スパイシー・マサラチャイ

今週のコーヒー通信、先日カリーソースのつくり方をご紹介しましたので、カレーと言えば次に出てくるのは「チャイ」と言うわけで、インド料理店の厨房を覗き見してつかんだ、マサラチャイのつくり方を紹介します。





マサラチャイと言うくらいですから、スパイスは複数使用します。
しかも全てホールスパイス(原形のまま)を使います。
カシアは、シナモン(肉桂)の幹や根っこの部分の皮を乾燥させたものです。
小枝の皮をきれいに剥がし、丸めてスティック状にしたものを、通常シナモンと呼んでいます。
カシアの方が、ワイルドな香りがします。
カルダモンは、サヤごと使います。
ハサミを入れて二つに割っておきます。
中身もそのまま使います。
ジンジャー(生姜)は、皮を剥いて適当に刻みます。




紅茶は、茶葉が細かいものを使います。
ブロークンまたはフラワリーのものが適当です。
砂糖は、基本的に白砂糖を使いますが、ブラウンシュガーでも結構です。
牛乳は、煮立たせますので、必ずしも低温殺菌じゃなくても良いかも知れませんが、それでも多分低温殺菌の方がおいしく出来ると思います。
今回は、牛乳1リットル分です。
それ以外の材料は計量していませんので、写真を見て察しをつけてください。
ちなみに、あちらでは何故牛乳で煮出す方法が多用されているのかと言うと、それは水事情が大変悪いからです。
水分が欲しい時は、牛乳か果物に頼るしかないのです。
牛乳とその他の材料を、全て一時に鍋に入れ火にかけます。
かき混ぜながら煮立ってくるまで強火で加熱します。
泡立って来て、吹きこぼれる寸前に火を止めます。



茶漉し網で漉しながら、ティーサーバーに移します。
温かい方が香りが立っておいしいと思いますが、冷たくてもいいかも知れません。




スパイスの効用で、夏は暑気払い、
冬は血の巡りを良くし体を温めます。


  おしらせ

今週のパン焼きは、明日の木曜日はカネリプッラを、土曜日はクリングラになります。
「食工房のパンだより 34・盛夏号」が出来ました。
<こちら>からご覧いただけます。