カルロス・ヌネス


 


食工房では作業中、営業中、ずっと音楽を流していることはすでに申し上げましたね。
そしてパン焼きの合間に、ちょいちょい縦笛(リコーダー)をとり出しては興に乗っていることも、申し上げたと思います。

さて、スペインはガリシアの笛吹き名人、カルロス・ヌネス、子どもの時からすでに笛を吹いてまわりを唸らせていたそうです。
この人が特別名人芸を発揮するのは、ガイタ(ガリシアンパイプ)と呼ばれるバグパイプです。
そしてリコーダーもすごい腕前ですが、その吹き方が何でもバグパイプ的な音使いをしているのだそうで、細かく装飾音を入れながら曲芸のように難しいフレーズを超スピードで速吹きするところなどは、あまりのことに思わず笑い出してしまうほどです。
一緒に合わせようったって到底ついて行けるものではないので、いつも聴いているだけですが、どうしても吹いてみたくなって断片的に喰いついては、やっぱりダメだと観念しています。
テンポの遅い曲なら、何とか合わせられるので、一人で悦に入っています。

実は昔、中学生の頃、教材で初めて縦笛を手にした時は、こんなものは子どものおもちゃだと思っていたのです。
本物の木製のリコーダーなんか見たことがありませんでしたし、バッハのリコーダーとフルートの協奏曲を聴いても、それが自分が持っている縦笛と同じものだとは分かりませんでした。
その縦笛でも難しい曲が演奏出来ることを知ったのは、ずっと後年、クラシック界のリコーダーの名手、ミカラ・ペトリさんのステージをテレビで見た時でした。
全く、こんなに素晴らしい演奏が出来る楽器だということを知っていたら、もっと本気で練習していたのにと思ったものです。

そしてその後ずっと最近になって、ルーツミュージックに出会い、アイルランドの笛吹き名人ショーン・ライアンの演奏を、二度も間近で見聴きする機会に恵まれたり、他にも沢山の音源を耳にするうちに、いつしかまた笛を手にしていたというわけです。

それにしても、カルロス。・ヌネスはすごいです。
演奏する時の笛の持ち方も、とてもユニーク!
というわけで、ここから先はYOU TUBE にお任せです。
どうぞお楽しみください。

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