今週も今日はコーヒー焙煎をやりました。
パン屋の副業的スタンスで、売り上げに占める割合は微々たるものですが、どうしてもうちのコーヒーが飲みたいと仰る、幾人かのお得意さまのご愛顧にやりがいを感じています。
今日は、コーヒー豆を選別したり焙煎したりしている合間に、ネット上でコーヒー業界の様子を見てみました。
ボックスに「自家焙煎コーヒー豆」と一言入れて検索をかけると、ざっと163万件の情報がヒットします。
その中からいくつか手当たり次第に覘きましたが、どのサイトも自分ところのコーヒーをいかにアピールするか、その1点にエネルギーを集中しているのが良く分かります。
中には、ちょっと大げさ過ぎるんじゃないの?と思えるような、キャッチコピーや蘊蓄を語る記事もあり、以前業界誌で読んだとおり、業界の競争が激しくなって来ているのだなァと感じた次第。
私は、そんな業界内の乱戦にまともに関わり合う気はありませんから、どうやって生き残るかなんてことは考えていなくて、先ず自分が満足の行くコーヒーを飲みたかったという初心を、どこまでも貫いて行きたいと思っています。
そして、たまたま私のコーヒーを好きになってくださった方々と共に、コーヒー豆の生産地にいる人々の暮らし向きが少しでも良くなるよう、小さな貢献が出来れば上々と考えているのです。
今日はまた、こんなことも思い当ったのです。
差別化は誰のためか?
コーヒー豆の中で特別扱いされる、スペシャルティーグレード。
コーヒー豆全体の中の、ほんの一部の銘柄にプレミアムが付くことは、選外の大多数を安く買い叩く口実になるだけなのではないか?
生豆のグレードを上げるカギは何と言っても選別ですから、その作業負担を生産地に押し付ける理由にもなるわけです。
尤も、問題はそう単純ではなく、そもそも過剰生産が根底にあることは事実ですが。
これからは、いたずらに差別化を語ることなく、「私のコーヒー」で行こうと思っています。
良かったらどうぞお試しください。