高野通信」カテゴリーアーカイブ

3・11  by みーVo.


今回のは、CD-Rではなく、本式にプレスされたCDでした。
販売もするのかな?と思った次第。


今日、九州宮崎から一枚のCDが届きました。
3・11以前、大熊町に住んでいた、友人のみーVo.さんからです。
新作のアルバムが出来たので聴いてくださいと、お便りが添えられていました。


実は昨年の9月15日、みーVo.さんの消息に触れた記事を書いています。<参照>
この時にご紹介したYou Tube ビデオは、一昨日のNHKの番組の中で一部流れていましたね。
気が付かれた方、いらしたのでは・・・。


自宅が大熊町では、いつ戻れるかどうか、簡単に答えは出せない現実だと思います。
そんな毎日の中から紡ぎ出された、その名も3・11というアルバム名と同名の一曲は、当事者だけが語れる言葉じゃないかと受け留めました。


また、以前よく聞かせてもらった覚えのある、川内村のご当地ソング “Kawauchimura Lovesong” も一緒にリリースされています。


このアルバムを聴いていると、私も今回の原子力災害の当事者の一角にいるのだなと、改めて自覚させられます。


  3・11
機械化された人達 自殺者を増殖させ 金と名誉を担いで
登り続けた砂の階段 あのままでよかったのかい? before 3・11
海の深さを知らずに 月の裏側まで覗いて 科学と数値を操り
神の心を切り刻む あのままでよかったのかい? before 3・11
・・・・・・・・・


このアルバムについてのお問い合わせは
mellow-yellow@h9.dion.ne.jp
※アドレスは、アットマークを小文字に変えて入力してください。

マイブログ・中間報告・vol.22

折々にご報告して来ました「マイブログ中間報告」、この前は何時?と振り返って見たら、なんと一年近く空けているのですね。

うーーむ、それほどまでに昨年の震災と放射能災害は、私にも大きな影響を及ぼしたのだなと、全く驚いてしまいます。

前回の記事の中で、このブログが食工房の広告塔としての役割が大きくなったと申し上げていますが、その後の一年間、今までにないほどこのブログが重要な役割を果たしたと思っています。

福島で農業や食品加工に携わる者にとって、昨年は、翻弄され戸惑いの内に信用を失うという最悪の状況でした。
そんな中にあって唯一の希望は、一対一の人対人の関係においてのみ、信頼の絆を構築出来るチャンスがあったということです。
むしろ小規模個人企業の方が、生き残れる可能性が大きいと思いました。

その予見が当たっているかどうか、まだまだ分かりませんが、おかげさまで食工房は今も何とか持ち堪えています。
ホームページとブログ、二つのネットコミュニケーションを駆使して、皆さまとの信頼関係を培うことが出来る、この考えに間違いは無かったように思います。
なお今後も努力を惜しまず、運営して行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。






  ★放射能汚染に対する考え方などについて、関連記事へのリンクをまとめました。★


食工房のホームページに掲載してありますので、一度移動してそちらからご覧ください。 <こちら>




 写真集「福島第一原発 風下の村」と加藤登紀子さんCD「命結ーぬちゆい」


命結-ぬちゆい 加藤登紀子加藤登紀子アルバム『命結-ぬちゆい』のPVが出来ました。
写真は森住卓 写真集『福島第一原発 風下の村』より
福島第一原発の影響で全村避難になった福島県飯館村を2011.5.25に加藤登紀子さんが訪れた時、
作った曲です。
聴く毎に心に染みいります。



 

森住さんは、昨年会津若松市で開催された

「市民平和まつり」で、写真展示と講演をされました。
その時以来のご縁で、ブログをずっと拝見しています。<こちら>

金子さんのベーコン


もちろん、発色剤などは使いません。
煙に含まれる天然の硝酸塩でこの色が出ます。


素晴らしいものをいただきました。
ベーコンです。
どのようにして造られたか・・・は、<こちら> をご覧いただきましょう。


何を隠そうこの私も、山暮らしをしていた頃は燻製に凝っていたのです。
ですから、このベーコンの出来の素晴らしさは、よーく分かりますよ!


早速スパッと切って、そのまま一口いただきました。


いやー、脂身から滲み出して来る塩気とうま味がたまりません。


これを使って、いろいろ料理が楽しみです。


金子さんは、ご自分のお店「ティールーム・山ねこ」で、人気メニューのカレーにこのベーコンを角切りしたものをたっぷり使っています。
さあさあ、ご来店ご来店!






ハイチ ・ CMIA マール ブランシュ



こちらは、伝説のイエメン モカ です。


ハイチ産 CMIA マール ブランシュ 逸品です。

何も文句の付けようがないバランスの良さ、深みのある味わい、まさに優等生です。
ブルーマウンテンと本当にいい勝負してます。
こんないい豆なのに、とてもリーズナブルなお値段。 100g 650円
お買い得ですよ!

ただ今店頭にて無料試飲サービス中。

春が近づいています


ここ数日の毎朝の風景です。


毎朝、雪が降り積もっています。
まだまだ春は遠いか・・・という気にさせられますが、それが日中も半ばになる頃には雪が融け、早や道路が乾き始める所さえ見られます。
日差しは確実に力強く、曇り空を貫いて雪を融かすほどなのですね。
そうです・・・、春が近づいています。
来月はもうお彼岸がやって来る月なんです。


昨年の3月11日以来、何となく心も体も調子が狂って、それ以上に忙しかったり落ち着かなかったり、毎日走っていたのもいつの間にか休んだままになっています。


大きく体調を崩すことはなかったのですが、確実に体力は落ちたなと感じます。


これではいけません。


叶うはずの望みも叶わなくなります。


春も近いし、また少しずつ走ろうかな・・・。






  今週のクッキーとマフィンのお知らせ


今週は、どろんこクッキーとくるみびすけっとを焼きました。

マフィンは、全4種類焼きます。


ブラウニーの在庫も、いつでもあります。

公平の難しさ

昨日、補償のことを取り上げたついでにというわけではありませんが、日頃思っていることでもある、公平ということの難しさに触れてみたいと思います。


何か負担を求める時、あるいはまた何か恩恵を与える時、いつもこの「公平に・・・」ということが問題になります。
本当の意味での公平はあり得るのかと言うなら、それは多分ないだろうと私は思います。
それをまたお金の額で決めようとすると、余計に難しくなるような気がします。

例えば、税金の主旨は公平負担です。
しかし私たちは、自分の負担を公平だと納得しているかと問われれば、誰もが首を横に振るでしょう。
国民のだれもが免れ得ない税金の一つに国保税がありますが、これも払えないとなると、生活保護を受けるかと言うことになります。

生活保護を受けると、国保税は免除になって医療費も只になりますから、ギリギリのところで堪えて納税している人と、何らかの理由で生活保護を受ける人との公平がどこで担保されるのか、とてもとても難しい問題だと思います。
仮に批判や非難を受けるべきケースがあったとしても、判定は極めて難しいでしょう。

世の中には、信じられないようなこんな話もあるのですね。 <参照>


一方受け取るということに関しても、公平は難しいのです。
この度の原子力災害では、様々な形で補償がなされていますが、ここでもやはり公平の難しさを見せつけられます。

ちょっと長い記事ですが、大変よくまとめてくださっているこのブログをご覧いただきたい。 <参照>


尤もそんなことばかりではないのでしょうが、そもそも受け取る側に乞食根性が芽生えやすいような補償の出し方にも問題があるのだと思います。
ここにもやはり、先の参照記事の中に出て来る「日本病」と呼ぶべき病巣があるのかも知れません。

最後は、私たち一人一人の、人生に臨む態度にかかっているということでしょうか。

補償は求めないつもりです。

この度の東日本大震災と福島第一原発の放射能汚染災害に関して、私は補償を請求しないことにしました。
理由は、大まかに分けて二つあります。

まず一つ、地震では家の何処も破損しなかったこと、物一つも破損しなかったこと、怪我も無かったこと、原発の放射能のことでは確かに大きな影響がありましたが、避難行動は一切しなかったこと、商売への影響があるとすれば一番大きかったはずですが、3月から4月にかけて休業により減収だったものの、年間通してみるとほとんど売り上げの減少が無かったこと(皆さまのご愛顧の賜物と大いに感謝しております。)、これらにより補償を求めるほどの損失には値しないと考えたからです。
それに、私などよりもずっと切実に補償を必要としている方々が、沢山いらっしゃることは考えなくても分かっていますから。


あと一つ別の理由は、補償の請求先が東京電力でも、結局は全部税金につけ回されることが、ほぼ間違いない状況であることです。
つまり、先へ行って増税という結果となって帰って来ることになると思うからです。


私一人が補償請求を取り下げたからと言って、何ほどの足しになる筈もないのかも知れませんが、そこは私の自己満足と言われて結構です。
因みに、被災証明も申請していません。



それより、皆さまのご支援ご愛顧に支えられて、こうして仕事を続けて来られたことが、何よりありがたい補償です。
昨日も申し上げましたが、心ある個人や団体のお計らいにより、努力次第で報われるステージが与えられたのですから、ここは油断なくしっかりと稼がせていただきます。
まずはそのことに感謝を申し上げます。


そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

小休止

今日は、音楽でも聴いてください。


Voaria a Compostela / Milladoiro


同じグループの演奏ですが、別な歌手が歌っている動画もあります。


 


MilladoiroのCD、ほぼ全て持っています。
店でいつも流していますので、すでにお耳に入っている方もいるかも・・・。

雪下ろし

初めの頃、この冬は案外雪が少ないようだと思っていたら、ここに来て一転豪雪の模様です。

今朝も除雪車が出動して一旦きれいになりましたが、その後降り続いた雪で、午後には道路は圧雪ででこぼこ状態になっていました。
その降り続く雪の中、今日を逃しては後がないと意を決して、屋根の雪下ろしをやりました。

何時滑り落ちて来るか分からない雪がたっぷり乗っている屋根の、何処に梯子をかけたものやら散々迷いましたが、店の屋根の妻側のてっぺんにかけて一気に頂上に出る作戦をとりました。
そこから下がりながら掬った雪を下に向かって放り投げるという訳です。

いつもは、トタン屋根が露出するまで完全に除雪するのですが、今日は凍りついた雪を一層残して、最後まで滑らずに上を歩けるようにしました。
とりあえず、この後の積雪で屋根が潰れない程度には下ろせたというところで、めでたしめでたし!

今日はこの他、駐車場の確保のためにも一日中除雪作業をしていましたので、夕方になってさすがにドッと疲れが出て、あとはもう何もしないことに・・・。
と言いつつ、ブログを書いている次第。

そうそう、今日は写真はありません。
今日ばかりは、高い所に上ってうかれている余裕はありませんでした。


でももう終わりです。
これから風呂に入って寝ます。


・・・そうでした。
これでもまだ、雪が嫌にはなってません。
修業が足りない!ってか・・・。

放射能・近況


2012.01.28 室内にて


写真の線量計、入手以来ほとんどずっと電源を入れっ放しです。
部屋の中に置いている時も外に持ち出す時も、いつでも連続して測定しています。
最近の傾向として、大幅に線量が下がっています。

12月の降雪前に比べると、今日あたりは率にして40%近くも低くなっています。
0.06μSv/hは、もうほとんど平常値と言っても良いくらいです。
時々、0.05という数値が出ることもあります。

これは、予想通り雪の遮蔽による効果が現われているに違いありません。
他の場所でも、また私以外の別な方の測定でも同じ傾向です。
では、雪が融けたらまた上がるのでしょうか・・・。

残念ながらそうなると思います。

そして雪融け水の流れによって放射性物質が、移動したり地中に沈降したりする動きがあると思います。
それによって、ホットスポットが生じたり、逆に線量が下がる場所も出て来るでしょう。
田畑は、去年とは全く様子が違っている可能性があり、この春もう一度測定し直さないことには、実態は掴めないと思っています。


まだまだ全体像の掴めていない今回の原子力災害、これからまた新たに深刻な事実が判明するかも知れず、予断を許しません。


この一年間、ほとんど福島だけの問題のように扱われて来ましたが、関東甲信地域までも影響が及んでいたことが次々判明し、今後の対応は広範囲に渡らざるを得ないと思います。
実際、環境放射線量(μSv/h)を見る限り、東京周辺でも我が会津管内より高い値が出ている所が多数あります。


それにしても、事故原発本体の収束は、まだまだほど遠い状況のようです。
願わくは、大きな余震のないことを・・・。
ただただ祈ることしか出来ません。

よそ者の会津考 vol.7

今日は、月一回の会津若松市内戸別配達の日でした。
午前中、マフィンとスコーンを焼き上げて、午後から急いで包装、仕分け、荷造りと用意を整えて出発しました。
冬は雪の様子で道路状況が一変し、所要時間が読めませんので、とにかくいつでも時間的余裕を持って動かなくてはなりません。
今日はどうかな・・・と思いながら早めに出ましたが、圧雪の残る道路状況ながら除雪完了直後で路面は平坦、ちょっと滑りやすい状況ではありましたが、要所要所で十分にスピードを落としさえすれば、あとはさほど危険を感じる場面に遭うこともなく、至って順調に回ることが出来ました。
帰り道、また激しく雪が降り出しましたが、積雪になる前に家に辿り着き、ことさら難儀をすることもありませんでした。
それにしても、会津管内の道路は町内、集落内の小路に至るまで、いつでも車が通行可能なように除雪してあり、これは考えてみると大変なことなのですね。
一冬でどれほどの経費がかかるものか、それを市民一人当たりに割るといくらになるのか知りませんが、それだけでも余計な金がかかるという声も出て来るわけですね。


でも・・・、ろくに納税もしていない私が言うのもはばかられるのですが、雪はいいですよ、恵みですよ。


先日休みの日に初めて、連れ合いと一緒に斎藤清美術館に行ったのですが、私は何と言ってもあの「会津の冬」シリーズの版画に感激しました。
会津の冬をもう何度か過ごした目で見ると、本当に写真以上の写実的表現がされていることに、驚きと感動を覚えました。
もし、会津の冬に雪が無かったら・・・、否、もう考えられませんね。
山々も木々も家々も、雪の中にあると皆美しい・・・。


今日も、夏の頃ならただもう無粋で雑多な風景にしか見えない所が、何やら感激するような、いい風景に見えているではありませんか!


車を止めて写真を撮りたい衝動に駆られましたが、始まったが最後、配達を止めるしかなくなりますので、「今ここで見ているからいいのだ。」と自分に言い聞かせて先を急ぎました。


今一度申し上げます。
冬こそ会津へ!