「食工房のパンだより 31・早春号」を、ホームページ上に公開しています。
<こちら>からご覧いただけます。
その中でもお願いしていますが、諸経費削減のために、こうしたお知らせやメニュー表などをインターネットでご覧いただければありがたいと思っています。
そうしたところ早速、ネットでダウンロードしたので送ってくれなくていいというお申し出や、梱包用に使う古新聞紙を届けてくださるというお申し出をメールでいただきました。
この場でも、改めて感謝を申し上げたいと思います。
もちろん、インターネット環境のない方には、直接お送りすることにしています。
こういう時、やはりモノは使い様だと思いますね。
インターネットを始める前は、ただただ懐疑的でしたが、今はむしろ逆です。
一年前、ブログとホームページを始めようとしていた時、「ブログもホームページも、コミュニケーションツールだよ。」とアドヴァイスしてくださった方がいたのですが、全くその通りですね。
経費のかけられない、小さな個人経営の商売なら尚更、インターネットが役に立つのじゃないかと思っています。
そして、ネット環境にある方にはもちろん、そうでない方にも喜ばれるような方法を、これからさらに考えて行きたいと思っています。
皆さま、これからもどうぞよろしくお付き合いください。
「食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ
春の兆し
3月になって、気分はもちろんですが、今日は実際に春の兆しを感じる一日でした。
日差しが強くなって来たからでしょうか、気温も高かったからでしょうか、つい先日はあんなに大雪が降ったのに、今日はもう道路は雪もなくすっかり乾いていました。
冬の間、雪で道幅が狭くなるので、バイパスの方に迂回運転していたバスも、昨日から部落の中を通るようになりました。
そんな春の兆しに気持ちがシンクロしたのでしょうか、今日は久しぶりにお顔を拝見する方が何人も見えました。
雪は嫌ではありませんけれど、皆さんに「どうぞご来店ください。」と言うのに、ちょっと気が引けてしまいます。
もうこれからは、たいがい大丈夫です。
どうぞ皆さん、ご来店ください!
さてさて今日は、もう一ついいタイミングで、雑貨品のコーナーですでにお馴染みの、黒田真理さんの春物ファッションが沢山届きました。
素敵な作品多数につき、ファンの方、見逃せません。
今回の入荷に合わせ、冬物の割引きセールも始まります。
今後の情報にご注目ください。
おしらせ
「食工房のパンだより 31・早春号」の編集作業、只今追い込みに入っています。
定休日のうちには、ホームページ上に公開出来る予定です。
紙面でもお願いしていますが、経費節約のため、可能な方は極力インターネットでご覧ください。
Shokuko Topics
クリングラ発売へ!
今日は、パン焼きの日でしたが、いつもよりずっと少ない仕込みになりましたので、代わりに新製品のクリングラに再度挑戦しました。
バターとミルク入りのベーシックな生地のものと、それにエダムチーズの粉を入れたものの二種類を焼いてみました。
こういうものをつくる時、いかにして成形の手間を省くかが、大変重要なポイントになります。
いくらでも時間をかけるわけには行かないからです。
今回は、一個一個を同じ量目にすることも、手早く形をつくることも、問題なく出来ることが分かり、製品化の目処がつきました。
今日焼いたのは、少し太めで中の軟らかさが残っている、パンタイプのものです。
軽食用に最適です。
いろいろな食べ方が可能だと思いますが、先ずはそのままかじってみたら、これがなかなか美味いのです。
コーヒーだけあれば満足かも。
というわけで、早速店頭に並べたところ、ちょうどお客さまも見えて、いくつか売れました。
スウェーデン渡来の「クリングラ」を、どうぞよろしくお見知りおきください。
るるぷぅ Aizu
こちらは、会津と周辺の観光情報とグルメレポートのブログサイトです。
一主婦の方が運営していらっしゃるらしいのですが、アクセスの多さに先ず驚きます。
そこの昨日の記事の中に、食工房のブラウニーのことが取り上げられておりました。
今日は、そのおかげもあったかも知れません、ブラウニーが十個余りも売れて、在庫が大方なくなってしまいました。
その記事の中では、ご本人の感想を交えながらとても的確な評価をいただき、思わぬ宣伝効果に驚いています。 <参照>
このブラウニーのことでは、一つ自慢話があります。
手前味噌で恐縮ですが、この機会に披露させていただきます。
私の郷里の高知に、ベルギー人の神父さまがいらして、以前から知り合いです。
そして別な知り合いの方を介して、食工房のブラウニーがこの神父さまのお口に入ったのでした。
後日、「おいしかった。大したものだ!」と絶賛いただいたことが、高知にいる妹を通じて聞こえて来ました。
チョコレートの本場、ベルギーからいらした神父さまに褒めていただいて、少し鼻が高くなりそうな私です。
冬の嵐
昨夜から今朝にかけて、全国的に荒れ模様のお天気だったようですね。
ここ雪国会津は吹雪で、一晩中風が唸っていました。
朝になってもしばらくは猛烈な雪で、こんな中、野生の鳥や獣たちはどこで寒さをしのいでいるのだろうかと思いました。
きっと命を落とす者も少なくなかろうと、暖かい部屋でコーヒーを飲んでいる自分との落差に、しばし無言で想いに浸りました。
そのあと集会所に用があって、歩いて5分ほどの距離を往復して来ましたが、薄手のゴム長靴ではさすがに冷たくて、体は気持ち良かったのに足先はいつの間にかしびれていました。
油断しちゃいけないんですよね。
凍傷って、気づかないうちになってしまうらしいですね。
まあ、今朝のは大したこともなく、大丈夫でしたが・・・。
今日は朝からこんな様子でしたから、予定していた「カフェクラブ」のイベントは中止と決定して、造り仕事に専念しました。
こんな日に、一人でもお客さまが見えればめっけものと思っていましたが、それでも何人か見えました。
いやはやこの寒さの中を、本当にありがたく恐縮の至りです。
まだここ数日は、冬型の気候で寒い日が続きそうです。
寒い時には、食工房ではマフィンとスコーンの出来が良くなります。
そのわけは?<こちら>をご覧ください。
どうやら明日も、似たような一日になりそうです。
多忙の合間に
今日は、毎月一回の会津若松方面への配達日でした。
いつも午後いっぱいかけて回って来るのですが、今日は、発送扱いのご注文がちょうどいくつか重なって、昨日からずっと製品づくりで超多忙でした。
いつもならお昼には出発出来るところ、午後2時までかかってマフィンとスコーンを焼いて包装したところで時間切れとなり、てんこ盛りの汚れ物の後片付けは、申し訳なくも全部娘たちに任せて、飛び出しました。
幸い晴天で、道路には雪もなく快調に走り回って、最後に「駅カフェ」さんに納品に寄りました。
何度訪ねても、いつ訪ねても、絵になる風景の七日町駅とその中の駅カフェ。
今日、改めて気がついたのですが、正面入口は重量感のある木製の引き戸になっているのですね。
もちろん自動ドアではありません。
でもよく手入れされていて、実際に開け閉めしてみると、とてもスムーズに動きます。
今どき、ちょっと珍しいのでしょうか・・・?
開け閉めしながら、ちょっとうしろをふり返って、続いてくる人がいないか気にしたりして、人の気持ちが通い合うチャンスが生まれますね。
昨日、今日とあまりに多忙で、目が回りそうで、車を運転していても余裕がありませんでしたが、最後に駅カフェで写真を撮っているうちに、やっと落ち着きました。
ウーン・・・、唸ってます。
先日から、空いた時間がある度に、確定申告の準備をしています。
この間も申し上げましたが、何しろ金勘定が苦手な私なので、遅々として進みません。
エクセルのワークシートの編集は面白いので、数字だけ入力すればどんどん結果が出るように、少しずつ工夫を重ねていますが、肝心のデータが整理されていないのです。
領収書や請求書の山とにらめっこしています。
それでももう半分以上、まあ大方は片付きました。
それで今度は、別なことで唸っています。
原価材料費は大体予想通りで、今後製品価格の値上げをお願いすることになった場合の根拠となる数字は納得の行くものでしたが、諸経費の予想外の多さにまいっています。
水道光熱費、包装材料などの消耗品、広告宣伝費、車の維持費等々、材料費よりもずっとウェイトが大きいのです。
ある面これは当然の結果なのですが、これを倹約することが出来れば、値上げ回避も夢ではないと、今真剣に、何か削れるところはないかと分析しています。
いや、それにしてもPCの前に座っているというのは、体に悪いですね。
それでも必要があって、また時々は興味も手伝って、毎日トータルすると1~2時間以上をPC作業に費やしています。
ちょっとこのところはその時間がさらに増えて、そろそろ限界です。
それで明日は定休日なので、どうしようかと・・・。
そう、思いっきり歩いて来ようかと思っています。
スパイスケーキ
食工房オリジナル スパイスケーキ
このケーキの名称を初めて聞いたのは、もう17、8年前のことになるでしょうか。
フランスの料理本をめくっていた連れ合いが、発見したのでした。
しかし、詳しいことは何も書かれていなくて、ただ名前だけの「スパイスケーキ」というものがどんなものか、全く想像するしかありませんでした。
何か妙に惹かれるものを感じた私は、想像に任せてとにかく造ってみることにしました。
それまで承知していたように、卵を泡立てて、砂糖を混ぜて、溶かしたバターを混ぜて、そしてスパイスを入れた粉を混ぜて生地をつくり、ケーキ型に入れて焼いてみました。
しかし、結果はがっかりするようなものでした。
卵やバターは、そもそも他の臭いを消してしまう性質がありますから、効かせたはずのスパイスの香りがほとんどしていませんでした。
あとで分かったことですが、スパイスの量が全然足りていなかったことも、原因の一つだったようです。
それはそれとして当時は、これは何か手法が違うんじゃないかと思い、自分たちのオリジナルの「香りを楽しめるケーキ」を創り出してしまえばいいのだと、得意の好奇心で開発に乗り出しました。
数年かかって辿り着いた結論は、卵やバターなどを使うスポンジケーキをベースにしないで、重曹とリンゴ酢で膨らませる生地にしたことです。
ついでですから、砂糖も使わず少量のメイプルシロップとレーズンだけで甘さを採ることにしました。
そして肝心の香りをどうするか、自分たちの好きな「針葉樹の森をイメージ出来る香り」をテーマに、スパイスのアレンジを考えました。
松の実と数種類のスパイスを小麦粉に混ぜる他に、二種類のスパイスリキュールも用意しました。
このリキュールも私たちの創作です。
一つは生地の中に混ぜ込み、もう一つは焼き上げた後熱いうちにスプレーします。
リキュールをスプレーした後、数時間おいて
冷ましながらアルコール分を飛ばします。
そうやって出来たオリジナルスパイスケーキ、多分他に例がないんじゃないかと思っています。
マクロビオティックメニューとしても合格です。
ひょっとすると一番食工房らしいメニューかも知れませんね。
ぜひ一度お試しいただきたいと思います。
本日の食工房
ちょっとお天気が持ち直したせいでしょうか、午後からポツポツとお客さまが見えました。
そして今日は、最近見えるようになった方から、手づくりのジャムをいただきました。
イチゴに少しレモンを入れてつくられたそうで、とても色がきれいに仕上がっていましたので、写真を撮ってみました。
自家製のヨーグルトに添えてみようか、黒パンに添えてみようか、プレーンロールにはさんでみようか・・・、楽しみです。
可愛らしいビンに入って、いっそうステキ。
アールグレーティーケーキ
アールグレーティーケーキ
駅カフェのメニューにも入っています。
ケーキと言うと、多くの方が、フワフワのスポンジケーキの土台にバタークリームやチョコレートクリームをコーティングし、上にもクリームでデコレーションしたり、イチゴやマロンが乗っていたりするものを思い浮かべることでしょう。
それで、このケーキ(Cake)という言葉(英語ですね。)の意味は、「固まり(あるいは塊)」です。
そうです。
化粧品の石けんに「〇〇ケーキ」というのがあるでしょう。
工業用語では、電子部品の素材であるシリコンの固まりを「シリコンケーキ」と言います。
そして、それを極薄の箔にスライスしたものは、「シリコンウェーハー」です。
こちらもお菓子の名前になっていますね。
話が脇にそれてしまいましたが、ケーキというのは、元々は塊状の焼き菓子の総称です。
だから、〇〇ケーキという風に名前が付いています。
また話が脇にそれますが、フランス語だと、ガトー・オ・〇〇、ドイツ語だと〇〇クーヘンといった具合です。
ちなみに、シュトレンはパンかケーキか?というと、ケーキという方が当りです。
小麦粉とバターと砂糖とドライフルーツのかたまりですからね。
さてさて、本題のアールグレーティーケーキです。
食工房のアールグレーティーケーキは、小さめのパウンド型で焼いた、小麦粉と卵とバターと砂糖が原料のスポンジケーキがベースです。
と言っても、よくあるようなフワフワの食感ではありません。
小麦粉も中力粉だし、添加物も無しですから、きっちりと中身の詰まったケーキです。
大事なところは、アールグレー紅茶の香りが生きているかどうかですが、こちらは自身を持っておすすめ出来ます。
オーブンの中で高温にさらされる焼き菓子は、香りを残すのが難しいのですが、スパイスワークの助けもあって、いい具合にベルガモットの香りが口の中に広がります。
このアールグレーティーケーキの中に入れている紅茶は、無農薬有機栽培の茶葉に、やはりオーガニックのベルガモットオイルをしみこませたもので、私が今までにお目にかかったどのアールグレーティーに比べても、断然上等の香りがします。
結局は、この紅茶の品質の良さが、ケーキの出来を決定しているのですね。
ハーブティーとは、特別いい相性です。
もちろん、紅茶でもコーヒーでもOKです。
食工房には、このアールグレーティーケーキの他に、ココアとチョコレートをアレンジした「エルフの焼き菓子」、アプリコットなどドライフルーツとヨーグルトをアレンジした「アプリコットケーキ」、そば粉にシナモンの香りをマッチさせた「そば粉入シナモンケーキ」があります。
そしてもう一つ、卵もバターも砂糖も使わないケーキ、「スパイスケーキ」というものが・・・。
それを明日焼きます。
こちらもメニュー表のために写真を撮って、明日のブログで詳しくご紹介いたします。
あ、それから忘れるところでしたが、「ブラウニー」もケーキの仲間でしたね。
バレンタインギフト用に、ずい分沢山ご注文をいただきました。
この場を借りて、一言お礼申し上げます。
寒い日が続きます。
昨年の暮れあたりは、暖かくて雪も無くて変な冬だなと思っていましたが、2月の今頃になって、冬らしい寒さと雪の日々が続いています。
一方日差しはどんどん延びて、日中晴れていれば外は明るく、雪の反射で目をやられるのでサングラスが欠かせないほどですが、一度冷たい風とともに雪が降って来ると、たちまち真冬に逆戻りです。
朝夕は道路も凍ってしまいますし、こんな時は早く家に帰るのが一番というわけでしょうか、ここ何日間、お客さまは数えるほどで、さすがにこれでは・・・と不安になります。
だからと言って、状況の変化に一喜一憂していたのでは商売は出来ませんから、こんな時こそと気を取り直して、品切れ在庫の補充や作業場の清掃、新商品の開発など、忙しい時には出来ないことをやっています。
今日はそれでも、マフィンとスコーンを全種類焼いた後にアールグレーティーケーキも焼き、焼き型や天板を沢山汚しましたので、後片付けまでたっぷりと時間がかかりました。
そして明日のパン焼きに備えて、酵母のメンテナンスや計量まで終えて、閉店までほぼヒマがありませんでした。
後は、経理作業を少しやって今日はおしまいです。
余談ですが、今日焼いたケーキがとても上手く出来ましたので、明日は1本切って写真を撮ります。
というわけで明日のブログは、「ケーキの話」ということになりそうです。
皆さまのご来店、お待ちしております。
苦手に挑戦
確定申告の期限が、一日一日と近づいて来ます。
食工房のような個人経営の小さな商売では、わざわざ経理担当の人員を雇うことは不可能ですから、毎日の経理も一年間の集計も、そして税金の計算と申告も全部自分でやらなくてはなりません。
何だかんだと言いながら、私はもう30年近くも名目自営業です。
毎年このシーズンになると、頭が痛くなります。
何と言っても金銭勘定が苦手で、帳簿付けはやりたくないことの筆頭です。
だから毎年、この時期は一ヶ月近くもウンウン唸りながら、数字とにらめっこすることになります。
でも、今年はちょっと違った展開になりつつあります。
PC4年目にしてやっと、エクセルに手を出す気になりました。
そして実際に触ってみて、意外に私には理解しやすいアプリケーションだということが分かって来ました。
そこで、苦手な帳簿付けや集計作業をあっけなく終わらせられるよう、自分仕様のワークシートを作りながら、2007年の集計をやっているところです。
いろいろな要素を関連付けて、一つの結果を構築する仕掛けを考えるというのは、実は私の得意な分野だったことを長いこと忘れていました。
上手く行けば、今年からはずーっと楽が出来ることになります。
願わくは、計算結果の方も上々でありますようにと、こちらは手を合わせるくらいしか能がありません。