日本の原風景・よそ者の会津考 vol.3



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会津には、これが日本の原風景かなと思える風景に、あちこちで出会います。
上の写真は、いつもよく通りかかる場所から眺めた風景です。
同じ場所から5月に撮った写真と記事がありますので、そちらも併せてご覧いただきたいと思います。<こちら>
それで、何をして原風景と呼ぶのか、私なりの感覚を語らせていただくと、それは、人々の暮らしと自然の営みが調和している、あるいは少し譲って、その調和が大きく壊されていない風景ということになります。
会津には古いものがよく残っていると言われますし、実際そのとおりです。
土佐の高知の出身の私から見て思うことですが、その大きな理由の一つに、会津は自然の恵みにあふれた豊かな土地であり、且つ災害が少ないということがあります。
高知では、ほとんど毎年のように台風の来襲でいろいろなものが壊され、新しくせざるを得ない宿命みたいなものがあります。
川の流れや地形までもが、変わってしまうことだってあります。
だからかも知れませんが、変わって行くこと、変えることに、あまり抵抗を感じない庶民性があると思います。
それに比べれば、会津の風景は不動のように見えます。
実際には、少しずつでも確実に変わっているのだとは思いますが、残って欲しい、残しておきたい、豊かな自然と人々の暮らしと、その関わりや調和が、まだまだ持ち堪えていると思えるのです。
そしてそれは単なる観光資源と言うようなものではなく、大切にすべき会津の生命そのものだと言う気がします。
誤解しないでいただきたいのですが、変わることが悪いと言っているのではありません。
たとえどのように変わっても、失ってはならないものがあると申し上げたいのです。
厳しい冬の寒さや雪に閉ざされる不便さが、逆に恵みになっていることにも、南国出身の私は気づいています。
そんな話しも、また追々語らせていただきます。
今日はこの辺で・・・。




「飯豊」の名の由来どおり、
完璧なまでに白銀の雪に覆われた姿を見せる、飯豊連峰