もうすでに皆さまもご存じでしょう。
除染に関わる不正の実態が発覚したことが、ここ数日来ニュースを賑わしています。
正月早々、このような情けない、憤りに堪えない、そして思わず脱力してしてしまう事実を前に、そう言えば他にもあった・・・と、これがこの国の構造なんだと、改めて思い知らされるような気がします。
実は、不正があったのは除染事業だけではなくて、事故収束に当たっている作業員の方々の被ばく管理のやり方にも、重大な問題があったことが、今回同時に発覚しているのですね。
このような不正事は、他のことではもうずっとずっと以前からこの国のあちこちの現場で、日常的に横行していたのであり、そんな事どもの一端を垣間見ることは、この私にだって一度や二度ではなかったことが、思い出されます。
それにしても、除染は作業者の被曝を伴う作業であり、こんな実態では被ばく管理だってどんなものだったか・・・。
それより、放射性物質に対する知識を十分学ぶことなく、作業に従事している(させられている)疑いがありますね。
除染が、利権ビジネスになる恐れがあると、かの児玉教授が国会で力説していたのを思い出します。
まだまだこの先、どんな事態が明らかになることか・・・。
何でも水に流して忘れて、無かったことにしてしまう日本人の精神性が、こんな状況に結実して行くのは、私には全く堪えられません。
「ゴミは川に流す」 ~ 菅家博昭氏「記憶の森を歩く2013」
「『除染』に群がる輩」 ~ からから亭日乗