飯豊小麦プロジェクト


日当たりの良い絶好の場所です。まわりも耕作放棄地で、全部借りることにしたそうです。
小麦だけでなく、ライ麦蒔いてもらおうと今から楽しみにしています。


将来への夢を託して、早々と宣言しておこうと思います。

   「飯豊小麦プロジェクト」

霊峰飯豊山を間近に眺め、山々の雪解け水と伏流水が田畑を潤す我が喜多方市山都町。
その地元で、パン焼きに使う小麦粉を小麦栽培の段階から製粉に至るまで、自前でまかなおうという計画です。

さて、米どころの会津でも昔は麦も作っていたそうですが、他所に比べて豊作の地の会津には、麦の食文化は今一つ残っていないようです。
しかし、パン食が米飯と並んでもう一つの主食として確実に定着しつつある今、小麦の国内自給の意義はとても大きいと思います。
日本の農政や食糧政策の進展を待っていたのでは、いろいろな意味で時期を失してしまうと考え、微力ながら地域での小麦自給に取り組もうと決意しています。


今日は、新たに食工房のために小麦の作付けを申し出てくれた、地元我が集落の青年が種まきの準備をするというので、仕事の合間に様子を見に行きました。
耕作放棄地だった畑(元水田)の草を刈り、堆肥を入れて耕すところまでをやっているところ。
小麦栽培の経験はもちろんありませんから、いろいろな人からアドバイスを受けながら手探りでの挑戦です。
上手く行くことを祈らずにはいられません。


先の道のりは遠いとは言え、そのうちに状況が味方してくれる時も来るのではないかと、わずかな期待もありますし、製粉も含めた地域での小麦自給が実現するまで、これからいろいろな方との出会いを楽しみつつ、試行錯誤してみようと思っています。


そして、なおいっそう美味しく味わい深いパンが焼けるように、さらには新たにこのプロジェクトに参加してくれるパン屋さんや農家さんが現れて、新しい麦食文化が芽吹くことを願っています。