試作2題



右側の飯豊山食パンと目方は同じなのです。



色合いの違いがお分かりいただけると思います。
その分小麦の風味は濃厚。ただし、好みは分かれるかも。



「旅の口糧」・・・、正式な商品名を決めなくてはなりません。



レーズン、カレンズ、クルミ、松の実、オートミール入りです。



昨日焼いた試作品です。
一つは、山都産アオバ小麦の石臼挽き一番粉で焼いた食パン。
もう一つは、旅の口糧コンセプトの第3作です。
で、食パンの方は残念ながら大成功とは行きませんでした。
いかに石臼挽きでも、製粉会社の粉のように完全にフスマ(小麦粒の外内皮)と胚芽を篩い分けることは出来ませんので、色合いもご覧のとおり茶色をしています。
生地の弾力が弱く、膨らみを保てないので、同じ目方の生地を使用した飯豊山食パンとは、ずい分カサが違います。
地元産生産者限定の小麦を使うには、製粉が課題であることが改めて分かりました。

一方、旅の口糧コンセプト第3作の方は、狙いどおり上手く行きました。
あともう少しの改良で製品化出来そうです。
今回は、木の実を2種類(クルミと松の実)にし、ドライフルーツの割合を一気に2倍量にしましたので、大変食味の良い贅沢なパンになりました。
地元産小麦全粒粉を20%使用。
まさに、少量で十分なカロリーと繊維質、ミネラル、ビタミン類を補給出来る、スーパーフーズです。

ちょうどタイミング良く、毎年青森から飯豊登山にやって来る方が、今年も往き帰りに立ち寄ってくださいましたので、帰りでしたが、試食にひとかたまり差し上げることが出来ました。
この次またお会いする時に、製品として買っていただけるものにしておきたいと思っています。

一つ残念なことに、用意した試食品は昨日のうちに大方無くなってしまい、今日はほとんどの方に差し上げることが出来ませんでした。


  本日の食工房
今日は、沢山お客さまが見えました。
その中に、東京でパン屋さんをやっている方がいらして、よく勉強していらっしゃる方のようで、いろいろお話しすることが出来て、いっぱい元気をいただきました。
パンを選んでいる時から、私は直感的に、この人はパン屋さんだと分かったので、声をかけたらその通りでうれしかったです。
それから、畑で玉蜀黍が沢山成っていましたので、朝一で収穫しておいたものを、お客さまに少しずつ差し上げましたが、こんなプレゼントが出来ることが、なぜか殊更にうれしく思われました。