料理好き

他ならぬ私のことです。
子どもの頃、極端なまでに偏食児童だった私は、いつの頃からか、自分の食うものは自分でつくらなければ食べるものがないと悟り、料理に手を出していました。
思い出す限り、小学3年の頃には、七輪に炭火を起こして卵焼きを焼くのが日課のようになっていました。
4年の頃には、かつお節でダシをとって麺つゆをつくり、うどんをつくって食べたり、カレーライスをつくったり、カマドでの飯炊きも私の日課でした。
中学を卒業するまで、けっこういろいろやりましたが、その後はしばらく料理から遠ざかりました。
そして、郷里を離れて一人暮らしを始めた時、当然のように自炊していました。
外食は、まずほとんどしませんでした。
アルバイトに行く時も、自分で弁当をつくって持って行きました。
やがて私にも連れ合いが出来、彼女の努力もあって、私の偏食はずい分なくなりましたが、いろいろ食べられるようになると、かえって料理好きの虫が騒ぐのですね。
結婚して子どもが生まれてからもいろいろやりましたが、今度は、素材自体から手造りすることにも手を出しました。
豆腐造り、味噌造り、しょうゆ造り、ベーコン、スモークサーモン、練り製品、梅干し、沢庵、等々、一時我が家の食卓は、全て手づくりしたものだけでまかなわれていました。
そうやって食べることにこだわり、興味の限りを尽くしたことが、「食工房」という名称を思いつくきっかけになりました。
今から23年前の1984年のことです。
話は少し戻りますが、一人暮らしで自炊をしていた頃、間もなくして、私は玄米食を始めました。
そして、それからしばらくはマクロビオティックの方向へ突き進みました。
結婚してからもしばらくはその方向でしたが、子育てする中でいろいろ問題点も発見し、その後は少しずつ巾を広げ、部分的に方向転換もして、自分流の食事観を持つに至っています。
そのテーマは、「自然であること、健康に寄与すること」です。

そんなわけで、これから時々、料理記事を書こうと思っています。
今日は、とりあえず前置きだけで申し訳ありませんが、どうぞ今後をお楽しみに。