高野通信」カテゴリーアーカイブ

いよいよ始動です。

今日は朝から暖かい晴天でした。
この陽気で、近所の農家の方々も何だか落ち着かない様子です。
どこからか、トラクターのエンジン音も聞こえて来るなと思ったら、いつもパンを買いに来てくれる近所の若者がトラクターに乗って店の前までやって来ました。

一週間ほど前に、「うちの畑、耕してくれない?」と頼んだら、二つ返事で引き受けてくれていたのでした。
そう言えば先週の水曜日、私は、雨の中を合羽を着て肥料を撒いたり、冬を越したネギを引き上げたりして、耕してもらえるよう準備しておいたのでした。
何しろ休みの時以外は、そんなことをする時間はありませんので。

クッキー焼きで手が離せず、ほとんどお構いなしで申し訳なかったのですが、きれいに耕して行ってくれました。
聴いたところ、彼は農業志願で今年が百姓一年目、何と!トラクターに乗るのも初めてだとか。
うちの畑が、初体験だったそうです。
確かに・・・、よく見ると苦戦の後が・・・。
でも、肥料は良く混ざったことでしょう。

あとは、それぞれの場所に畝を立てて種を蒔けば、今年もじゃがいもがゴロゴロ、とうもろこしがザワザワ、きゅうりがザランザラン・・・、と上手く行くにはこれから沢山沢山手間をかけなくてはなりません。
でもそれが楽しみです。



畑の向こうに見える家が食工房です。
私の夢は、店の前が小麦畑になることです。


   本日の食工房

今日もクッキー焼きをしました。
ジンジャークッキーとコーヒークッキーを焼いて、ナッツクッキーの生地を冷凍庫に入れるところまで出来ました。
で、昨日のどろんこクッキーは、今日にはもう半分以上無くなってしまいました。

つい先日、初めてのお客さまからお電話があり、お友達にもらったどろんこクッキーを食べてとてもおいしかったということで、ご注文いただいた10袋を今日お送りしました。
他に2軒のお店に5袋ずつ納品して、また自分の店に置く分が無くなりそうで焦ります。


「食工房のパンだより」編集中

今月は、先月末の「あぐりカフェ」イベントのために時間がとれず、発行が遅れています。
麦畑見学会や「沼ノ平の小麦麺」のことなど、お知らせすることが沢山あります。
明日、明後日の定休日の間に何とか公開したいと思っています。

ソワソワ、ウキウキ

弥生三月も最後の今日は、久しぶりにまた暖かい春の一日になりました。
定休日の今日、たっぷり朝寝と決め込んでいましたが、寝ていられませんでした。

そして、この一週間ずっとハイテンションで過ごしましたので、マッタリと何もせずに過ごそうと思っていたものの、やっぱり体を動かしたくなって、先ずは雪囲いを片付けました。
作る時はけっこう時間がかかったのに、壊す時はあっという間ですね。
一部を残して、ほぼ片付いてしまいました。

それから道路に面した側に溜まった落ち葉などのゴミを掃除して、店の前をきれいにしました。
気になりながら、いつも忙しくてなかなか手が出せないところに、こうして手が回ると何だかとても気分が良くなります。

そうすると今度は畑のことが気になって、夕方まだ時間が残ったので、ホームセンターへ一走りして肥料と種じゃがいもなどを買って来ました。
もう頭の中は、じゃがいもゴロゴロ、とうもろこしがザランザラン。

そう言えば、去年のじゃがいもと白菜と大根、まだ食べ切れません。
この暖かさで傷み始め、もう保存も限界ですが、他人に差し上げるにはちよっとはばかられる状態です。
でも、最終的には畑の肥料になりますから、もったいないという感覚はあまりないのです。

自分で作っていると、差し上げるにしても処分するにしても、惜しいという感覚にならないのが不思議でもあり、また当然でもあるという気がします。
本当に仕事をしているのは、自然の営みであることが体感出来るからでしょうね。

畑にいるのは楽しいです。と言うより喜びです。
今日は、ソワソワ、ウキウキ、楽しく落ち着かない一日を過ごしました。

月を眺める余裕

ここしばらく、そうです、いつの頃からか、月を眺めていませんでした。
忙しかったり、空が曇っていたり。
時々思い出すことはあったのですが、はて今?月はどの辺り、大きさは、と思っても見当が付きません。

以前山で暮らしていた頃は、いつも月のことを気にしていてよく眺めていましたし、お天気が悪くて見えなくても、今どの辺りにあってどのくらいの大きさか、ちゃんと分かっていました。

昨日の片付けの続きとバタービスケットの製造とその他いろいろ忙しく過ごして、今日は夕方になってふと月のことを思い出したのです。
でも、月齢も位置もさっぱり見当が付きません。
大切な「月」の存在からそんなにも遠ざかっていたのかと、ちょっとショックでした。

ちょうどPCの前に座っていたので、天文のサイトにアクセスしてカレンダーをチェックしたら、月齢3.5であることが分かりました。
そうか・・・今、西の空に三日月が見えるかも知れないと、急いで表に飛び出しました。

春とは言え外の空気は寒々としていて、空は雲が多いように見えましたが、西の空のかなり高い位置にくっきりと三日月がありました。
当たり前のことなんですけど、この確かさに感激しました。

私にとって月は知恵を授けてくれる祖母のような大切な存在なので、月を眺めることから遠ざかるのは人生の指針を見失うことにつながる気がして、とても不安で辛いことなのです。
これからはまた、月を眺めることを忘れないようにしようと、心に誓う私でした。

マイブログ、2年間の足跡

2年前の明日、2007年3月27日は、このブログを始めた日です。

昨年は何が忙しかったのか、28日になってから1年過ぎたんだと気がつくお粗末でしたが、今年はたった今思い出して膝を打ったところです。
たったの2年ですが、ほぼ毎日書いていますので、書くことに対する距離が縮まって、言葉に対する感性も変わって来たかも知れません。

このブログを書き始めるまでは、紙に印刷した通信を発行していましたが、それ以外にも自分のノートや紙切れにいろいろと書き綴った言葉が沢山ありました。
そして今思うことは、ブログに書けることというのは案外制約があるということです。
社会的な制約ももちろんありますが、自分で書いてはいけないとブレーキをかけている部分も少なくありません。
以前、ノートや紙切れに書き留めておいたそうした覚え書きのような文章は、そのままではとても他人に読ませるようなものではありませんが、それらを読み返し読み返ししているうちに、しだいに洗練された言葉で語りなおせるようになって行くものなのです。

時間をかけて想いと言葉を熟成させて行く、そういうことはブログでは出来ないみたいです。

一ヶ月に一本くらいの記事ならどうだか知りませんけど・・・。

毎日書くことで、沢山の読者とリアルタイムでつながっている感覚を持てることはもちろん素晴らしい財産ですが、一方で私生活を必要以上に露出して劇場化することは、私は避けたいと思っていますので、時々ネタに詰ってしまうこともあります。

もっともっと自分を磨いて、私自身が「黒光り」するようになったら、何を語っても良いと思える心境になるでしょうか。

カウンターの数より、この画面の向こうで読んでくれた人の心は動いただろうか?この世界はほんの微かでも揺れただろうか?いつもそれが気にかかる私です。


 


 

今の私の心境かも・・・


 


 明日から
イベントの仕度のために、明日から臨戦体制です。
ブログの更新、出来るかどうか分かりません。
29日は、大勢の皆さまのご来場をお待ちいたしております。

INORI 櫻井こずえ作品集 1


バイオリンの吉野さんのポートレート以外は、私の撮影です。



自分でもよく撮れたと思う一枚




ジャケット全体のデザインは、夫の櫻井成夫氏


 


今日は、久しぶりに音楽の話題です。

「箏」という楽器を、皆さまどの程度ご存知でしょうか。
日本の伝統楽器であることは知っていても、耳にするのはせいぜいお正月の時期のデパートの店内くらいのものじゃないでしょうか。
それに習おうと思ったら、ものすごくお金もかかるんじゃないか・・・、そんなイメージが先行して、私たちの日常にはほとんど馴染みのない楽器になってしまっているのは、ちょっと残念なことです。

私が箏と言われて思い浮かぶのは、昔音楽の時間に聴かせられた宮城道雄の「春の海」とか「六段」くらいで、あとは何も知りませんでしたし正直興味も湧きませんでした。

それが8年ほど前に、櫻井こずえさんという方にお会いしてから、すっかり認識が変わることになりました。
箏の演奏家であり作曲家でもあり、そして自分の教室を持って後進の指導もしている櫻井さんです。

それでお話を進める前に、この方の師匠にあたる方のことを、何としてもご紹介せねばなりません。
田中孝一郎氏。

この方の演奏を、櫻井さんのお計らいで間近に聞く機会がありましたが、驚きと感動と共に箏という楽器への認識を新たにしたことは、今でも新鮮に覚えています。
田中氏のプロフィールその他は、<こちら>のサイトをご覧いただきたいと思いますが、まずページトップに詩が一編あります。
この詩がとても感動的です。
彼の感じ方は、音楽する者にとって一番大切な感覚だと私は思います。


さてそんな田中孝一郎先生に師事した櫻井さんは、作曲という世界で才能を発揮することになりました。
その彼女の箏と関わった18年間の集大成として、2002年に櫻井こずえ作品集「INORI」をリリースしています。

このアルバムのことも含めて彼女のことをもっと知りたい方は、<こちら>をご覧ください。
アルバムの全曲を試聴することも出来ます。
バイオリンとのデュエットなど、箏の可能性を広げる素晴らしい楽曲の数々に、きっとどなたも耳を洗われると思います。

実は、このアルバムの製作には、私も関わりを持つ幸運に与りました。
ジャケットに使う写真を撮らせていただいたのです。
ですから、このアルバムは私にとっても、とても大切な作品です。

多くの方のお耳に届けたい、そんな思いで食工房でもCDを販売しています。
お聴きになりたい方、ご来店の折にちょっとお声をかけてください。

この暖かさで・・・

今日は本当に暖かい一日で、季節が一ヶ月以上も先に進んでしまったようでした。
周りの山々も青くかすんで水墨画のように見えていました。

この暖かさで・・・、

畑はいつから手を入れようか、雪囲いも外さなくてはなどと、気持ちが浮き足立って来るのが分かります。
田吾作モードのスイッチが入った私は、配達のついでにホームセンターに寄って、肥料などの資材を下見して来ました。
種ジャガイモも売り出し中でした。
今年は、またメイクィーンにしようか男爵にしようか、はたまた両方にしようかなどと計画中です。

それはさて置き。

この暖かさで、今日のパン焼き作業に早速影響が出ました。
何しろ、温度に敏感な酵母の活性。
冬の間、手を尽くして保温に努めていても、作業台や機械設備そのものの温度まで維持するのはよほど大変です。
それが気温がちよっと上がるだけで、何の苦労もなく温度を維持出来ます。

今日は、つい一週間前とは醗酵の様子が全然違いました。
おかげで、醗酵の速さに煽られて大変でした。
油断していると過醗酵になって、パンの出来が悪くなってしまいます。
モタモタしているつもりは全くないのに、いくら急いでも間に合わない感じがして、あの夏の暑さの下の苦労を思い出してしまいました。
とは言え、この時期季節は行きつ戻りつしますから、この次はまたどんなだか分かったものではありません。
この時期、寒さや暑さが安定している季節とは違った苦労があります。
それもクリアして、いつも美味しいパンを焼けるように、見えないところで努力しています。



「沼ノ平の小麦麺」のラベルが出来ました。


連れ合いに、イラストと描き文字で可愛らしいラベルを造ってもらいました。
製品化までもう一歩、4月に入って直ぐに二回目の製造を発注予定しています。
皆さまのご支援つまりご購入を、どうぞよろしくお願いいたします。

福寿草まつり

  


画像をクリックすると、拡大表示します。


昨年もご紹介しました「福寿草まつり」。
食工房で小麦を栽培していただいている沼ノ平地区で、毎年この時期に開催され続けて今回で13回目を数えます。
延べ約5haの面積に、100万株の福寿草が咲くという、すごいスケールです。

予定では3月21日から始まるはずでしたが、暖冬の影響でもう次々と咲き始め、少なからぬ人が訪れるようになったため、急遽時期を早めてすでに先週末から受け入れ態勢をとっているそうです。
ただし開会式は、予定通り21日に執り行うとか。

開催中は、毎週末沢山のイベントが計画されていて、地元の方々の意気込みを感じます。
実は今年からこの福寿草祭りは、町や商工会主体ではなく地元主体で自主的に開催されるイベントに模様替えになりました。
その第一回目ということで、地元の方々は集会所を事務局にして、企画や対外広報活動に余念がありません。
こんな風に、下から盛り上がる力に支えられれば、イベントは成功すること間違いありませんね。

そして福寿草が終わった後は、沼ノ平に古くからある桜の開花に合わせて、この桜に名前を付けることになっていて、広く名前を募集中です。
実際に咲いている桜を眺めてから名前を考えていただこうという趣向のようで、応募用紙は開花期間中現地の集会所においてあるそうです。
詳しいことは<こちら>をご覧ください。

なお、この桜が咲く頃を見計らって、食工房では「麦畑見学会」を行う予定です。
先日お電話で伺ったところによると、雪が融けて地面が顔を出し、薄っすらと緑が差してきているそうです。
とてもとても楽しみです。




昨年秋の麦畑の様子です。



ちなみに、「沼ノ平の小麦麺」は反応が上々で、早くも今回分は終了となりそうです。
すぐにも二回目を手配したいと思っています。
皆さまからのレビューはまだ聴こえてきませんが、私がすでに何度か食べてみた感想は、「申し分なく美味しい!」です。
特に、小麦の風味がそのまま味わえるのは混ぜ物なしの純正品ならではと、我が意を得た気分です。


山都町では、この他に今週末3月21日・22日の両日、恒例の「寒晒し蕎麦まつり」が開催されます。
併せて、21日には「全麺協 素人そば打ち段位認定山都大会(初段・二段)」が、22日には「第6回全日本素人そば生粉打ち名人大会」が、それぞれ開催されます。
蕎麦通の方、見逃せませんよ!



  おしらせ

今週は、木曜日・クリングラ、土曜日・カネリプッラです。

隔世の感

先週高知に帰郷した折の話しです。
郷里の妹がPCを導入することになっていましたので、日時を合わせて、私が帰郷中にセットアップする手はずを整えておきました。

郷里の母に、ひ孫の写真や動画を見せて喜ばせたい、妹には音楽のファイルを沢山プレゼントしてやりたいなどと考えて、こちらから沢山コピーして持って行きました。

今は、こうした情報を持ち歩くにも本当に手軽な時代になっていて、まさに隔世の感があります。
着替えや旅の途中の軽食を詰め込んだリュックの片隅に、DVDLAMを2枚、ウエストポーチにSDカード1枚とUSBフラッシュメモリーを1個、わずかにこんな程度のカサに、CD約100枚分の音楽ファイルと数百枚の画像と動画、滞在中仕事で使うデータなどを格納して持って行けるのですから。

帰りには、向こうで撮った写真と更新したブログのテキストなどを入れて持って来ました。
これで妹がPCの使い方を習熟してくれれば、母や妹ともいつでもお互いの様子を詳しく報告し合えるわけです。

情報を扱う道具が、私たちが子どもの頃に想像することも出来なかったほど発達進歩して、それこそPCの画面に向かっていれば退屈することなどなくなってしまったかのようです。
気をつけていなければ、PC中毒、インターネット中毒になることは、本当にあるみたいですね。

素晴らしい道具に囲まれて至れり尽くせりの今、それを使って何を知り何を伝えるのか、それだけが問題なのでしょう。

それにしても、妹が手に入れた新しいPC、エントリークラスにもかかわらず、我が家のPCなんか比較にならない高性能で目を剥きました。
全く驚くばかりの日進月歩ぶりですが、それだけにITに付き合って行くためには、少しずつでもシステムをグレードアップし続けていないと、古いままでは機能しない項目が増える一方で、やがて役に立たなくなってしまうのですね。

最終的にコンピューターは、人類に何をもたらすのでしょう・・・?
必要で使っていても、ちゃんと距離を保っていたいと思っている私です。

出かけて参ります。

今日は予定通り、郷里への旅に出かけて参ります。
今日明日と各方面は雪の予報で、高速バスは順調に運行になるのか心配はありますが、そこは計らいに任せることにいたします。
途中、東京を中継して行くのですが、二年半ぶりの東京は私の目にどのように映ることでしょう。
毎度行く度に度肝を抜かれる田舎者の私です。


明日から、現地より土佐ネタでブログ更新の予定です。
先ずは、PCとネット接続のセットアップをしなくてはなりません。
ではでは、行ってまいります。


     おしらせ
昨日、文旦ピールを沢山造りましたので、シロップも沢山出来ました。
小瓶に入れて皆様に差し上げていますが、手持ちの小瓶を全部使っても足りませんでしたので、出来ましたら、ジャムの空き瓶など適当な容器を持参してお出でください。
よろしくお願いいたします。

マイブログ中間報告 vol.12

ブログを始めてから、今月の27日で丸2年になります。
それでついさっき確認したら、いつの間にやらカウンターが10万に近づいていました。
おかげさまで、ほぼ毎日100人を超える訪問者があり、食工房の営業上にも大いにプラスになっています。
当初の目的は、今や十分に果たされたと自己評価しているところです。
これからは、お得意さま方とのコミュニケーションツールとして、もっともっと上手に使いこなせるようになりたいというのが、一つの課題だと思っています。
何と言ったら良いのでしょうか、現実世界で人付き合いの苦手な私は、どうやらネット上でも同じようなスタンスになっているようですね。
まあそれはそれで無理せずに、どこまでも自分流で行こうと思っていますので、今までどおりにお付き合いいただければありがたいと存じます。



さて、もうじき10万ヒットのキリ番になりますので、また記念のプレゼントでも差し上げようかと思っています。
大したものは用意出来ませんが、ささやかに且つオリジナリティーあふれる記念品にしたいと、頭をひねっています。

ところでそのキリ番ですが、ほぼ間違いなく私が高知に出かけている間に達成されそうです。
ご自分がアクセスした時にカウンターが100,000を表示していた方、このささやかな楽しみにお付き合いいただけるのでしたら、コメント入れてそれから食工房宛にメールしてください。
後日、対応いたします。
なお、前後賞も付けますので、こちらも該当する方は同様にお申し出ください。