先日、ある資料を読んでいたら、環境庁(今は環境省でしたっけ?)の役人が、ある団体の質問に答える形でこんなことを言っているのですね。
曰く「この日本の国土の自然環境が支えられる人口は、資源とエネルギーの消費レベルを江戸時代並みに戻したとして、3000万人くらいです。そもそも、それ以上の人間が暮らそうとした時点から、すでに自然環境の食いつぶしが始まっているのです。」とのこと・・・。
正直言って驚きました。
江戸時代なんて、飛行機はおろか鉄道も自動車も走っていなかったし、電気も電話も石油もガスもラジオもテレビもなかったし、もちろん輸入食糧もありませんでした。
今の日本の人口は1億2000万人、資源とエネルギーの消費レベルは、江戸時代とは比較しようもないほど高いのです。
一体どのようにして収支が合っているのか、不安を感じない方がおかしいと言える状況です。
ここで視野を広げて、この地球環境が支えられる人口にも、おのずと限界があるだろうということは、容易に想像出来ますね。
もうすでに人類は、地球規模で食いつぶしている状況なのではないかと思います。
これまで開発途上と言われていた国々で、消費レベルが急上昇していますから、これからは世界的に資源もエネルギーも逼迫して来ることは間違いありません。
今、日本では、少子化と将来の人口減少を問題にしていますが、この状況を考えれば人口は減らざるを得ないと言えます。
問題は、今後日本がいかにして、ほど良い人口とそれに見合う消費レベルの状況に軟着陸するかだと思います。
科学技術の進歩に期待する向きもありますが、今までの経過を見る限り、それはむしろ私達の欲望を肥大化させるだけのような気がします。
金さえ出せば、欲しいものは世界のどこからでも手に入る時代は、もうすぐ終わるのだと私は思っています。
もしかして日本熊森協会ですか?
まさきさん、お察しのとおりです。