昨日までの風邪が、まだ少し後を引いている体で一日が始まった、恒例の忙しい木曜日。
普段より30分余りスタートを遅らせて、作業を開始しました。
集中力にいささかの不安を抱えながらも、何とか仕込みを終えて、一杯のコーヒーでやっとエンジンがかかりました。
娘たちに、いつも以上に助けてもらいながら、成型、焼き、と順調に進み、大体普段どおりの時間に焼き上がるという良い手際でした。
今日も酵母は絶好調で、成型も焼きもタイミングを外さなかったので、上々の焼き上がりでした。
こういう時、つくづく自分の職人気質的性格を思い知ります。
つくったモノの出来が良かったというだけで、元気がわいて来るのです。
もちろんその逆もあるわけですが、そちらの方はいつだってご免こうむりたい!と思っています。
モノづくり商売をやっていてありがたいと思うことは、いつでも正直であることの大切さを教えられることです。
モノは、人間のようにお世辞を言って慰めてくれる、なんてことはあり得ませんから。
対応が間違っていれば、単純に悪い結果が出るだけと、至ってはっきりしています。
酵母を相手に、かけ引きなんてする必要もありませんから、それが私には向いています。
逆に一番やりたくない、ストレスのもとになるのは、分かっていながら手を抜くことです。
そうです。
絶対に私を裏切らない酵母を、私が裏切ったら、二度とおいしいパンは焼けなくなるに違いありませんから。
どうやらこれで、風邪も抜けそうです。
風邪が抜けそうで、よかったですね。
我が家でも酵母がとても元気で、この度はとてもいい具合のパンが焼けました。
やっぱり、酵母も春が嬉しいのかなと思ったりしてます。
takさん、コメントありがとうございます。
大方20年近くも前に、そちらに分家した酵母が今も元気とは、不思議な感じがします。
僕らが死んで後も、大切にしてくれる人がいれば、酵母たちは生き続けることが出来るのですよ。
いやー、不思議!