この前にも申し上げましたが、コーヒー焙煎を始めてから18年余になります。
自分のコーヒーに、それなりにプライドを持っていますが、いわゆる素人の独学でたたき上げたノウハウなので、まだまだ勉強不足があることを認めざるを得ません。
特に銘柄に関しては、今まで無農薬有機栽培、フェアトレードにこだわって来ましたので、ごく限られた銘柄しか経験がありません。
コーヒーの世界では有名な、モカやキリマンジャロ、ブルーマウンテンなどの生豆は、未だ触ったことも見たこともありません。
そういう不満はありますが、一方、業界の人に言われたことがあるのですが、「自分のコーヒーの味を、一つでもちゃんと持っているということは、大変なことなんだよ。」だそうです。
私は、確かに一つだけですが、自分のコーヒーの味を持っていると思っています。
今、食工房で提供している、「おいしいブレンド」と「食工房カフェブレンド№1」は、はっきりと自分のコーヒーだと自負しています。
まあ、それで満足していいのかも知れませんが、そうは行かないのが私の性分というわけで、№0やその他のブレンドが出来ているわけです。
ところで、カフェブレンド№1のベースに使っているブラジルの豆、「ティジュコプレト」という銘柄が、仕入先で完売品切れとなってしまいました。
そこで、代わりになる銘柄がないかと、サンプルを取り寄せることにしました。
条件は、ブラジル産であること、脱果精製法がナチュラルまたはパルプドナチュラルであること、品種がなるべく古い品種(原種に近いということ)であることです。
そしてもう一つ、選別がしっかりされていることです。
ただし今回は、無農薬有機栽培という条件は満たすことが出来なさそうです。
それでも使うかどうかは、実際に味を見てから決めたいと思っています。
いつも悪豆拾いに泣かされているジョアキンという銘柄は、選別以外の点では申し分のない豆なのですが、これだけだと実際のところやっていけないからです。
本当は、もっともっと世界中のいろいろな銘柄を試してみたいのですが・・・、キリがありませんね。
パン屋だけでも大変なのに・・・。