うれしい反響

沼ノ平産の小麦とライ麦に対し、皆さま方の並々ならぬご関心をいただいているようです。

今月号の「パンだより」でもお知らせし、先日の「あぐり・カフェ」には試食品も用意いたしましたので、そんなことも効いているのかも知れません。
今週はプンパニッケルのご注文が、いつもに比べてグンと増えました。
いつもだと、一週間のうちに4本でも足りてしまうことがあるのに、ご注文に促されて今日は13本も焼きました。
もっとも、大変個性的なお味のプンパニッケルですから、この数がずっと続くかどうかは分かりませんが、地元産の原材料を使ったパンに、それだけ関心が高いと実感しているところです。


ところで今年は、小麦もライ麦も収穫量が少なかったので、この調子で行くと一年回らないうちに無くなってしまいそうです。
小麦もライ麦も一年に一度しか採れないのですから、作付けの段階からしっかりと見積もりをして、お願いしておかなくてはならないのですね。
いつでもどこでも買える材料で造るパンではありませんから。
大きく、この日本の食糧自給の問題にも思いが至る、良いきっかけになりました。


今は製粉の都合上、全粒粉しか製粉出来ませんが、いつかきっと自前の精製粉が使えるようにしたいと、いろいろ手を考えているところです。


ちなみに沼ノ平産のライ麦について、パン屋としての感想を申し上げておきます。
これまで使用して来たカナダ産オーガニックのものに比べて、皮が厚いのではないかと思います。
と言うのは、粒張りが良いのに挽いて見ると色が濃く、明らかに繊維分が多くパン生地の弾力が弱くなっています。
堅焼き黒パンが、今までに比べて横に広がったような形になったことに、お気づきの方もいらっしゃると思います。
しかし風味はいいと思いますので、当面このままの配合で焼き続けます。
なお皆さまからのご感想、ご意見をいただければありがたいと存じます。


それから、ライ麦全粒粉100%のプンパニッケルは焼かないのか、というお問い合わせをいただいております。
やる気は十分なのですが、ライ麦の量が少ない状況なので、どうしたものかと思案中です。
近いうちに一度、試作品を焼いて見るつもりです。