晴れて暑い日が続きます。
これまでの雨でたっぷり水分を吸った草たちは、今度は強い日差しに促されて物凄い勢いで繁茂しています。
しばらく手が出せなかった場所などは、茎立ちした草が2mを越す高さに成長していて、刈り払い作業もちょっとした灌木を倒すくらいの難易度です。
もはや刈り払いのプロがする仕事をさせられています。
さて話は変わりますが、今年から地元産の小豆「藤沢集落のおばあちゃんたちの小豆」が貴重品になります。
と言うのは、つくってくれていたおばあちゃんたちのうち一挙に3人が離脱することになったからです。
お一人は病気で入院中、もうお一人はやはり病気で酸素吸入器を必要とする状態、最後のお一人は九十五を越えるお歳でさすがにリタイアです。
あと数人の方が小豆を作ってくれていますが、主力が先のお三方でしたから、収穫量は一気に少なくなります。
その中のお一人は、畑で何でも作って間に合わせて、「おらぁ、野菜なんの買ったことねえだ。」と言って、わが家にも折々にいろいろな野菜を恵んでくださっていたおばあちゃんですが、入院されてしまいこの後はもう畑に出るまでには回復は不可能とのことです。
こうして見ると、農村の生活の底の厚さを支えていたのは、実はお年寄りたちだったわけで、その方たちがいなくなれば、あっという間に自給自足の生活も崩れてしまいます。
何だか、とてもさみしい気がする私です。