コーヒー嫌い


コーヒー商売をしていると、「私、コーヒーダメなんです。」とおっしゃる方に時々出会います。
何かの理由でコーヒーを飲まない、体質的にあるいは嗜好的にコーヒーを受け付けないなど、コーヒーをおすすめするわけに行かない方がいらっしゃるわけです。
ところでそんな中に、「コーヒーの香りだけは好きなんだけど・・・。」という方もいらっしゃるのです。
私の親しい知り合いの一人は、以前は「コーヒーは、苦くて不味くて、砂糖とクリープをどっさり入れないと口に出来ない。」と言う人でした。
でも香りだけは好きで、私がコーヒーを入れていると、「匂いだけ嗅がせて。」と近づいて来たものです。
そんなら一口とすすめてみますが、首を横にふるばかり。
それがある時、良い香りが漂い、まわりの人があんまりおいしそうに飲んでいるものですから、ちょっとだけごちそうになってみようかなと、初めて手を出してくれました。
コップの底から、わずか5mmか1cmくらい注いで試してもらいました。
もちろん、砂糖も何も入れないブラックコーヒーです。
以来この人は、少しずつ私のコーヒーを飲むようになり、コップに1/4が半分に、やがて1杯になり、ついには「もう1杯もらえる・・・?」とお代わりを所望するほどのコーヒー好きになりました。
でもずーっと、私のコーヒー以外は飲めないと、嬉しいことを言ってくれますので、時々おみやげにコーヒー豆を渡すと、「いいの?」と言いつつ嬉しそうに受け取ってくれたものです。
それで私は思うわけです。
こんな風に、本来はコーヒー好きの素質があるのに、何かのきっかけで不味いコーヒーを飲んでしまって、それ以来コーヒー嫌いになっている方が、きっといるのじゃないかと。
だとしたら、コーヒー商売している者は、油断しないでいつもおいしいコーヒーを飲んでいただけるよう努力していなくてはならないということですね。
もし不味いコーヒーを飲ませてしまったら、コーヒー業界全体の損失だというくらいに考えてやって行かなくてはいけないのじゃないか、そんなことを思いながら、今日も焙煎作業をしていました。

  雪です!
今日は、午後になって雨が雪に変わり、この冬初めての本格的な降雪となりました。
その少し前の時間に、免許取り立ての娘に、タイヤ交換の練習を兼ねて、冬用タイヤへの付け替えをやってもらいました。
何しろ細身で、手先は軍手がブカブカの可愛い手なので、タイヤレンチやナットを回すのにもえらく苦労していましたが、雨の中で頑張って、私が手本に交換した1本を除く残り3本を交換してもらいました。
その直後から雪になり、絶妙なタイミングでした。



夕方、前の道路を大型の除雪ローダーが、待機場所に向かって走って行きました。
いよいよ会津も雪のシーズンです。
いっぱい雪が降ったら、でっかい雪ダルマを作ろうかなと思っています。