投稿者「mikio aoki」のアーカイブ

「がんばっております。」と言うしか・・・

大変ありがたいことではあるのですが、製造が追いつきません。
特にクッキー類は、決定的に手が足りません。
今日も一日仕事をしていて分かりましたが、本当にいろいろな部分部分に手間をかけているのです。
まあ、それだからこそ他の業者が真似出来ないところにいられるのですが、最近あまりにも品切れが多くて自分でもほとほと参っています。

ここに来てやっと、他のパン屋さんがクッキー類を手がけないわけが分かりました。
パンがちゃんと売れていれば、クッキーなどに手間ひまかけていられないのですね。
悔しい話ですが、今までうちはパンだけじゃ経営が成り立たなかったのです。
それがこのところ、スコーンやパンが少しまともに売れるようになったおかげで、手間のかかるクッキー造りにしわ寄せが行ってしまったわけです。

同じ時間を使うなら、少しでも売り上げにつながるものを採らざるを得ないのが今の状況・・・。
そして商売というのは、ある程度の規模にならないと回っていかないですから、いよいよスタッフを雇う決断をしなくてはならないのかと、自分自身に覚悟を迫っています。
何しろ、電気代だけで一ヶ月5万円を下らないコストですから・・・。

そういうわけで、まだいつからと決めてはいませんが、スタッフを募集したいと思います。
どういう内容の仕事で、どんな待遇で、何人くらい・・・?
人を雇った経験のない私には、皆目見当が付きません。
もしどなたか、食工房で働いてみたい、パンや焼き菓子の仕事を覚えたいという方がいらっしゃるなら、先に声をかけていただいてもいいと思っています。
そこから具体的なことを考えるのも一つの方法かと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


本日の食工房
今日は、どろんこクッキー34袋とエルフの焼き菓子10本を焼いて、その後ミックスナッツを造りました。
食工房では、原材料として使う半加工品(例えばミックスナッツや文旦ピール)も全て自家製しています。
とにかく製品のグレードを上げるために、出来ることは全部やるというのが食工房のスタンスです。




どろんこクッキー ・ エルフの焼き菓子


ミックスナッッを造っているところ




パンこね機を使って砕いたナッツをミックスしています。
その後、小分けして脱酸素包装しておき、必要に応じて
出して来て使います。だいたい二ヶ月に一回くらい造ります。

ミツバチの大量失踪のニュースが示唆すること

今日のインターネット上のニュースの中で、特別私の関心を捕らえたのがこのニュースでした。 
<参照>  ※時間が経つとリンク切れになる可能性があります。

この現象の概要は、ミツバチの巣から女王蜂と数匹の働き蜂を残して、残りの蜂が突然いなくなってしまうというものです。
しかも、いなくなった蜂がどこに行ったのか、付近に大量の死骸も見つからないので、原因の究明に困窮しているとのこと。
いろいろな仮説が立てられているようです。
詳しい記事は検索すれば沢山出て来ますから、興味のある方はご自分でご覧になっていただきたいと思います。

このニュースを見て、私は過去にすでにいくつか報告されている、野生生物の不可解な大量死のことを思い出しました。
一つは、鳥です。
2000年に北海道で海鳥が大量死しているのが見つかった事例をはじめ、その後も複数の事例がありました。

それからもっと危機的だと思ったのは、ナショナルジオグラフィックという雑誌で知った、世界の両生類全体に広まっているツボカビ病という感染症のことです。
それのおかげで、カエルなどの両生類がこの地球上から激減してしまうかも知れないというのです。
事態はすでに相当に危機的だと言われます。

これらの事例に触れて思うことは、いよいよ地球環境も危機的状況に入って来たのか・・・ということと、その原因として私たち人間の活動が一番大きく影響しているということです。
もう何十年も前に、化学物質による汚染が取り沙汰されて「公害」という言葉が一般的になりましたが、その後「環境汚染」「環境破壊」といった言葉も使われるようになりました。

環境の名が示すとおり、全ての人が影響を受ける可能性のある汚染や破壊が、問題が指摘されながらも一向に解決しないどころか、さらに新たなリスクを生じ続けている人間活動。
そんなものを「文明」と呼んで、謳歌し続けている人類の未来に何が待っているのか?
こうした野生生物の動向が、今とても気になる私です。

べこの乳メニュー、ブレイク!



 


会津の食の幸、「会津中央乳業」の低温殺菌牛乳「会津のべこの乳」を原材料にとり入れるようになって、かれこれ4年ほどになります。
最初はプレーンスコーンだけでしたが、その後カネリプッラ(シナモンロール)、クリングラ、そしてバタービスケット、只今4品目が水分の代わりにこのべこの乳を使っています。

おかげさまで最近スコーンを筆頭に評判は上々で、このところ製造量が飛躍的に増えてブレイク状態です。
他のメニューの製造が滞るようになって来ました。
毎週金曜日は、もうほとんどスコーン焼きの日になりつつあります。
やはり原材料の良さが効いているのだと思います。


明日は、同じくべこの乳だけで練った生地を使って、カネリプッラを焼きます。
あの「かもめ食堂」のシナモンロールです。
シナモンに、フィンランドで好んで使われるカルダモンをブレンドしていますので、香りがとてもいいのです。
まだ召し上がったことのない方、ぜひぜひ一度お試しを!


これだけお世話になっている「会津のべこの乳」です。
今度酪農家さんや乳業プラントなどを取材見学させていただこうと考えています。
またその時は、皆さまにもご報告したいと思っています。

お役立ちリンク、まとめてみました。

今日は、パン焼きで忙しかったので、ちょっと手抜きネタで申し訳ありませんが、過去記事の中で後々もお役に立つ記事をノートしてみました。

その1
スコーンの焼き戻し方 <参照>
スコーンだけでなく、マフィンやロールパンにも応用出来ます。


その2
おいしいコーヒーのいれ方・総集編 <参照>
コーヒーのいれ方に関する複数の記事へのリンク集になっています。


その3
文旦ピールのつくり方 <参照>
下ごしらえから仕上がりまで、食工房のノウハウの一端をご紹介しています。


今日はとりあえずこんなところで・・・。

いずれ、食工房のホームページ上にライブラリーのページを作りたいと考えています。
それまでの間、こんな形で皆さまのお役に立てれば幸いです。

道具の楽しみ・エスプレッソ編

以前、「ドンミリとした暗褐色の液体・・・」という印象的なフレーズにまつわるお話をご紹介したことがありましたが、覚えていらっしゃるでしょうか?     <参照>
その液体とは、即ちエスプレッソコーヒーのことだったというお話です。

さて世界のコーヒーの中でも、エスプレッソは一際個性的に見えます。
まあ、イタリアではずっと前から当たり前のコーヒーだったのでしょうけれど、日本の私たちには今更ながら新鮮な魅力があります。
今日本での主流は、何と言ってもエスプレッソマシンを使うやり方だと思いますが、イタリアの家庭では直火ポット式が定着しているそうですね。
ちょうど日本のどの家庭にも急須があるのと同じように、エスプレッソポットがあるのだそうです。
それだけに、いろいろなメーカーの器具が出回っています。
今回、やはりイタリア製のものでとても出来の良いものを見つけましたので、珍しく衝動買いしてしまいました。
でも、その価値が十分ある素晴らしい道具です。
そこで皆さまにもご紹介申し上げる次第。



直火ポット式エスプレッソメーカー ILSA イルサ




何と言っても、美しい形に先ず目を奪われます。
上蓋が閉まっている時も、開いている時も、角度の感じがとても綺麗だと思いませんか。
取っ手が金属製なので、火にかけて使う時は熱くなって素手で掴まない方が良さそうですが、逆にプラスチック製だとすぐに熱で変形してしまいますから(これには実例を経験済み)、賢明な配慮だと思います。





今回6カップ用のものを購入しましたが、中にセットするバスケット部分には段が切ってあり、別物のスノコを入れて底上げすると半分の3カップ分が淹れられるようになっています。
本当に良く出来ていると思います。



 


もう一つ唸ってしまったのは、ガスコンロにかける時に安定するよう、アダプター(あてがいもの)が付属していることです。
直火ポットは小さいので、そのままだとコンロのゴトクに上手く座ってくれないのです。
今まで、餅焼き網を置いてその上にポットを乗せていましたので、この付属品には泣けました。


それから、ステンレス製であることもメリットです。
アルミニューム製のものが多いのですが、ちょっと手入れが悪いとすぐに黒ずみが出たり、白く粉を吹いたように錆が出てしまいます。


さてさて、今日届いたばかりなので、まだ実際に使って見たわけではありません。
来週は、このポットの使用感をリポートいたします。
どうぞお楽しみに。


ちなみに、食工房ではエスプレッソとカフェ・オ・レに兼用出来る、フレンチローストをご用意しています。
ペルー産オーガニック コチャパンパ フレンチロースト 450円/100g
どうぞよろしく。


なお、このポットの購入サイトは  <こちら>

ソワソワ、ウキウキ

弥生三月も最後の今日は、久しぶりにまた暖かい春の一日になりました。
定休日の今日、たっぷり朝寝と決め込んでいましたが、寝ていられませんでした。

そして、この一週間ずっとハイテンションで過ごしましたので、マッタリと何もせずに過ごそうと思っていたものの、やっぱり体を動かしたくなって、先ずは雪囲いを片付けました。
作る時はけっこう時間がかかったのに、壊す時はあっという間ですね。
一部を残して、ほぼ片付いてしまいました。

それから道路に面した側に溜まった落ち葉などのゴミを掃除して、店の前をきれいにしました。
気になりながら、いつも忙しくてなかなか手が出せないところに、こうして手が回ると何だかとても気分が良くなります。

そうすると今度は畑のことが気になって、夕方まだ時間が残ったので、ホームセンターへ一走りして肥料と種じゃがいもなどを買って来ました。
もう頭の中は、じゃがいもゴロゴロ、とうもろこしがザランザラン。

そう言えば、去年のじゃがいもと白菜と大根、まだ食べ切れません。
この暖かさで傷み始め、もう保存も限界ですが、他人に差し上げるにはちよっとはばかられる状態です。
でも、最終的には畑の肥料になりますから、もったいないという感覚はあまりないのです。

自分で作っていると、差し上げるにしても処分するにしても、惜しいという感覚にならないのが不思議でもあり、また当然でもあるという気がします。
本当に仕事をしているのは、自然の営みであることが体感出来るからでしょうね。

畑にいるのは楽しいです。と言うより喜びです。
今日は、ソワソワ、ウキウキ、楽しく落ち着かない一日を過ごしました。

月を眺める余裕

ここしばらく、そうです、いつの頃からか、月を眺めていませんでした。
忙しかったり、空が曇っていたり。
時々思い出すことはあったのですが、はて今?月はどの辺り、大きさは、と思っても見当が付きません。

以前山で暮らしていた頃は、いつも月のことを気にしていてよく眺めていましたし、お天気が悪くて見えなくても、今どの辺りにあってどのくらいの大きさか、ちゃんと分かっていました。

昨日の片付けの続きとバタービスケットの製造とその他いろいろ忙しく過ごして、今日は夕方になってふと月のことを思い出したのです。
でも、月齢も位置もさっぱり見当が付きません。
大切な「月」の存在からそんなにも遠ざかっていたのかと、ちょっとショックでした。

ちょうどPCの前に座っていたので、天文のサイトにアクセスしてカレンダーをチェックしたら、月齢3.5であることが分かりました。
そうか・・・今、西の空に三日月が見えるかも知れないと、急いで表に飛び出しました。

春とは言え外の空気は寒々としていて、空は雲が多いように見えましたが、西の空のかなり高い位置にくっきりと三日月がありました。
当たり前のことなんですけど、この確かさに感激しました。

私にとって月は知恵を授けてくれる祖母のような大切な存在なので、月を眺めることから遠ざかるのは人生の指針を見失うことにつながる気がして、とても不安で辛いことなのです。
これからはまた、月を眺めることを忘れないようにしようと、心に誓う私でした。

あぐりカフェ・完売御礼

本日は予定通り、会津若松市内にて「あぐりカフェ」イベントに出店いたしました。

早朝は雪が降っており天候が危ぶまれましたが、日中は日も差して来るお天気に恵まれ、先ずは上々の人出でした。
食工房にも大勢の方がご来店くださいました。

おかげさまで、午前中には大方の品物が売れてしまい、お昼を少し過ぎた時点でパンと焼き菓子は完売となりました。
この場を借りまして、ご来店くださいました皆々さまに厚く御礼申し上げます。

さて今回は、私にとっては初めての経験で、外からスタッフを登用しました。
ささやかな謝礼しか出せませんでしたが、皆さんとても一生懸命努めてくださって、スタッフがいることでこれほど助けられるとは、正直今まで知りませんでした。

これからの食工房の展開を考える時、どうしても避けて通れない課題として、スタッフを雇用することが求められる時期に差しかかっていることを、今回の経験で改めて勉強させてもらったと思っています。
果たして、正当にお給料を支払ってスタッフを登用出来る事業に成長出来るかどうか、自分の力量も含めていろいろなことが問われていると自覚する私です。

また今回は、初めてご来店くださった方でも、すでに食工房をご存知の方が何人かいらして、食工房の知名度が決して小さくないことを知らされました。
こうなると、しっかりと責任感を自覚してなおのこと良い仕事を心がけなくてはと、緊張感が高まる私でした。

そんなこんなで大変中身の濃い一日を過ごして、家に戻った途端しばらく放心状態になりましたが、すぐにまた気を取り直して洗い物と後片付けに精を出すことが出来たのは、きっとスタッフの方々といいエネルギーの交換が出来ていたからだろうと納得しました。


ところで、このイベントをご来場くださったお客様方はどんな印象でご覧になったのか、後日、「あぐりカフェ」を取り上げたブログ記事などを検索してみようかと思っています。
また関係者を集めて反省会などがあれば、ぜひ参加して今後の参考にもしたいと、意欲満々の私です。

さてさて、またしても写真を撮ることが出来ませんでした。
せめて、スタッフの方々と記念写真の一枚くらい撮っておきたかったなぁと、ちょっと悔やまれます。
この次はきっと・・・。

マイブログ、2年間の足跡

2年前の明日、2007年3月27日は、このブログを始めた日です。

昨年は何が忙しかったのか、28日になってから1年過ぎたんだと気がつくお粗末でしたが、今年はたった今思い出して膝を打ったところです。
たったの2年ですが、ほぼ毎日書いていますので、書くことに対する距離が縮まって、言葉に対する感性も変わって来たかも知れません。

このブログを書き始めるまでは、紙に印刷した通信を発行していましたが、それ以外にも自分のノートや紙切れにいろいろと書き綴った言葉が沢山ありました。
そして今思うことは、ブログに書けることというのは案外制約があるということです。
社会的な制約ももちろんありますが、自分で書いてはいけないとブレーキをかけている部分も少なくありません。
以前、ノートや紙切れに書き留めておいたそうした覚え書きのような文章は、そのままではとても他人に読ませるようなものではありませんが、それらを読み返し読み返ししているうちに、しだいに洗練された言葉で語りなおせるようになって行くものなのです。

時間をかけて想いと言葉を熟成させて行く、そういうことはブログでは出来ないみたいです。

一ヶ月に一本くらいの記事ならどうだか知りませんけど・・・。

毎日書くことで、沢山の読者とリアルタイムでつながっている感覚を持てることはもちろん素晴らしい財産ですが、一方で私生活を必要以上に露出して劇場化することは、私は避けたいと思っていますので、時々ネタに詰ってしまうこともあります。

もっともっと自分を磨いて、私自身が「黒光り」するようになったら、何を語っても良いと思える心境になるでしょうか。

カウンターの数より、この画面の向こうで読んでくれた人の心は動いただろうか?この世界はほんの微かでも揺れただろうか?いつもそれが気にかかる私です。


 


 

今の私の心境かも・・・


 


 明日から
イベントの仕度のために、明日から臨戦体制です。
ブログの更新、出来るかどうか分かりません。
29日は、大勢の皆さまのご来場をお待ちいたしております。

あったか~市・3/28・カフェ Gratitude にて

今週もイベントのご案内です。

食工房の自家焙煎コーヒー豆を使ってくださっている、仙台のカフェ・Gratitude/グラティチュード 
長い冬休みが終わり営業再開の前ぶれとして、多数の出店による手作り市「あったか~市」が開催されます。


日時 2009年3月28日(土)10:00~15:00 雨天の場合は翌日29日(日)となります。


場所 カフェ Gratitude 店舗前にて・仙台市 青葉区 梅田町 1-56
  なお、当日は駐車場がありませんのでご留意ください。


お問い合わせご連絡先 090-2957-7263


地図をご覧になりたい方は <こちら>


当日は、手作り手工芸雑貨をはじめ、食べ物、飲み物など多数出品されます。
食工房のパンと焼き菓子も、販売をお願いしています。
コーヒーは、食工房の自家焙煎コーヒー豆を使っています。
お近くの方、当日この方面にお出かけの方、どうぞお立ち寄りください。


・・・というわけで、今日の食工房は定休日どころではありません。
自分たちも今度の日曜日に「あぐりカフェ」に出店しますので、早朝からつい先ほどまでかかって、二つのイベントの分のコーヒー豆を焙煎しました。
明日のパン焼きと、明後日のマフィンとスコーンの仕度も併行して、もうあと少しで終了というところです。


今日はお天気が崩れて、また寒々としています。
昨日写真に撮った裏庭の福寿草は、今日は萎んでいました。
やっぱり、花はお日さまの子なのですね。
どうやら今週は、週末までお天気が悪いとの予報・・・。
何とか晴れて欲しいと願う私です。
てるてる坊主でも作りましょうか・・・。