集落内の小路に至るまで、いつでも車が通行可能なように除雪してあり、これは考えてみると大変なことなのですね。
一冬でどれほどの経費がかかるものか、それを市民一人当たりに割るといくらになるのか知りませんが、それだけでも余計な金がかかるという声も出て来るわけですね。


でも・・・、ろくに納税もしていない私が言うのもはばかられるのですが、雪はいいですよ、恵みですよ。


先日休みの日に初めて、連れ合いと一緒に斎藤清美術館に行ったのですが、私は何と言ってもあの「会津の冬」シリーズの版画に感激しました。
会津の冬をもう何度か過ごした目で見ると、本当に写真以上の写実的表現がされていることに、驚きと感動を覚えました。
もし、会津の冬に雪が無かったら・・・、否、もう考えられませんね。
山々も木々も家々も、雪の中にあると皆美しい・・・。


今日も、夏の頃ならただもう無粋で雑多な風景にしか見えない所が、何やら感激するような、いい風景に見えているではありませんか!


車を止めて写真を撮りたい衝動に駆られましたが、始まったが最後、配達を止めるしかなくなりますので、「今ここで見ているからいいのだ。」と自分に言い聞かせて先を急ぎました。


今一度申し上げます。
冬こそ会津へ!