賞味期限にもの申す。



条件が良ければ、1ヶ月は食べられる堅焼き黒パンです。


食品商売をしていると、否が応でも賞味期限のことがいつも気にかかります。
食品に関わるトラブルの大半は、この賞味期限をめぐるものだからです。
そもそも、賞味期限というものが正しく認知されていないことが根本原因だと、私は考えています。
で、賞味期限は、これはあくまで目安に過ぎないということを、みなさんどうぞしっかりと覚えておいてください。
製造日は、はっきりその事実があった日として確定的ですが、賞味期限は確定不可能な概念です。
その食品の保存状態如何で、どのようにも変化してしまう賞味期間を、期限をつけて保証しろというのは、どだい無理な話です。
そこで私たち製造者は、いつも大きな矛盾に苛まれることになるわけです。
事故のリスクを背負わないためには、賞味期間は短い方が良く、売れ残りのリスクを背負わないためには長い方が良いという、相反する二つの条件の間で、苦渋の判断をすることになります。
実際保健所の指導では、賞味期限は、その食品のことを最も良く理解しているはずの製造者が、自分で判断して決定することになっています。
決して、「食パンは何日」などという、ガイドラインがあるわけではないのです。
ですからたいていは、絶対大丈夫だと思える期間よりは、大分短めにしているというのがほとんどです。
その証拠に、私などはいつも賞味期限切れの売れ残り品を食べています。
製造物責任法を背景に、この賞味期限というものが持ち出されて来たわけですが、食品に関してのその意味は、期限内に起こった製品の損傷は製造者が責任を持つ、期限後は購入者の責任ということになります。
賞味期限を過ぎたものが、ただちに不可食かどうか、それは全く関係のない話だということを、ご承知いただきたいと思います。

賞味期限にもの申す。」への9件のフィードバック

  1. 飯塚豊弓

    生活料理人の魚なんとかさんや、妻のおじさんも言っていましたが、食べて大丈夫かどうかの判断は「自分で食ってみて、大丈夫ならOK!」と常々言っています。そういう人はその他モロモロの価値判断基準が自分の中にあって大変立派な人だと思います。ちなみにそのおじさんは医者嫌いで、自分の足も自分で縫ったりする大変な豪傑であります。

  2. tak

    道理を知らなかった頃は、賞味期限を過ぎたものはもったいなくも捨ててましたが、いつの頃からか (もう30年にもなりますか)、平気で食べてます。
    印刷された数字より、自分の味覚の方が信頼できますからね。

  3. つばき

    始めまして
    賞味期限なんて気にしないといったら嘘になりますけど、やっぱり自分の判断ですよ。
    割引のお肉は我が家ではご馳走になります。(笑)腕の見せ所でしょう~(汗)

  4. すだれ

    賞味期限とは「おいしく食べられる期限」だという話を聞いたことがあります。だから当然「食べて大丈夫」という期限はもっとずっと先になります。
    …結局、自分の味覚で判断するというのが一番原始的で、一番間違いないでしょう。

  5. すだれ

    いつも「おいしそうなパンだなあ」と写真を見ています。相当いいデジカメとか使っているのでしょうか。
    全然関係ないですけど。

  6. Mikio

    飯塚さん、コメントありがとうございました。
    >そういう人はその他モロモロの価値判断基準が自分 の中にあって大変立派な人だと思います。
    おっしゃるとおりですね。
    食工房では、製造物に対する責任は、何も賞味期限に限ったことではなく、皆さんの健康に寄与する食品であることだと考えています。

  7. Mikio

    takさん、コメントありがとう。
    皆さんの関心の高い話題のせいか、沢山コメントが入りました。
    思っていることは、皆さん同じですね。
    品質表示の在り方にも、大いに問題があるわけです。

  8. Mikio

    つばきさん、コメントありがとうございます。
    >割引のお肉は我が家ではご馳走になります。(笑)腕の見せ所でしょう~(汗)
    そうですよね。
    我が家も似たようなものです。

  9. Mikio

    すだれさん、コメントありがとうございます。
    「おいしく食べられる期限」というのも、実はとてもあいまいなんですね。
    無添加品は、一日一日品質が変化して行きますし、一方では、食べ方の工夫で時間が経っても焼き立てのようにおいしく食べられたりもするからです。
    結局、自分の判断・・・、それしかないということになりますね。
    ちなみに、写真はコンパクトデジタルカメラ(富士 Fine Pix A800)で撮っています。

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