飯豊山食パンと同じように、山の部分の皮にひび割れが入ります。
国産小麦100%、脂肪分無添加で焼いたパンの
切り口は少し粗い感じですが、風味は最高です。
今回は、先日いただいた山都産小麦を使って、山型食パンを焼きました。
実はいただいた小麦原穀を、あの後すぐに全粒粉に自家製粉しておきました。
小麦粉は、通常製粉後2週間くらいシーズニングしてから使います。
それは、挽き立ての粉は自己消化酵素が生きていて、水を加えて生地をこねた時、その働きによりせっかく形成されたグルテンが分解されて、生地の腰がなくなってしまうからです。
今日はまだ、製粉5日目でちょっと早かったのですが、試作の機会は週一回なので、敢えて今日試作に臨みました。
すでに食工房の定番品になっている「飯豊山食パン」と同じスタイルのものを、山都産の小麦全粒粉を配合するという仕様です。
飯豊山食パンは、ライ麦全粒粉5%配合ですが、試作品は山都産小麦全粒粉10%配合です。
生地をこねている時も、醗酵中も、また焼き上がりも、外見上今までの飯豊山食パンと比べて大きな差異はありませんでした。
試作品の方が、全粒粉の割合が多くても膨らみは同じだったと言うことは、ライ麦と違ってグルテン質を含む小麦の全粒粉だったからだと思っています。
試作品の方が、少し触った感じが柔らかいと思われました。
明日、一日経った状態でどうか、そのあたりではっきり差が出るかも知れません。
さらにもう一回試作を重ねて結果が良ければ、飯豊山食パンの仕様を、試作品の方に切り替えたいと考えています。
山都産小麦配合で、さらに一つ飯豊山食パンの名に裏付けが加わることになります。
この小麦全粒粉を使って、あと二種類くらい、新しいパンを試作する予定です。
どうぞご期待ください。