私は、猪苗代町のある有名ホテルの料理長を知っているのですが、ここの料理長以下スタッフの方々は、夕方忙しくなる前の時間帯、30分くらい外に出てランニングをしているのですね。
日の当らない調理場で、立ちずくめの仕事をしていると、どうしても息が詰まって来ます。
外の空気を吸うついでに、ランニングで足腰も弱らないようにという心がけに、見習いたい!と思ったのが三年位前だったでしょうか。
私も、毎日日課として何か運動をしようと思いましたが、それがなかなかままなりませんでした。
意志が弱いんだよ!と言われると返す言葉もありませんが、寝不足の時には仮眠が先、忙しい時は仕事優先と何かと理由が出来て、一歩も外に出ないまま一日が終わってしまうことが度々でした。
あっと言う間に三年が過ぎてみると、すっかり体力が落ちてしまった自分に気がついた次第。
こんなことでは、とても飯豊の山頂を踏むことは叶わなくなると、少々気落ちしていました。
この夏、危うく夏バテしそうになってやっと思い直し、とにかく体を動かすことにしました。
パン屋の仕事ではあまり使わない、足腰の筋肉と心臓と肺を鍛えて、基礎体力を取り戻そうと言うわけです。
体力が落ちると、仕事のテンポが遅くなってますます時間がなくなる悪循環に陥ってしまいますから、今がその最終リミットだと思っています。
今日も、先ずは最低でもと思って、部落の中を一周だいたい1kmの距離を早足で歩いてきました。
軽く走って回れるようになるまでは頑張ってみようかなと思っています。
あとは、家の中でヨーガもどきの体操をやって、体が硬くならないように・・・。
私は六十歳を過ぎたら、またマキとランプの生活に戻りたいと思っていますので、そのために必要なことをこなせる体力は、絶対に残しておきたいのです。
そして死ぬ時は、やっぱり生まれた所と同じような山の中にいて、出来れば大きな木の下で死にたいと思っています。