マリア・ソリーナ/Maria Solina

マリア・ソリーナ、これは歌の題名。
以前ご紹介した、カルロス・ヌネス(ヌーニェス)<参照>の、「オス・アモーレス・リーブレス」というアルバムの4曲目に入っています。
皆さん、ご存知かどうか分かりませんので少し触れますが、カルロスは、スペイン・ガリシア地方の出身で、やっている音楽もガリシアの伝統音楽(ルーツミュージック)です。
このガリシア地方というのは、イギリスの西隣のアイルランドと同じくケルト民族の末裔たちの国です。
私は、アイルランドのルーツミュージックや、またこのガリシアのルーツミュージック、つまりケルトの音楽の中でいくつかの曲を聴いた時、条件反射的に涙が流れます。
子どもの時からずっと、泣くこと、涙を見せることに極端なくらい抑制力を働かせて来た私にとって、これは大変なショックでした。
これらの音楽は、私の我慢をはるかに超えて強い力で、心を揺らすのです。
バッハやモーツアルトを聴いて、その美しさ素晴らしさに感動することはあっても、音楽を聴いてこんな風に感情が揺れたことは今までありませんでした。
そして、目を潤ませながら一緒に笛を吹き鳴らしていると、幸せってつまりこういう瞬間だよねって思うのです。
意地っ張りの私もこの歳になって、やっと泣けるようになりました。
では、そのマリア・ソリーナをどうぞ。
 


 



マリア・ソリーナ/ Maria Solina ~ひとりぼっちのマリア
海賊に、漁師の夫を殺されてしまったマリアの悲しみを歌った歌です。
歌っているのは、ポルトガルの女性歌手、テレサ・サルゲイロ。
バックはカルロス・ヌネスと彼のグループ。