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スィートハート


きれいな黄色は、ピールシロップのなせる技。
着色剤など必要ありません。



文旦ピールの透明感がたまりません。
良く研いだ包丁で、ダイスに刻んでいます。


この名前にぴったりのマフィン。
文旦ピールをたっぷり刻み込み、ピールシロップを加えて練った生地を、湯気を立てた釜の中でふんわりと焼き上げました。
ちょっぴり効かせたスパイスワークの力で、文旦の香りがこの上なく引き立っています。
焼き立て30分後くらいが一番おいしい!本当においしいと、臆することなく自画自賛します。


ただどうしても、製品として袋詰めして一日二日はまだしも、それ以上日数が経過すると、もう別物のような食感になってしまいます。
品質保持剤などの添加物を一切入れませんので、これはもう仕方のないことです。


そうは言っても、全く方法がないわけではありません。
ちょっと手間がかかりますが、焼き立てに近い食感と風味を味わえる方法があります。
以前ご紹介した、「マフィン、スコーンの焼き戻し方」の記事を覚えていらっしゃるでしょうか? <参照>
この時はスコーンで試していますが、マフィンも全く同じように焼き戻すことが出来ます。


この次、マフィンをお求めになったら、ぜひぜひお試しを。


もし、蒸気が出せる高速ガスコンベクションオーブンをお持ちなら、さらに良い結果が出ますので挑戦なさって見てください。


お客さまに手間をかけさせるなんて、今どき時代の流れに逆行していると言われるかも知れませんけど、そうしていただければ食工房のこだわりを、きっとご納得いただけると思います。

ブログを書く人々

今、ネット上には、私も含めてブログを書く人々があふれています。
一頃、ブログ離れと言われたことがあるそうですが、それは一体何時のことだったのか、今はそんな実感はありません。
「一億総ブロガー」の方が、はるかに実感があります。


インターネットの影も形も無かった私の若い頃、一冊のノートを手に毎日のように何かを書き綴っていた私。
似たような思い出を持っている方は、沢山いることと思います。
ノートには、他人には絶対に見られたくないことも書きましたが、一方誰かに読んで欲しいこともそれ以上に沢山書きました。
そうです、やっぱり何かを伝えたいのが人の性分でしょう。
そうして私は、その後長年、紙に印刷した個人通信を発行していました。

そして、ブログを立ち上げて間もなく3年。
私にとって書く意味はいろいろあって、この一つのブログですべて用が足りるというわけには行きませんが、いくつかの目的は確実に達成することが出来ました。
全く、このブログというツールは、優れものです。
多くの人が、始めてみたくなるのも当然だと思います。


そして世に存在する無数ともいえる数のブログを書いている、無数の人々には、それぞれに書く理由があることでしょう。
自分の書いたものを読んでもらうのも、他人の記事を読むのも共に楽しみであり、新たなコミュニケーションが生まれる可能性もあります。
公開することの意味は、まさにそこにあると言えます。


さて今日は、一つのブログをご紹介いたします。
この方、食工房のお客さまの一人で、私はもう何度も直接お目にかかっていますが、今年のお年賀状にブログを書いているとお知らせがありましたので早速拝見。
そうしたら知らない間に、もう一年近くも沢山の記事を書き綴られていたのですね。
それなのに、訪問者の数を見て、ちよっとびっくり。
誰にも告知してなかったらしいのです。
ああ、何ともったいない!と思った私は、おせっかい心を起こして、ご紹介させていただくことに。


さて、件のサイトは「mayの徒然なるままに」  <こちら>


とにかくこの方、文章を書くのがどれほどお好きか・・・、それが伝わって来ます。


それから余談ですが、昨日の土佐ネタ日記、少なからぬインパクトがあったらしいです。
直接間接に伝わって来ています。


それならば・・・。
まだまだあります、土佐ネタ。
調子に乗ってみようかなーーーっ。

ライ麦パン大研究

昨日準備して予定していた通り、山形のさかもと自然農園産のライ麦を使ったパンを焼きました。
ライ麦が違う以外はいつも通りに、食パン、堅焼き黒パン、プンパニッケルを焼きました。
ただプンパニッケルだけは、普段は小麦全粒粉を配合するのですが、そこのところをライ麦全粒粉100%でやりました。


 



 


先ずライ麦入り角食パンは、ライ麦全粒粉の吸水率が意外に高くて驚きました。
いつもの水量で、生地が硬めにこね上がってしまいましたので、ガス抜きの際に水分を足してこね直しました。
酵母の醗酵も上々で、きれいに伸びてくれました。
焼き色も焼き肌もい感じです。
肝心の風味ですが、今までなかったくらい、ライ麦のフスマの風味を味わえました。
好き嫌いが出る可能性は、若干あるものと思います。


 



 


次に、堅焼き黒パン。
これもやはり、いつもの水量では水分が足りませんでした。
ライ麦全粒粉は、とにかくグルテンの形成を妨げる性質が強いのですが、それが幾分でも弱めに感じました。
結果、形の良いきれいな焼き上がりになりました。
我が沼ノ平産のライ麦で、若干ほろ苦みのようなクセのある味があるのですが、それが全く気になりません。
いわゆる穀物の風味が大変濃厚です。


 



 


そしてプンパニッケル。
ザワータイクもこのライ麦を使い、時間をかけて仕込みましたので、どんな風味になるかと楽しみにしていました。
そしてライ麦だけの風味を味わってみたかったので、小麦全粒粉は混ぜずにライ麦全粒粉100%にしてみました。
ザワータイクの出来が良くて、そのおかげもあると思いますが、うま味の大変濃厚なこれぞ本物のプンパニッケルと言えるくらいのものが出来ました。


ところで、吸水率の違いと生地の手触りの違いから察せられることは、ライ麦粒の内皮(甘皮)の部分の性質が違うのじゃないかということです。
べた付きが少なく、生地はサクッと乾いた感じの感触なのです。


品種の違いは当然あると思いますが、その他に収穫時期の選定つまり成熟度による影響もあるかも知れないと思っています。


いずれにしても、ライ麦一つでまたまた研究テーマが増えてしまいました。


        食工房からおしらせ



今週は、「みのりのパン」も再開しています。
価格は、値上げしていません。



「うさぎパン」1個焼きました。
大きめなので 300円

明日から超多忙

やはり、今週にご注文が固まってしまいました。
明日のパンの仕込みは、昨年新記録をマークした時と同じ量に。
実はそれ以上だったのですが、オーブンが回らないことが予想されたため、土曜日に振り分けました。
その土曜日は、今年最後のシュトレン仕込みも予定しています。
もしそれで足りない時は、来週もう一回。
クリスマスを過ぎてしまいますけど、越年長期熟成仕様で、年が明けてから販売することも考えています。


さてさてそんなわけで、多分明日と明後日のブログ更新をお休みいたします。


それから、先日のいわき市でのAltanのコンサートのレポートを、主催者のホームページ上でご覧になれますので、ご紹介しておきましょう。
 <こちら> いわきでのコンサートのレポートは12/6
そして <こちら> は、佐藤英輔さんという方の、詳細なレポート。

当日、何度もアンコールがあり、その最後に演奏してくれたのはこの曲でした。


それでは、どうぞお楽しみください。


 


今日のパンごはん・その3


撮影のためにセッティングしましたが、
いつもだとスープ皿とあと大きめの皿1枚だけです。
その皿を取り皿として使います。洗い物も簡単です。


今日は、いつもの忙しいパン焼きの日でした。
午前中は、ゆっくり食事をする暇はありませんので、傍らに置いて時々口に放り込めるパンは、とても重宝なエネルギー源です。
堅焼き黒パンを、口の中でしつこいくらい噛みしめていると甘みが出て来て、一口ごとにいかにも気持ちがシャンとして来ます。
全くありがたい食べ物です。

ところで白米のご飯一膳と比べて、例えば食工房の地粉角食パン一斤6枚スライス1.5枚分くらいが、食べた感じでは同じボリュームなのですが、主食としてのカロリーや栄養バランスの評価はどうでしょうか。
パンに何もつけず素のままで、カロリーは同じでも白米のご飯よりは、栄養的に優れているという感じがします。
分析した訳じゃないので、信じるか信じないかは皆さま次第ですが、私は自分の生命感覚でそのように感じるわけです。


パン屋の私がそう言うと、我田引水と受け取られても仕方ありませんが、食工房のパンはそういう食べ方に堪えられるパンを目指して来ています。


そして私にとってパンとご飯の違いは、水分の多少くらいのもので、おかずも汁も全く同じもので大丈夫。
全然違和感はありません。
と言うわけで、今日のパンごはんはこのブログのために、連れ合いがまたいろいろと工夫してくれました。



味付けは塩とコショウだけ。
あとは各自の好みで、粉チーズを振ります。



ローズマリーの香りが新鮮。
上に置いているのはあしらい。
中にもちゃんと混ぜてあります。



要するに、即席大根キムチ



パンはそれぞれサッと炙ると風味が増してなおおいしく食感もいいです。


スープは、前にもご紹介した白菜と豚肉のスープ。<参照>
それから、ローズマリー風味のスペイン風オムレツ(じゃがいもが入っている。)
塩漬け大根をヤムニムジャン(キムチの素)で和えたもの。
そして、堅焼き黒パンとピストーラとライ麦食パンです。
今日は連れ合いも忙しかったので、品数は少なめになりました。
それでも上等と思っています。
一つ一つの質を見れば、全てこだわりの素材ばかりですから。
化学調味料や添加物入りのものは一つもありませんし、大根もじゃがいもも家の畑で採れたものです。
そして何より、自分で焼いた地元産のライ麦入りのパンが主食なのです。

そして今日は、デザートが付きました。
写真を撮りませんでしたが、ラ・フランスにべこの乳のプレーンヨーグルトをかけたものでした。
何もかもおいしくて満足、満足!


  おしらせ

シュトレン試食提供しています。
店頭にて、一切れずつ召し上がっていただいています。


 

Altan ライヴ at いわきアリオス


 


三年前、二年前と二度、生のアイリッシュミュージックを聴くことが出来ましたが、その後は企画も途絶えて、身近なところで来日アーティストのライヴを楽しむ機会が遠のいていました。
そこへ、あの有名なAltan(アルタン)が来日し、福島県のいわき市でコンサートがあるというニュースを、娘たちが発見して私に教えてくれました。
しかも確かめたところ、会津在住の友人が関わっているという話しで、もう何が何でも行くぞ!と決めています。

12月6日(日) いわき芸術文化交流館アリオス にて


まだチケットは残っているそうで、皆さまにもお伝えする次第です。
以下に、関係先のwebサイトを紹介しておきますので、ぜひご覧になってください。
アルタンももちろん素晴らしいですが、一緒にやって来るカトリオーナ・マッケイとクリス・スタウトの二人の演奏もとても楽しみです。
12月と言えば忙しい最中ですが、万難を排して出かけます。
今日は、少々興奮気味の私です。


http://www.plankton.co.jp/altan/index.html


http://www.plankton.co.jp/catriona_chris/index.html

すべては楽しみから


今年もパンこね用ミキサーで混ぜました。


今日は、一年4ヶ月ぶりにカリーマサラを調合しました。 <参照>
昨年6月に、一昨年の1.5倍の量を造って、さすがに一年では売り切れませんでしたが、少し前に最後の5袋が一度に掃けて売り切れとなっていました。
以前は、時間をかけてのんびりと薬屋さんか魔法使いにでもなった気分で調合を楽しんでいましたが、最近はレシピも固まっていますし、パン屋の仕事の合間にやるので、手早く終わらせてきれいに後片付けもしなくてはなりません。
それでも、楽しくないというわけではありません。


思い出して見ると、食工房の仕事というのは、パンでも焼き菓子でもコーヒーでもそしてスパイスでも、皆元を辿ると趣味あるいは楽しみのためにやっていたものばかりです。
それらをもっと極めたいと思った時に、仕事にするしかなかったというか、いつの間にか仕事になっていたというのが真相です。
ですから、正直申し上げて仕事そのものには、全く不満はありません。
敢えて言うなら、仕事になってからは、自分の好奇心や意欲が満足するところで終わりにしたのでは、飯が食えないということでしょうか。
やはり量が多くなると、体は疲れます。
でも、ほど良く休養が取れるなら、全然問題ではありません。


今日、つらつらと思い巡らせていて気がつきましたが、皆さまに食工房の製品の魅力をどこで感じていただけるか?と言うなら、それはつくり手の私たちが、仕事の中にいつも楽しみを見つけながらやっている、その辺なんですね。
その心を失わないでいるために、何が必要か・・・なんてことを言い出すと、そこから先は精神性か哲学かという話しになってしまいますので止めておきます。


ともあれ今日は、カリーマサラが約18kg出来ました。
カリーソース何皿分・・・? 10800・・・!


これから先寒い季節も、シチュー仕立てでカレーを楽しんでください。



今週のクッキーです。



今週は、ナッツクッキーのみです。


マフィンは、金曜日に「シマリス君の朝ごはん」を焼きます。

本日の食工房

本日は、一昨日の「あぐり・カフェ」への出店で、昨日今日と合わせて三日間、製造がストップしていましたので、店頭在庫はほぼ完全に無くなってしまいました。
そんな状況でしたが、次々とお客さまがお出でになり、こちらはひたすら頭の下げ通しでした。
売るものが無いのは、本当に何とも情けない気分になります。


まあいずれにしても、食工房へのご期待が大きいと受け留めて、一回り大きく力をつけられるよう頑張りたいと思います。


  そう言うわけで

「今週のクッキー」は、残念ながらありません。

そして 「今週のマフィン」は、スィートハート を予定しています。

木曜日には、また焼き立てのパンを揃えてご来店をお待ちいたしております。


 


  飯豊小麦プロジェクト・その2



一昨日の夜雨が降ったので土が湿っていて、昨日トラクターで耕転するのが大変だったようです。



これは、その名もGONBEIという種まき機です。
仕組みは、すごく良く出来ているのですが、
それがうまく機能するためには、圃場の状態に
いろいろと難しい注文があり、この場所で本領発揮は
成りませんでした・



それでも速い、速い!
手で蒔くスピードを知っているので、全く驚きです。


今日は、地元我が集落の青年が小麦を蒔くというので、朝のうちに見に行きました。
彼は、只今アルバイトをしているので、日曜・祝祭日しか畑に出られず、今日は他に用事もあるということで、なかなか苦戦しているところです。

途中で切り上げとなり、私は沼ノ平の農家さんへ、ライ麦の種まきを見学方々少しばかりお手伝いをしに、山道を上って行きました。


 



前回の小麦の時とやり方は同じです。
4人+私、頭数がいると断然はかどります。



私も、慣れない手つきで油粕を撒いています。



こちらは、先日蒔いた小麦が早くも芽を出して育ち始めたところ。



すでに本葉が何枚か出ています。
冬が来るまでに、ほどほどに育っていなくてはなりませんが、
育ち過ぎはよろしくないので、お天気が順当であることを祈ります。



同じく、すぐとなりの畑の小麦です。
こちらは、畝幅を広く取っています。
どんな結果になるでしょうか。



さてこちらは、ライ麦の種です。
今年収穫したものです。



ライ麦は、元々痩せ地の作物なので、小麦に比べて肥料は少なめです。
小麦より少し厚蒔きしています。



種蒔きが終わった後を追いかけるように、伏土して行きます。
実際にやってみると分かりますが、手間暇のかかる仕事です。


今年の収穫は、手探り状態だったため極少です。
食工房で一年使う分には、到底足りません。

今回は、張り切って沢山作付けしていただいていますが、収穫は来年の夏です。
皆さまに、農業と言う仕事の時間的間隔の長さを想っていただきたいです。
どうぞ、細くとも息の長いご支援を賜りたいと、切なる願いです。

これから、いろいろな方のご指導とご支援をいただきながら、飯豊小麦プロジェクトを形あるものにして行きたいと、夢を膨らましています。

パンだより編集中につき

今月は、「パンだより」が遅れています。
すでに半分は出来たのですが、残り半分が途中です。
ネットをご覧にならない、あるいはなれない方のために、また連れ合いのイラストが楽しみと仰る方のために、商売上の実益も兼ねて、半ば楽しみながら毎月出しています。
そういうわけで、今日はちょっと時間が惜しいので、ブログは手抜きです。
ではまた明日。

カフェクラブの集い


皆さん黙々と真剣に作業中です。


結局、今朝になって新たにお申し込みがお一人。
イベントをご存じなくいらした方も巻き込んで、5名さまのご参加をいただきました。
皆さん、コーヒー豆の選別をやったことも見たこともない方がほとんど。
基本的なことから説明して、少しずつ覚えながら取り組んでいただきました。

とても地味な作業で達成する喜びも希薄な仕事ですが、実はこの選別作業、ハンドピックとも言いますが、また別名グレーディングとも言い、選別の精度次第で品質が決まってしまう、大変重要な工程なのですね。
そのことをお話ししながら、皆さんが選別したものを私がもう一度点検、拾い残しが無いかどうか一緒にチェックして、選別のノウハウを掴んでいただきました。

小一時間作業していただいて、焙煎機一釜の半分くらいを選別したところで終了といたしました。
皆さんなかなか骨が折れたご様子で、背筋を伸ばしに外に出て行かれた方もありました。

その後、「おいしいコーヒーの真実」のDVDを観ました。
重たい内容ですが、最初から最後まで目が離せない、編集の上手さに感心させられる秀作です。
私は、もう何度か見ているのですが、今日は改めて最後の方になって心の中に込み上げて来るものがあり、目頭が熱くなってどうしようもありませんでした。

みなさんそれぞれに、どのようにお心に留めていただいたでしょうか。
これから先、一杯のコーヒーのお味に何が加わるでしょうか。


食工房では、ご覧になりたい方のために、このDVDを無料で貸し出しいたします。
ご希望の方は、ご来店の際お申し出ください。