会津に初めて足を踏み入れた時からずっと今でも、会津は本当に景色の贅沢なところだと思っています。
四季を問わず、どこでも目を向ける先は絵になっています。
うちのお客様の中に、北欧のラップランドに旅した方がいらして、その方が仰るには、会津とラップランドはとても似た風景だそうです。
北欧びいきの私たちとしては、何だかとてもうれしくなってしまいます。
今日もまたその風景の中を、遠い北欧ラップランドの地を想い描きながら配達に回って来ました。
今日は、いつもの木曜日より一層忙しくて目が回りましたが、この配達のおかげで我に帰ることが出来ました。
農民連、ここです。
先週ご紹介した、会津農民連直売所の場所をご紹介します。
喜多方市 字西四谷 24-1 サニープラザビル101
TEL 0241-21-8535
★農民連直売所の地図(グーグルマップへのリンク)
投稿者「mikio aoki」のアーカイブ
コーヒールンバとルーツオブコーヒー
コーヒーを題材にした音楽の中では筆頭の名曲。 さて、世界中で最も多く栽培されている嗜好品はコーヒーです。 All Illusts by Machiko Aoki
古い曲ではありますが、たくさんのカバーバージョンがあるので、けっこう若い人の間でも知られているのではないかと思います。
歌の中に出て来る「モカ・マタリ」は、世界中のコーヒーの中でも特別知名度の高い、コーヒーの代名詞的存在です。
モカにはいくつかの種類があって、アフリカのエチオピアとアラビア半島のイエメンが主な産地ですが、マタリはイエメンで産出されます。
一頃、イエメンは政情不安定で、外国人には大変危険な地帯だと認知されていた時代があり、モカ・マタリは手に入り難い伝説のコーヒーと言われたこともあるのです。
そして生産の主力は、世界一の産地ブラジルを含む中南米で、世界の需要の大方をまかなっています。
ところが、コーヒー発祥の地は実はこの地域ではなく、アフリカ大陸東部のエチオピアのあたりだと言われています。
コーヒーには大別して三つの品種があるのですが、世界中で好まれ一番多く生産されているのがアラビカ種で、その原種がティピカという品種です。
エチオピアでは、今でも手堅くティピカが栽培されていて、手に入れることも可能です。
品種改良の進んだものに比べて、風味に勝るとの評価もあるらしいので、いつか仕入れてみたいと思っています。
ちなみに、ティピカは世界中に運ばれて栽培が試され、その中の一つが、「ブルーマウンテン」だそうです。
何だか益々興味が募って来ました。
地球の一部
今日は定休日、久しぶりに川に下りて行きました。
そして河原で石ころを眺めて過ごしました。
別にどうってことのない、ただの石ころです。
確かなことは、何年か何十年か前、この石ころはここよりかなり上流にあったということ。
何千年か何万年前は、この奥の飯豊山の一角の、岩の一部だったということ。
何億年か前は、そこは海の底か別な大陸で、厚い地層の一部だったということ。
そして昔も今も、地球の一部だということ。
こんなことを考えながらぼんやり過ごしていると、自分の中で何かが生き返って元気を取り戻して来るのが分かります。
気がつくと、いつの間にか顔がほころんでいます。
空にはお日さま、大地に緑、河原に石ころ。
そうでした。
私もまた、生きている今も、死んで朽ち果てて後も、地球の一部・・・。
癒しは、いつも足下に。
トラックバックという代物
ブログがすっかり普及して、誰でも気軽に始めるようになりましたが、皆さんトラックバックのことをどう理解していらっしゃるのでしょう。
私は、つい最近まで良く分かりませんでした。
自分がブログを始める前、他人のブログを見てコメントを書き込んだこともありましたが、トラックバックの方は、さっぱりわけが分かりませんでした。
「トラックバック」というその言葉から、何かその記事に関連するものがあるのだろうと思って開くと、別なサイトに誘導されて、それでも何かあると思っていますから、あちこち検索して見るのですが、関連する記事も元のブログへのリンクも何も見当たりません。
多分、自分のブログを持っている人だけに関係しているのだろうと、それからはトラックバックには触らないことにしていました。
それから自分でもブログを書こうということになって、コメントやトラックバックに関する設定を求められたわけですが、やっぱりトラックバックのことは今一つ理解出来ず、非公開要承認としました。
今になってやっと分かったのですが、トラックバックは本来考えられたような目的に使われることは稀で、ほとんど特定のサイトへ誘導するための道具になっているということです。
これは例えて言うなら、他人の家の玄関先に断りなく広告ステッカーを貼り付けるようなもので、スパム行為の一種と理解すべきものでしょうね。
たまに怪しげなサイトのトラックバックを削除もしないでそのまま置いているブログを見かけますが、そのブログの信用や存在価値そのものを失ってしまうことになりはしないかと、他人事ながら心配してしまいます。
では本来の目的に適ったトラックバックとはどういうものか、私の友人でネットに関しては年齢に反して大先輩のtakさんが私の記事にトラックバックを送ってくれていますので参照して見てください。
その1 5月3日「阿武隈・飯豊酵母」 <参照>
その2 6月6日「コーヒーから見える世界」 <参照>
この二つの記事からトラックバックを開いて見てください。
どちらのトラックバックを辿っても、そこにこちらの記事に関連のある記事が書かれてあり、本文中にこちらの記事へのリンクも貼られています。
つまり、トラックバックを使って、お互いの記事の価値を高め合う効果が期待出来るわけです。
トラックバックは相手からのリンクと同じ効果があるので、検索エンジンに見つけてもらう作戦として積極的に受け入れている人もいるかも知れません。
私は、そんな方法に頼らずこつこつと出来るだけ毎日、記事を書き続けるのが一番だと思っています。
そのあたりに関するtakさんの秀逸なる記事<参照>がありますので、皆さん是非ご覧ください。
盛り上がりを大切に
今日も、昨日に引き続いて「工人まつり」に出店して来ました。
この二日間、普段は全く静かな山の中の場所に、一万人もの方が訪れたそうです。
この盛り上がりは、主催者、出店者、そしてお客様、それぞれ一人一人の気分が合わさって膨らんだ泡みたいなものかも知れません。
皆の気持ちがうまくかみ合わなければ、たちまちしぼんでしまう危うさと、いつも隣合わせなのですね。
この祭りが、いつまでもネガティブなエネルギーを引き寄せることなく、いい感じに続いて行くことを願っています。
さて、盛り上がりが大切なのはコーヒーも同じです。
写真のとおり、この盛り上がりを見てください。
泡立ちの良さは、そのまま焙煎し立てであることを証明しています。
コーヒー豆は、焼いた時に内部に大量の炭酸ガスが閉じ込められます。
それがお湯を注いだ時に一気に出て来るのです。
日にちが経って古くなると、その炭酸ガスは自然に抜けてしまい、お湯を注いでもあまり泡立たないのです。
今日は、こうやってコーヒーを入れているのを、何人もの方が眺めていましたが、解っていらっしゃるのかフムフムとうなずき顔の方もいれば、驚いたように「どうしてこんなに泡立つんですか?」と質問する方もいました。
そんなわけで、時々はコーヒーの入れ方を講釈しながらやっていました。
おかげさまでコーヒーの評判も上々、今日もクッキー一袋を除いて完売でした。
ご来場くださったすべての皆さまに、この場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
陶房「回青」の作品
こちらは、昨日ご紹介した工房「あるぼる」のお引き合わせで知り合った方の作品です。
私のパンのお得意様でもあります。
本当は、ゆっくり見せていただいて一つ二つ購入したいところでしたが、何しろこちらも自分の店が忙しくて落ち着かず、機を逃してしまいました。
そうそう、せっかくご紹介するのに、個人のお名前やご連絡先を公開しても良いか伺うのを忘れてしまいました。
「回青」さん、このブログをご覧になったら、どうぞコメントで自己紹介してください。
あ、それから「あるぼる」さんも。
よろしくお願いします。
ハイな一日
今日は、予てお知らせしたとおり、「工人まつり」に出店して来ました。
大きなイベントに行くといつも味わう独特の気分、それはそこに集まって来た人たちが吐き出すエネルギーが集まって、一つのすごい力になっている証拠です。
そこに居合わせる人は、皆似たような感覚を味わっているはずだと信じられる、不思議な一体感を醸し出しています。
「工人まつり」は、そういう意味では大変成功しているイベントだと思います。
年一回ずつ、20回以上も回を重ねて益々盛り上がっているのが何よりその証拠です。
こういう場合、経済的効果に評価や関心が集まり易いのですが、それは単なる結果であって、イベントが成功している本当の力はもっと違うところにあると、私は考えています。
それは、このイベントがモノづくりをする人たちの出展(出店も兼ねていますが)イベントだからだろうと思っています。
頭を使ってアイディアをひねり出し、手を動かしてモノを作ることは、ごまかしの効かない世界です。
「いいものはいい。」と、最後には必ず正当な評価が下る世界ですから、20年も続いているうちに本当に秀逸な工人たちが集まるようになったのでしょう。
当然、お客様たちも目が肥えているというか、価値の分かる方が多いのですね。
私は、パンと焼き菓子を並べてカフェをやったのですが、参加する前はコーヒーやパンなど食べ物への関心は、クラフトとは関係ないだろうと軽く考えていたところ全然違っていて最初ちょっと驚きました。
でも考えてみると、モノの価値に敏感な方が食べ物に関しても同様に敏感に反応するのは、ある意味当然なことでした。
ありがたいことに、今日は持って行ったものはすべて売り切れました。
手づくり工房「あるぼる」の人形たち
この人形の作り手である金山町の私の友人も、ずっと以前からの出店者です。
こちらも今日は売り切れ状態だったとか。
ポータブルカフェ
明日の準備をしています。
写真の道具は、ポータブルカフェです。
もうかれこれ、14、5年も使っています。
以前、いわき市内で「百姓の市」に出ている時は、毎週日曜日の午前中、路上で無料のストリートカフェをやっていました。
コーヒーの香りに誘われて集まって来たお客さんに、コーヒー豆や手づくりのパンとお菓子を買っていただいていました。
こちらで店を持ってからは用が無くなるかと思ったら、意外に出番があるのです。
この前のメリーランドのお引っ越し祝いの時にも、これが大活躍しました。
何でもちょっと人が集まるところに持って行けば、すぐにおいしいコーヒーが飲めるというわけで、あちこちで皆さんに喜ばれています。
これも実は私の自作です。
風除けは完璧ですし、カセットコンロの操作がやりやすいように、穴も開けてあります。
ポットなどの小道具を置くスペースも確保しています。
そして前面にはポスターやチラシが貼れます。
明日はこれが大活躍します。
ちなみに、下の写真は「百姓の市」に出ていた頃の食工房のお店です。
農民連直売所
木曜日は、いつも申し上げるように忙しいのですが、合間を縫って配達に出かけます。
まず最初は、喜多方市の市街地にある「農民連直売所」です。
農民連は全国組織ですが、会津支部の事務所がここ喜多方市にあり、直売所を併設しているのです。
ここの目玉は、米どころ会津の自慢のおいしいお米を、その場で精米してくれることです。
そしてお値段もさすが産直、納得の行く良心的価格です。
少量でもオーケー、待っている間にすぐにやってくれます。
その他季節により、野菜、果物加工品などが並びます。
無農薬有機栽培に取り組んでいる農家の生産物もあります。
そして、食工房のパンと焼き菓子も販売しています。
毎週木曜日に配達に出るのは、まずここにパンを届けるためです。
それから一路、坂下町へ向かいます。
こちらでまた一ヶ所寄って、帰り道にもう一ヶ所寄って山都に戻って来ます。
配達だけではもったいないので、ついでにいろいろ用も足して来ますが、あまり欲張ると帰りが遅くなって翌日の支度をしてくれている娘たちの負担が大きくなりますので、ほどほどにしなくてはなりません。
何にしても、やっぱり木曜日は頑張る日になってしまいます。
※ここに、「お散歩マニア」というサイトにリンク出来る地図を張り付ける予定でしたが、うまく表示されないようなので今回はあきらめました。
どなたか良い方法をご存知でしたら教えてください。
「お散歩マニア」へのリンクは、こちら
コーヒーから見える世界
コーヒーの仕事をするようになってから、ずっと思っていることがあります。
それは、コーヒーを通して見えて来る、世界の国々の不公平と格差の問題です。
「コーヒーを飲む人の国はお金持ち、コーヒーを作る人の国は貧乏。」、この図式がもう200年間もずっと変わらず続いています。
コーヒー、紅茶、スパイスは、ヨーロッパの国々にとって錬金術の材料でした。
そのおかげで、生産地各国は次々と植民地にされて行きました。
その後大方の国々が独立を果しましたが、経済的支配の構図は今でも変わっていません。
世界一のコーヒー生産地ブラジルでは、昔はコーヒーはお金にするために専ら海外に輸出するものでした。
自分たちは、選別下となった豆の中から少しはましなものを拾い出して、それにいろいろ混ぜ物をして量を増やして飲んでいたそうです。
〇〇コーヒーと様々に名付けられたコーヒーの中身は、大豆、麦などを焦がしたものが大半混ざっていたのだそうです。
そして、その他ありとあらゆる植物の種子が試されたようですが、中でもオクラの種が絶品だったと、どこかで聞いた覚えがあります。
妨害されたフェアトレード
私がコーヒー焙煎を始めた時に、一番最初に仕入れた豆はペルー産のもので、日本の支援団体の協力で無農薬有機栽培に取り組み、フェアトレードで日本に輸入されていました。
原住民の人たちに、農業技術と商取り引きのノウハウを教えることによって、現地の振興に貢献出来そうな兆しが見えてきた頃、あろうことか現地に派遣されていた指導者リーダーが、武装集団に命を狙われるという事件が起こりました。
結局このプロジェクトは挫折せざるを得ませんでした。
その後、私が覚えている限り、ここの豆は何年か後になって、ある大手商社の通販サイトで格安のオーガニックコーヒーとして販売されています。
さらにその後はどうなったか知りませんが、その武装集団は、大方現地のブローカーたちがけしかけたものに違いないし、さらにその後ろで糸を引いていた力があったのでしょうね。
コーヒーの生産地の国々は、今でも往々にして政情不安で、戦争の危機に瀕している場合が少なくないのです。このペルーの豆の他にも、内戦で出荷不能となったまま、その後途絶えてしまった銘柄もあるのです。
どうぞ皆さん、一杯のコーヒーを召し上がる時、ちょっとこれらのことを思い出してください。
コーヒーの飲み方一つで、世界が変わることもあり得る、私はそんな思いでコーヒー焙煎をやっています。
イベントのご案内
6月9日(土)と10日(日)の両日、会津三島町の「工人まつり」に出店します。
当日は、日頃お世話になっている空色カフェさんの応援ということで、出張カフェを開店いたします。
空色カフェさんでも使っていただいている、食工房の自家焙煎コーヒーとシナモンロール、スコーンを召し上がっていただけます。
空色カフェさんも素敵なメニューを沢山準備しているそうなので、皆さまどうぞお楽しみにお出でください。
なお、工人祭りへのお問い合わせはこちらへ。 http://www.town.mishima.fukushima.jp/kougeikan/
空色カフェさんのホームページもご覧ください。
http://www.okuaizu.jp/sorairo/
PCマニア
当時、ワープロが壊れて途方に暮れていたところへ、その方から「いいのがありますよ・・・。」と声をかけられ、1万5千円という安さに魅かれて半信半疑でPC導入となりました。
その方が、「誰にでもこんな話は持ちかけないんです。」「Aさん(私のこと)は、マニアの素質十分と見込んでいるからお譲りするんです。」と、恐ろしいことを言うのでちょっとびびっていたかも知れません。
でも今になって見ると、私が自分でも薄々自覚していたとおり、その方の言ったことは正しかったようです。
そして、それを後押しするように周りにPCに堪能な方々がずらりと揃ってバックアップしてくださるので、この二年半の間にずい分いろいろなことが出来るようになりました。
もちろんまだまだ初心者の域を出ませんが、自分のPCは仕事で使いやすいようにどんどんカスタマイズしています。
そして、システムの冗長性を高めるために、もう一台PCを用意しようと考えているところです。
天の計らいかそれとも自分で引き寄せているのか知りませんが、私はここでもまた研究熱心な性格を発揮させられているという気がしています。
でも私は、いわゆるオタクにはなれません。
私は、もう一方でエコロジストを目指しているのですから。
ええーっ!
自分でもつくづく滅茶苦茶な性格だなと思います。
バランスを取りたいだけなんですけどね。
ちなみにその1万5千円のPC、17inのディスプレー、キーボード、本体の3点セット。
CPU:AMD2400+ メモリ:512M(後で1Gに増強) HDD:80G(近々、もう1枚入れてミラーリングする予定。) ELSAビデオカード DVDマルチドライブ FDDドライブ OS:WindowsXP Home Edition その他仕事から趣味まで使えるアプリケーションが20種類余り。
こんな内容でした。
恥ずかしい話ですが、当時は全く価値が分かりませんでした。
興味のない方には、面白くない話だったかも知れませんね。すみません・・・。
明日は、「習刊コーヒー通信」です。