度々、お墓の写真ですみません。
私の原風景・カシヤマ
ふるさとの川には、こんな橋も見られます。
一昨日はあの後、親戚の家に挨拶に行き、それから母方の祖父母の墓にお参りしました。
祖父母とも、私が小学校に上がる少し前に相次いで亡くなり、その葬儀の様子は今も記憶に残っています。
当時はピカピカだった石塔も、今ではすっかり色も変わって苔が生えています。
その分だけ、私始め子々孫々の記憶からも遠ざかって行っているのですね。
子の中で生きているのは、もはや私の母だけです。
そして私の子ども達にしてみたら、この墓にお参りする機会は、まず無いことでしょう。
それでも、ここから命が受け継がれて、自分たちに至っているという稀有なる計らいを、感じ取ってもらえたらいいなと思っています。
若い頃、先祖や血のつながりの重さに思いが至ることの無かった私ですが、いつの頃からかないがしろには出来ないと自覚を深めています。
そしてふり返って眺める遠くの山は、この地に生まれ育った者たちの原風景です。
カシヤマ(樫山)と呼ばれるその山は、いつも青く霞んで見えていました。
あの尾根に立てば遠くに高知市が見えると、そして昔はそこを越えて高知まで歩いて往復していたのだと、小さい頃からずっと聞かされていました。
じゃあそんならと、中学生の時友だちと二人で、当時開通したばかりの山越えの道路を40km余り、歩いて高知市まで行って帰って来たことがあるのですよ。
ここを故郷とする誰もが、いろいろな記憶の原点として心に刻んでいるに違いないこの山を眺めて、啄木の歌を実感を持って思い出した私です。
フルサトノ ヤマニムカイテ イウコトナシ フルサトノヤマハ アリガタキカナ
今日はこの後、バスに乗って東京へ、そして未だ雪深い会津へと帰ります。
ここ何日かは、たのしくブログを拝見さしていただいています。
ところで、二枚目の写真はどこから撮影した写真ですか?お寺の上あたりですか?
それと、三枚目の沈下橋は汗見川ですか?
質問ばかりですみません。気になって・・・。
sansyoさん、コメントありがとうございます。
あなたの疑問にお答えします。
2枚目は・・・、お察しの通り、お寺の上から。
3枚目は、汗見川ではなく本山町下都野の沈下橋です。
厳密に言うと、故郷の隣町ということになりますね。
広域で考えていただければ、故郷の一角には違いありませんが。