クリスマスの日に・・・

今日はクリスマス。
うれしいことが一つ、そしてちょっと哀しいことが一つありました。

うれしかったのは、娘たちが私と連れ合いのために一着ずつ、とても素敵なシャツとブラウスを縫ってプレゼントしてくれたこと。
思い出すのは、上の娘が8歳の時、サンタクロースからお針箱をもらって初めて針を持った時のことです

実は、最初に運針の手ほどきをしたのは、連れ合いではなく私でした。
もちろん、連れ合いは縫い物は達者でしたけど・・・。
それからというもの、お人形たちの洋服を何着も縫いながら、いずれ私と連れ合いの洋服を縫えるようになるための練習だと、うれしいことを言ってくれました。
あれから13年、妹も一緒に針を持つようになり、そしてとうとう今年は、本当に私たちの洋服を縫ってくれたというわけです。


哀しいこと・・・、それは今日、詩人のナナオサカキが亡くなったという知らせが伝わって来たこと。
ナナオのことを記憶に刻んでいる人は沢山いるに違いないと思いますが、私たちにもまた特別な記憶が刻まれています。

山暮らしをしていた頃、二度ほど彼の地をナナオが訪れて、私たちのところにも立ち寄りました。
私たち家族と食事を共にしながら、いかにもサンタクロースを思わせる風貌のナナオは、うちの子ども達に向かって「君たち、サンタクロースはねぇ、ボクの弟なんだよ。君たち、欲しいものがあったら何でも言ってごらん。伝えておくから・・・。」
「それでボクはねぇ、恐竜のお刺身を持って来てくれと、前から頼んでるんだけど、ちっとも持って来てくれないんだよ・・・。」と、表情たっぷりに語って私たちを笑わせたものです。
以来しばらくの間、子ども達はこんにゃくの刺身を食べる時、青海苔が入った緑色のを摘んで、「恐竜の刺身って、こんな感じかなァ・・・。」と笑い転げていました。
そう・・・、ナナオはユーモアの達人でした。

そして奇しくも亡くなったのは、12月23日天皇誕生日の朝だったそうです。
私には、12月23日、今後は同時にナナオサカキの命日として記憶に残ることになりました。