画面と紙面



ブログを書き始めて一ヶ月半余りになりますが、見るだけの立場から見てもらう立場にもいるようになり、webに対する感覚も少し変わりつつあります。

私は、もうずっと以前から個人的な印刷物を発行していますが、インターネットの時代の幕が開き、ホームページやブログを使って誰でも簡単に、しかも整った体裁の情報を発信出来るようになった今でも、一方で紙に印刷されたものの価値が減ずることはないと思っています。
画面と紙面のどこが違って、どこが同じか・・・、これはwebデザインを考える時にすごく重要なことなんだろうと思います。
今まで単純に、紙に印刷された情報には集中して向き合える、画面に表示されている情報は落ち着いて見られないと思っていましたが、そうでもないんじゃないかと認識が変わりつつあります。

さて皆さん、大抵のweb情報画面には、主題情報の他に実に沢山の情報が混在していますね。
メニューバー、ツールバー、タスクバーの他、コンテンツ、リンク、広告などなど、まさに情報の満艦飾です。
極々実用的な情報ならそれでも構わないとも思いますが、じっくり内容を読み取ってもらいたい情報、何かをイメージしてもらいたい情報を伝えようとする時は、不要なあるいは邪魔になる情報は極力置かないようにした方が、絶対に効果的なはずです。
印刷物は、最初から考えられたレイアウトで完結していて、不意に広告がポップアップするようなことは起こりませんから、集中しやすくて当然なわけです。
それでもちょっと考えてみてください。
もし一度に沢山の、それも色とりどりの興味を引かれるパンフレットを受け取った時など、やっぱり落ち着いて向かい合うという態度にはなり難いんじゃないでしょうか。
webの画面は、言ってみればずっと連続してその状態にあるようなものですね。
逆に考えれば、じっくり見てもらうための画面も作れるということになるはずです。
私はまだまだネット初心者ですが、それでも自分のブログを始める時に、読みやすい文字の大きさが選べることと不要な情報が少ないことを条件に、けっこういろいろ悩んだものです。
今までいろいろ見た中には、とても良く出来ているなと思うサイトもいくつかありましたが、自分で作るとなると、とてもじゃありませんがノウハウが足りません。
お金を払って専門家にデザインしてもらうほどのことでもないし、これからせいぜい楽しみながら少しずつ勉強して行こうかなと思っています。




All Illusts by Machiko Aoki