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ひとつぶ農園の野菜が届きました。

昨日久しぶりに、「ひとつぶ農園」から野菜のパッケージが届きました。

昨年12月でいったん終了して冬のお休みに入っていたのですが、5月になってやっと今年の作物が採れ始め、そして今年初めての出荷となったわけです。


農園主のこみけん君とは、もう4年のお付き合いです。


かつて我が山都町で、一年間農業研修をしていたという経緯については、このブログの中で度々触れていますので省きますが、彼は今連れ合いと愛娘の葉菜ちゃんと共に、長野県の佐久穂町というところで、「ひとつぶ農園」を営んでいるというわけなのです。


そして昨年は、一シーズンずっと彼の野菜を届けてもらいました。
今年もまたシーズンになりましたので、お願いすることにしました。


それで実は出荷に先立ち、電話がかかって来ました。
その時聞いたのですが、個人で作物の放射線モニタリングを依頼したとのことでした。
えっ、長野県で・・・と思いましたが、彼の考え方はとてもしっかりしていて、よく勉強しているなと思えました。


どんなに距離が離れていても、ホットスポットに当たれば濃厚な汚染を被る可能性があること、自分の出荷する野菜でたとえ微量でも被曝する人が出てはいけないこと、そのことに責任を持とうとするなら検査に出す以外にないと判断したそうです。


結果、自分の作物の中では一番吸収率の高い、アブラナ科の大根の間引き菜を検体としましたが、不検出。
良かった、良かった!


それが昨日届いて、もう早速いただいてしまいました。


今回のことでこみけん君は、マスメディアのみでは本当に必要な情報が得られないことを痛感し、インターネットの接続を再開したそうです。


実は、以前からブログサイトも持っていて、これからの展開を楽しみにしている私です。


「こみけんブログ」は、<こちら> から




  お知らせ


今月の「パンだより」紙上に告知しておりました、「食工房カフェクラブの集い」は、都合により流会とさせていただきます。
悪しからず、ご了承願います。

この稲、この麦が実る頃・・・


ここの大ケヤキの神々しさに感じて、時々写真を撮りに行っています。



小麦の穂・嬉しい風景です。


今日の午後、会津若松市内に戸別配達に回りました。

途中、会津坂下町のいつもの小麦畑の前を通りかかりましたので、車を降りて近寄ってみました。
穂が出ていました。
まわりの田んぼも田植えが終わり、稲と麦が隣り合って植わっている風景は、そこが豊かな場所であることを証明しているようでした。


この小麦と稲がそれぞれ実る頃、ここは、会津は、福島は、日本は、どうなっているのでしょうね。
この美しい小麦の穂の中にも、微量の放射性セシウムが吸収されているのでしょうか。


沼ノ平の麦畑も、ここと同じようにもう穂が出ていることでしょう。
検査を受けるつもりですが、NDは難しいかも知れません。


微量の汚染でも、長引くほどに蓄積され、いろいろなものに波及して行くと思われるからです。

今頃は高い山の上で雪が解けて、その上に降り積もっていたであろう放射性ダストが一緒に流れ出して来ます。
水源の谷川の水が汚れるのは、むしろこれからかも知れません。
牧場でも、例年今頃から放牧が始まります。
今までは、保存飼料を食べていたのですから、こちらも危ないのはむしろこれからです。


当然対策は取っているとは思いますが、なお今一度、牛乳と水の安全も確認し直すつもりです。




  今日のニュースから


文部科学省が、福島の学校における被曝限度を年間1mSv以下にすることを目指して、早急に対策を取ることを決定しました。
具体的に数値を示して対策を提示したことは、一つの前進と受け取れますね。

当然でしょう・・・・そうでなくちゃ、ウソですよ!
なおこれから、具体的にどんな処置をしていくのか、しっかり監視していようと思います。

あとは、学校外のことはどうするのか、子どもたちは学校だけにいるわけではありませんから。

私がこのブログでも報告したように、日頃遊んでいる場所にホットスポットが存在していることへの対策なども、求めて行かなくてはなりませんね。




NHK ETV特集 「ネットワークでつくる放射能汚染地図・」 という番組、ご覧になった方も多いと思います。

反響の大きさは尋常ではなかったようです。

私は、間もなくYou Tube 上にアップされていたものを見る機会がありましたが、最近それらのファイルはNHKの異議申し立てによって削除された旨が表示され、見ることが出来なくなっていました。


そうしたら、またつい最近になって別な人が全編1ファイルのロングバージョンをアップしたようです。
NHKとしては、法律に基づいて当然の異議申し立てをしたわけで、他人の著作をアップすることは、You Tubeの規定にも触れる行為ですから、こちらもいずれ削除されるかも知れません。


ご覧になるなら今のうち・・・!? <こちら>


ちゃんと正当にご覧になりたい方は、<こちら>


<急告> 明日、5月28日(土)15:00より、
             NHK教育テレビにて再放送されます。

証拠を残しておこう

今回の大震災とそれに続く福島第一原子力発電所の事故、この二か月余りの間に国や東京電力が何を言い何をして来たか、またその時々にどのように報道されたか、残せる資料は出来る限り取って置きましょう。


必ず後々役に立つ時が来ることになります。


今はインターネットのおかげで、情報の収集と拡散は迅速に行うことが可能です。
保存も、PCという道具のおかげで、ほとんど無制限に可能です。


今こそ私たち市民が、本来の権利である監査を、企業や政治に対して実行する時です。
そのために、必要な資料を作っておかなくてはなりません。


農業被害、健康被害、その他どんなことでも、被った迷惑の責任を問うために・・・。


新聞やテレビなどの報道、実際に企業や行政に何かを求めた時の対応、どんなことでも記録に残しておくことです。
新聞の切り抜き、テレビ報道の録画、ネットからのダウンロード、方法はいくつもありますね。


そして今一つ提案があります。


一部ですでに実行されていますが、市民による放射線量測定をもっと広範囲大規模に行うことです。
実際、測定器を持っている方は沢山います。
情報を集約して体系づけるためのサイトを立ち上げたら良いと思います。


その際、市民が集めたデータなど参考にならないと一蹴されないためにも、個人で測定をやっている方々が今一度放射線について勉強されて、自分が持っている計測器の性能や操作の仕方について、熟知する必要があると思います。


データを普遍性のある正確なものにするために、計測の仕方に一定のルールを決めるのも一案だと思います。


行政が行う測定には、当然のことながら限界があります。
ある場所の汚染状況の詳細を知るには、一ヶ所一地点一回の測定では全く不備です。
例えば学校などの大きな施設では、屋内屋外周囲まで含めて最初の一回だけでも良いので、地表面の測定を最低500ヶ所くらいはして欲しいと、これは私の経験から感じる実感です。


そうすることで、汚染の実態への理解が飛躍的に深まるはずです。


「ホットスポットなど存在しない。」などという、悪質極まりない言動に惑わされることはありません。
計ってみれば一目瞭然です。
どなたもきっと目を剥きます。


二十年先になって、原因不明の健康被害が続出することになるかも知れません。
証拠が必要なのです。

福島市


食工房店内です。



店の前、出発前に最後の測定。



同、アスファルト路面・何故か空間より低い・・・。
多分、バラつきの範囲内た゜と思います。


昨日はあの後、福島市の友人宅まで出かけて来ました。


出発前に、最後に店の中と外で線量測定をしました。
店内は、その他の屋内と同様、外よりは少し低めとなりました。
やはり室内にいる方が、いくらかでも安全なのですね。


外は0.17μSv/hでしたが、ちょっと意外だったのはアスファルト路面の表面線量が低かったことです。
昨日は午前中ずっと雨模様で、その雨が上がって乾いた直後だったので、地表面の線量が上がっているだろうと思っていたのです。
と言うことは、この雨には放射能を帯びたダストは含まれていなかったことになりますね。

確かに、原発から飛んで来る放射性ダストは格段に少なくなっており、風向きが良ければ雨で洗浄されることもあると考えて良いのかも知れません。


その代り、雨水が流れて行った先の汚染は濃くなるのかも知れませんが・・・。


さて、二時間余りの道中、車内で測定器のスイッチを入れっぱなしにして、走りながらモニタリングしました。
頻繁によそ見をしているわけには行きませんので、所々で停車して外に出ても見ました。


その結果、場所によって目まぐるしく数値が変化することが分かりました。
北塩原村・猪苗代町を通過する間、大体0.1μSv/h台後半から0.7μSv/hくらいの範囲でした。

全体的な傾向から言えば、福島市から遠い北塩原村の方が高い数値が出ており、逆に近くの猪苗代町の方が大分低めでした。
その差は、約2~3倍くらいです。


興味深かったのは土湯トンネルの中で、トンネルの中と言えども風は通り抜けていますし、車両が落として行くダストがあったりして線量は下がることはないだろうと思っていたら、予想に反してグンと低くなり、奥深く進むにつれて下がり続け最低値0.07μSv/hでした。


走行しながらですので、写真は撮れませんでした。



道の駅「ドライブインつちゆ」にて
関係あるかどうか、少し風が吹いていました。



駐車場脇の草地


そして土湯トンネルを出たらどうなるか、一番の関心事でしたが会津側と全く変化なしで拍子抜け。
ずっと走って標高が下がり、途中の道の駅で休憩を取りついでに測定してみました。
ここで0.44μSv/h。
やはり上がったか・・・という実感はありましたが、逆にこの程度?とも思いました。
地表面は、0.63μSv/h。


ここで初めて、私以外にも放射線測定をしている人を見かけました。
使用中の機器は、アメリカ製のInspecter というもの。
興味はあったのですが、声をかけそびれました。


さてそれから30分ほど走って、件の友人宅にたどり着きましたが、道中意外にも1μSv/hを超えることがありませんでした。
0.5μSv/hを超えたのも、大分市街地に近づいてからのことです。



常時この線量の下にいることが、安全と言えるのかどうか・・・。



草の生えている地表面です。


ところが、到着して車を降りて外に出て測定器をかざした途端、思わず息を呑みました。
何のことなく1.92μSv/hです。
地表面は3.4μSv/h。


会津なら、ホットスポットだと騒いでいるところです。

それでも室内は、0.2μSv/hを超えるくらいで、とりあえず安心できるレベル。
そうは言っても、一日の大半外で仕事をしている方なので、外の環境の方が影響が大きいのですね。


後で聞いたところでは、雨どいの下に15μSv/hのホットスポットがあったそうです。
さらに市内の保育所で、70μSv/hに達するホットスポットも発見されて、市民の手でホットスポットマップを作っているところだそうですが、測定器の数が全然足りずまだ端に着いたばかりだと伺いました。


今回の事故以来の福島市の環境放射線レベルは、かのチェルノブイリの原発事故の際に強制移住の対象になったレベルだそうです。
・・・!!!
日本という国では、そういう場所に30万人の市民を置き去りにしているのです。


この事態を、皆さまいかが思われますでしょうか。


「青木さん、正直あきらめてます。私たちはいいの・・・、この歳だし・・・。」「でも、子ども達はかわいそう・・・。何とかしてあげなくちゃ・・・。」
奥さまのこの言葉は、ズシリと重く私の胸の中に落ちました。


果樹園農家の友人は、とにかくできることは何でもやって見なくてはと奔走していますが、決して楽観出来る前途ではありません。


果たして彼がまた私が生きている間に、安心して食べられる梨や林檎が出来るようになるでしょうか。
全く胸が詰まる思いです。



結局夕食をいただいてしまうことになり、その後帰り道、土湯峠に上がって行く道々眼下に広がる福島市の街明かりに、何とも言葉にならない哀しみを感じた私です。


とにかくただ事ではありません!

とりあえず平和に安心の中に暮らしている方も、この日本の中にチェルノブイリと同様なリスクの下に置かれた人が数十万人いるという事実を、どうぞ一時も忘れないでください。




友人の奥様がブログを立ち上げて活動されています。

「福島・未来塾すばる」 福島からの情報発信

福島へ

福島県内の我々が、「福島へ行って来る。」と言う時は、福島市を指しています。


今日はこれから、この4日間測定器を貸してくださった福島市の友人宅まで、お返し方々お礼を申し上げに出かけます。


途中、何ヶ所か測定しようと思っています。


多分、安達太良山の向こうに出た途端、線量が急上昇すると思います。


福島の方々の苦悩は、深く大変なものに違いありません。


明日、詳細なご報告に及びます。


本日これまで。

ホットスポットをより理解するために

今日も仕事の合間を縫って、自宅近くにある集会所などの測定をしました。
途中300mほどの道々、道路端の砂だまりや建物の軒下などを測定して行きましたが、
やはり予想通りにホットスポットが点在していました。



当地区集会所・相川会館です。



会館前・空間線量 0.165μSv/h



洗い場前の軒下 



裏手に、刈り取った草の山がありました。その上で 1.04μSv/h


高台の上にある集会所では、空間線量が約0.16μSv/hほどで、高野の自宅前よりわずかに低めでした。
写真でも分かるように大きな建物で、雨どいは無いものの片流れの屋根ですから、軒下は物凄いホットスポットになっているのではと思いつつ近寄って計ってみましたが、全くの肩すかしでした。
そこらの地表面とほとんど変わりません。
写真を撮っていませんが、0.3~0.4μSv/hでした。
これはこの場所がコンクリートで水はけの良い造りになっていたため、これまでに何度か降った雨によって洗い流されてしまったと考えられます。
それとは別な所に、ホットスポットがありました。
一つは、洗い場の前の軒下。
もう一つは、裏手に積み上げてあった枯草の山です。


 



路上のこんなところがホットスポットです。



坂の途中の砂だまり 1.6μSv/h



この数字がどうかと言うと、周りと一桁違います。8倍くらい濃厚です。


一方、自宅のすぐ前にある消防団の屯所建物には、ホットスポットがありました。
四隅の雨どいの出口は、いずれも2μSv/h以上の高い数値をマーク。
南角の一つは3.6μSv/h。



そんなに大きな建物ではありませんが・・・。



あの雨どいの下が最高地点。



昨日10μSv/hを見ているので全然驚きませんが、実は大変な数値です。


放射性物質のダスト(微細な塵)は、初め風に乗って原発から運ばれて来ましたが、二か月たった今、新たに運ばれてくるダストは最大時の何十万分の一と少なくなり、今度は雨水が降り積もったダストのキャリアになっているのですね。
だから水の流れを読むと、ホットスポットの有り場所が見えて来ます。
ほとんど思った通りです。


ちなみに、淀みなく水が流れている所では、ホットスポットは生じないようです。


それからもう一つ、こうしたホットスポットも至近距離では十分危険ですが、1mも離れればほとんど害を受ける心配がない程度のエネルギー量です。


先ずは近づかないことです。
知らずに近寄って、しゃがみ込んだり座り込んだり手を触れたりすることは、是非とも避けなくてはなりません。
実際のところ予想は付くものの、そこがどの程度の強さのホットスポットであるかは、測定する以外に知る方法はありません。


測定器が必要だと、繰り返し力説するのはそういうわけなのです。




実は、昨日の記事にショックを受けた方から、一通のメールを頂戴しました。
同様なご心配をお持ちの、小さいお子さんのいるお母さん方のご参考になればと思い、一部を以下に引用させていただきました。


今日の記事は、その方へのお返事を兼ねる目的もあったのです。






今日(5/19)の線量測定の記事を読んで、本当に驚き、慄然としました。
もともと河東町や、娘が通う幼稚園は会津若松市内でも最も線量が高いレベルの地区で
4月始めの県内全幼稚園小中学校の校庭線量調査でも1μs/時に近い値で、市が発表している値などはここでは意味がないという意識はありました。
でも娘が降園後にまっすぐ近くの公園(芝生、草に覆われています)に向かい、お友達と1時間あまりも駆け回ることを毎日ずるずると許してしまっていました。
(私の周りのお母さん方はあまり気にされていないようです)
青木さんには会津若松市内在住のお子さんがおられたように記憶していますが、お孫さ
んの外遊びはどうされていますか?)


1μsどころか、10ですか!!!信じられません。
しかも、市はこのような調査をしてもいない、のか、しても公表せずにいるのか、、、。
幼稚園の土を掘ってもらおうと市に要望しようと思いつつ二の足を踏んでいましたが、そんな場合ではないですね。
雑草や芝生、枯葉の辺りが線量が高いのかと思っていましたが、雨が集まる場所がより高いのですね。
教えて頂いて本当に感謝します。
ぜひ、この事実を会津若松市に伝えて下さい!!




実は、昨日の測定で10μSv/hが出た集会所のある場所は、私の息子夫婦と幼い孫たちが住んでいる所なのです。
毎日のように子どもたちが、この集会所の周りで走り回ったり座り込んだりして遊んでいると聞いて、思わずゾッとしてしまった私です。


会津は、福島や郡山に比べると十分の一、二十分の一の汚染で、全く問題にしない人が多いのですが、放射能汚染を甘く見てはいけません。
結果は、これから二十年以上先にならないと分からないのですから。
一旦汚れた大地も、そのままにしておいたのでは、私が死ぬまでに綺麗にはならないのです。

ホットスポット

放射能汚染が日常の話題になる前、これは公衆無線LANのアクセスポイントのことを言っていたのですね。
今でもホットスポットで通用しますが、ここに来てもう一つ大きな意味が付け加えられました。
つまり、局部的に高濃度に放射能汚染された場所のことです。


私に測定器を貸してくれた福島市の友人は、仲間と一緒に、市民の手によるホットスポットマップを作りをやっています。


私も、昨日から自宅と周辺の測定をしていますが、このホットスポットと呼ばれる高濃度汚染箇所が、大体予想の付く地点に存在することが分かって来ました。


道路沿いの側溝の淀みに溜まった泥、窪地に吹き溜まった落ち葉、建物の軒下の雨だれが落ちる所、雨どいの水が流れ落ちる出口の直近など、ほとんど例外なくホットスポットになっています。


我が家の周りでも同じことになっていて、最高点は1.7μSv/hでした。


そして今日は配達のついでに足を伸ばして、少し離れた会津若松市の一角まで行きました。


配達先や途中の路上などで測定しましたが、ある大きなお屋敷の大屋根の長い雨どい落ち口では、9.0μSv/hを記録しました。
ここの空間線量は0.19μSv/hです。


次のお宅でも、玄関わきの雨どい下が9.0μSv/h。
そんなに大きなお家ではありませんが、こちらは空間線量が0.29μSv/h。
3月以来、ずっと線量の高い(4月時点でも0.8μSv/h超)地区でしたから、この結果は理屈に合っています。


そして、別な地区の集会所建物では、四隅の雨どい下が3.0μSv/h・6.2μSv/h・10.0μSv/h・1.4μSv/h(ここだけ水たまりになっていました。)
この会津で10.0μSv/hが出るとは思っていませんでしたが、考えてみると屋根の面積が大きいなど条件が揃いさえすればいくらでも濃縮され得るので、体育館などの屋根の水が集まる所では、どんな数値が出るのか確かめてみたい気がします。


そして、それら全てが集まる排水溝出口付近の汚泥や、流れ込む先の河川の両岸など、調べて見ればきっと度肝を抜かれるような数値が出ることでしょう。


そういう場所に子どもたちが遊びに行ったりしないよう、大人は気をつけてやらなくてはなりません。


そして出来ることなら、集会所や公園など人が集まったり子どもたちが遊んだりする場所を、地域の人たちで除染したら良いと思います。
水で洗い流したり、泥をすくい出したり、草を刈り取ったりするだけで、劇的に汚染を取り除けるはずです。


ただそういう時に結果が目に見えるためにも、測定器は是非とも必要かと思います。
そういうところにこそ行政の計らいがあるべきですね。


市民は、もうすでに行動を開始していますよ!


ちなみに今私が借りて使っている測定器は、アロカ社(日立精機)製のPDR-101・ポケットサーベイメーターです。
公的機関の備品で、校正済みです。
測定結果も、県の発表する数値とピッタリ符合しています。

放射線量モニタリング・その1


食工房付近・空中線量



沼ノ平・麦畑の畔にて 0.32μSv/h



麦畑・圃場地表面 0.19μSv/h


今日、知人から放射線測定器が届き、早速近隣の環境放射線量を測定して回りました。
住居の内外、周囲、田畑、道路や側溝など、測定点は100ヶ所を超えたと思います。
友人たちにも協力をお願いして、測定結果の書記と測定状況の写真撮影も出来ました。


その結果、全体としての傾向はある程度つかめたものの、それよりも場所毎に大変大きな差異があることが分かって、認識を新たにしました。


ホットスポットと呼ばれる高濃度汚染箇所が、あちらこちらに見つかって緊張したことも確かですが、それ以外の場所(地表面)の線量や空中線量(地上約2m)の値から、何となくですが、この管内の汚染の規模が読み取れるようにも思われました。


もうあと数日貸していただけるので、その間に精力的に測定して回りたいと思っています。


それで今日の測定で感じたことの一番は、とにかく何が何でも測定器を身近に置いて、日常的に出来る限り細かく測定すること、そうやって目に見えない放射能汚染を可視化することの重要性です。


今日の測定結果に触れてある方は、「今日までは半信半疑だったけど、これで一気に現実になった。」と、そのおかげで安心して良い部分としっかり対応しなくてはならない部分がはっきりして良かったと言われました。


そうなんですね、はっきりしないこと分からないことが、一番不安を募らせるのです。
だから、国も東電も、その他関係機関すべての方々に申し上げたいのです。
正確な情報をいただきたいと。


アメリカとフランスから寄贈された数万個のガイガーカウンターが、配布先が決められないまま保管されているとか・・・、全く何をバカなことをやっているのでしょう。


先ずは福島県内の全自治体集落に配りなさい!
足りない分は、国の責任で東電に用意させればいいのです。


そのくらい出来なくて、何が国民の生命と財産を守る、ですか!




本日の測定結果から


食工房付近・空中線量 0.16μSv/h
食工房付近・地表線量(芝生上)0.40μSv/h
食工房付近・地表線量(路上)0.2μSv/h


沼ノ平・麦畑(地表面)0.19μSv/h  などとなっています。


この線量が、実際に収穫された小麦にどう影響して来るのか、今の私にはまだ分かりません。
これから勉強します。


その他詳細は、また別な機会に。 



沼ノ平の麦畑より下方を眺める

畑もやっています

自家用ですが、畑もやっています。
一時は、今年の作付けをどうしようかと思いましたが、植えるだけ植えて収穫期になる頃までに測定器を手に入れて、収穫した野菜の表面線量だけでも計れば、危ないかどうかおよその見当は付くでしょうから、ダメ元でやることにしました。
とにかく「まかぬ種は生えぬ。」ですからね。


この前ジャガイモを植えて、早や二週間。
今日は、トウモロコシの種を蒔きました。


外の土の上にしゃがみ込んで作業をした後、やはりそのまま家に入るのはちよっとためらわれるのですが、そう毎回毎回用心を忘れないでいるのは全く容易なことではありません。


手洗いとうがいも、いつも以上に念を入れています。


これから何年?否何十年間、こんなことが習慣になるのですね。


今年は雪が多かったせいか、まわりの農家の農作業の開始も遅れがちです。
もちろん例の、作付け延期要請から解除に至る期間があったことも影響しています。


見た限りでは、全く例年通り作付けが進んでいますが、話を聞いてみるとどなたの口からも、売れるかどうかはほとんど当てにしていないという声が聞かれます。


それでもやらないわけには行かない農作業・・・、一旦田畑を荒らしてしまったら取り戻すのが大変なことが分かっているのです。


まあ最低でも自分たちの食べる分にはなるから・・・。


それで納得するしかないとしたら、あまりにも悲しいですね。


今年の麦の収穫もどのようなことになるのか・・・、実は明日、知人から放射線測定器を貸していただけることになり、急遽、この付近の環境の詳細なモニタリングをしようと思っています。

会津の春の風景をお楽しみください


画像クリックで、元画像が開きます。


初めての試みなのですが、デスクトップ背景用に写真を一枚アップロードして見ました。

奥会津、三島町の美坂高原の風景です。

撮影は、2008年です。

よろしかったら、お手持ちのPCのデスクトップ背景にお使いください。

画像サイズは、約4MB、縦横比1920×1080になっています。