おいしいコーヒーの真実



「おいしいコーヒーの真実」というタイトルの映画をご存知ですか。

恥ずかしながら今日まで、フェアトレードコーヒーを取り扱って来ていながら、私はこの映画のことを知りませんでした。

今年の5月に公開されたこの映画は、コーヒーを生産する国と消費する国の経済格差とそれに伴う貧困や飢餓の問題、フェアであるべき貿易も結局先進国の利益優先で動いている現状など、一杯のコーヒーを通して見えて来る世界の真実に迫ろうというものです。

とりあえず、公式サイトで予告編を見ただけの印象ですが、私たちがおいしいコーヒーを飲んで満足する陰に、そのコーヒーを生産するために汗水流しても、自分たちの生活を賄えない人々がいることは、是非とも知っておくべきことだと強く思いました。
一場面では、大勢の女性がずらっと並んで、作業台に広げられたコーヒー豆を手選別していました。
これこそ、私が何度もブログに書いている「悪豆拾い」の風景です。
想像はついていましたが、やっぱり人の手が仕事をしていたのですね。
一日8時間働いて、彼女たちの日給はたったの0.5ドル!

フェアトレードは、そういう現状に少しでも光を当てようという取り組みなのです。
とは言え、世界貿易の中に占めるフェアトレードの割合は、もっとも先進的とされるコーヒーに限っても、取引に占める割合は僅かに2%に過ぎないそうです。
世界のコーヒー市場で、巨大企業がどんな動きをしているのか、その如何によって、私たちのような個人規模の業者は、欲しい銘柄が買えなかったりするのですから・・・。
そしてそれは、消費者の皆さんの動向にかかっているということも、申し上げておこうと思います。
あなたは今日、どこでどんなコーヒーを召し上がりましたか?

映画「おいしいコーヒーの真実」 公式サイトは<こちら>
※予告編が見られる他、沢山の資料が掲載されています。